【デスクツアー】デザインセンスが光る自作アイテムを活用、「禅」の精神を愛する米デザイナーのデスク
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「ぬくもり、素朴さ、禅」の空間
Maisyさんのデスク周りを彩るのは、「warm・earthy・zen」という3つのキーワード。部屋は全体的に優しい色合いとナチュラルな素材感でまとめられ、柔らかな照明や緑が多く取り入れられている。「クリーンな空間は、クリーンなマインドにつながる」という考えのもと、集中できる空間をつくっているという。
デスクはカナダのブランドErgonofisの昇降型デスク。天板は柔らかな色合いのメープルだ。時々立って作業をしたり、腕や手首のストレッチを行うなど、健康的な作業環境に気を遣っている。
デスク脇にあるのはIQUNIX ZX-1 Aluminum ケースを用いた自作PCで、過去の動画ではCPUをRyzen 7 3800Xに換装する様子が紹介されている(2022年)。主に3Dモデリングや動画編集、ゲームに使用している。また、2023年モデルのMacBook Airも使用。こちらはデザインやコーディング、その他のカジュアルユースに用いている。
モニターはサムスンのViewFinity S9。27インチ5K表示で、縦位置での使用も可能だ。スマホを使ったカラーキャリブレーションに対応し、Pantone(デザイン用のカラー規格)との色合わせにも重宝しているという。付属のWebカメラはベゼル内蔵ではなくモニター裏に磁石でセットされており、角度を変えられるので、Web会議で顔の上半分しか映らないという問題も避けられる。
PCとMacの入力切り替えはリモコンで操作している。これもViewFinity S9に付属するアクセサリで、各種セッティングや動画ストリーミング視聴などの操作にもリモコンを使用する。
ライトスタンドや充電器など、工房製の自社アイテム
Maisyさんは、モニター裏とデスクの裏にPhilips Hue Lightstripを取り付け間接照明に用いるなど、空間の照明にこだわっている。その1つ、デスクの上やなどに配置された行灯型のライトスタンドはMaisyさんがデザインしたCozyleigh Studiosのアイテムだ。
デスクに置かれたiPhoneのマグセーフ対応充電スタンドも同じくCozyleighの製品。枯山水にインスピレーションを得たという畝模様が特徴的だ。Maisyさんは仕事中、このスタンドにiPhoneをセットし、Spotifyのプレイリストやスタンバイモードの時計を表示させている。
これらの製品は、Cozyleigh Studiosの工房でMaisyさんたちが3Dプリンタなどを使って製造している。充電スタンドとカラーコーデされたデスクマットもCozyleigh製品であるほか、デスクシェルフや本棚、ノートPCスタンドなども、工房で製作したプロトタイプだ。
キーボードは、セミオーダーで自分好みのパーツを組み合わせられる「Mode Loop TKL」だが、キーキャップはCozyleighデザインのものだ。Maisyさん好みのアースカラーに、花やティーセットなどのイラストがあしらわれている。
ちなみにマウスはロジクール製。通常のマウスを斜めに傾けたようなエルゴノミックデザインが特徴的だ。以前はトラックボールを使っていたというMaisyさんだが、この製品を知ってマウスに乗り換えたそうだ。
お気に入りの陶磁器カップと充電式保温マグ
自身のデザインに「Zen」というブランド名をつけているように、Maisyさんの周りには日本文化の影響が数多く見られる。「Ikigai(生きがい)」という本で自分の目的意識を見直したり、枯山水の箱庭を楽しんだりしている。また、ディスプレイスタンドには折り鶴やトトロのオルゴールが飾られている。
デスク脇に飲み物を欠かさないというMaisyさんは、波佐見焼きのマグカップをはじめ、お気に入りのカップをいくつもコレクションしている。そんな中で少し毛色の異なるのが、Emberの保温マグだ。カップ自体に保温機能(充電式)があるほか、充電コースターにセットすれば長時間の保温が可能。スマホアプリ経由で温度管理もできる。忙しさに飲むのを忘れてしまう日でも適温をキープできる点が気に入っているという。
MaisyさんのYouTubeチャンネルではこの他、Maisyさんのvlogや、新しい製品のデザインから試作までの様子などが配信されている。
《笠井美史乃》
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