日本女子大学、国際協定締結で建築デザイン学部強化
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日本女子大学の建築デザイン学部および建築デザイン研究科は、2024年4月に開設されたばかり。同学部は、世界をフィールドに活躍できる住居・建築・都市づくりの専門家を養成することを目的としている。7月にはアメリカのシラキュース大学建築学部とも部局間協定を締結しており、今回の協定締結はその一環として、海外の大学との連携をさらに強化するもの。
ブリュッセル自由大学(ベルギー)は、1834年に設立された国立大学であり、学生と研究者の3分の1が海外出身者である多文化大学として知られている。国際交流は同大学の日常の一部であり、ヨーロッパおよび世界に対して開かれた姿勢をもつ。ラ・カンブル・オルタ建築学部は、2009年に設立され、建築、都市計画、景観設計の分野で多様なプログラムを提供している。
ミラノ工科大学(イタリア)は、1863年に設立されたイタリア有数の国立大学で、特に工学やデザイン、建築分野で国際的に高い評価を受けている。QS世界大学ランキング2024年版ではイタリアで1位、世界で111位にランクインしており、アート&デザイン、建築学/建築環境の分野では共に世界7位を誇る。ミラノ市内外に7つのキャンパスをもち、世界中から学生や研究者が集まることが特徴だ。
日本女子大学の篠原聡子学長は、「このたびの協定締結によって、ベルギー、イタリアに初の協定校が誕生いたしました。大変嬉しく思います。ブリュッセル自由大学、ミラノ工科大学との学術連携、学生の交換留学などの教育協力が一層深まることを願うと共に、引き続き、多様な学びを展開してまいります」とコメントしている。
日本女子大学は、2021年に創立120周年を迎えた日本初の組織的な女子高等教育機関。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境を提供する女子総合大学として、「私が動く、世界がひらく。」をタグラインに掲げ、自ら学び、自ら行動し、新しい価値を創造できる人材を育成している。2024年度には「建築デザイン学部」を開設し、2025年度には「食科学部」を開設予定。さらに2026年度には文学部2学科の名称変更を予定し、2027年度には「経済学部(仮称)」の開設を構想中であり、継続して大学改革を進めている。
《栄亜衣》
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