THE RAMPAGE吉野北人、高畑充希から学んだ“座長としての姿” これまで叶えた夢の裏で必ずやっていたこと【「遺書、公開。」インタビュー】 | NewsCafe

THE RAMPAGE吉野北人、高畑充希から学んだ“座長としての姿” これまで叶えた夢の裏で必ずやっていたこと【「遺書、公開。」インタビュー】

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モデルプレスのインタビューに応じた吉野北人(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた吉野北人(C)モデルプレス 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2025/01/22】「遺書、公開。」(1月31日公開)で映画主演を飾るTHE RAMPAGEの吉野北人にインタビュー。“座長”と言うとチームを盛り上げて引っ張っていく存在、というイメージが強いが、彼は現場でナチュラルに馴染むことに徹した。自然体の座長でいようと考えた裏には、過去に見た“理想の座長像”があった。

【写真】吉野北人主演の不気味な衝撃作「遺書、公開。」

◆吉野北人主演「遺書、公開。」

マンガ「遺書、公開。」(陽東太郎/ガンガンコミックスJOKER)を原作とし、鈴木おさむが手がけたシナリオを英勉監督が実写映画化。吉野ほか、宮世琉弥、松井奏(IMP.)、堀未央奈ら若手実力派が勢揃いし、人間の本性を描いた衝撃ドス黒エンタテイメントが誕生した。

物語は新学期の春、2年D組に「序列」が送られてくるところから始まる。そこには担任を含めたクラス全員の明確な順位が示されていた。序列1位の姫山椿(堀)は優しくて人気者の優等生。だがある日、彼女が何の前触れもなく自殺する。数日後、クラスの全員に姫山から遺書が届き、2年D組は自殺の真相に迫るべく、各々が遺書をクラス全員の前で公開することに。

吉野が演じるのは序列19位の池永柊夜。それほど序列を気にしているようにも見えないが、自殺の真相には興味を持っている。

◆吉野北人「こんなに皆の裏があからさまに見えるものはあまりない」

― まずは今作の見どころから教えてください。

吉野:いっぱいありますが、人間の欲望が存分に出た作品になっています。1人というよりは登場人物それぞれの人間性や個性が出ていて、人間が誰しも持っている裏の部分というのが描かれています。誰か1人の裏が見える作品はあったとしても、こんなに皆の裏があからさまに見えるものはあまりないですし、今の世の中とリンクする部分もたくさんあるので、そういったところが見どころかなと思います。

― 台本を読んでどのように感じられましたか?

吉野:最初に読んだときは、展開がいっぱいありすぎて「え!?」みたいな(笑)。ずっと先が気になる感じでした。内容も“感情爆発”でハラハラドキドキする場面や「うわ…」と引いてしまう場面もありながら、気付かされることもあったりして。それで最後にはまた「ええ~!?」という展開が待っている。色々な人が掛け合いをしながら物語が進んでいくので、観ていて飽きないなと思いました。自分自身もどういう立ち回りでどういう展開に持っていくんだろうと読みながら考えていました。

◆ヘアメイクはできるだけしない――役作りでのこだわり

― 個性豊かなクラスメイトがたくさんいる中で、外見・内面それぞれ役作りでこだわった点を教えてください。

吉野:できるだけ地味に、あまり存在感を出そうとしすぎないようにしました。すごく個性的で感情をむき出しにするキャラクターが多かったので、自分は1歩引いて周りを見ているような感覚で、感情を出しすぎないというところは結構心がけていました。

見た目もリアルに基づきながら忠実であることを意識していて、最初の衣装合わせのときに「メイクもできるだけしないでほしい」と伝えました。メイクすることがキャラクター的に違和感でしかないし、学ランを着てメイクしているイメージが全然沸かなくて。髪も「セットした感じではなく、できるだけナチュラルにやりたいです」とお伝えしたら、監督も納得してくださって。あとは原作に寄り添っていった感じです。

― 学ランを今着る気持ちはいかがでしたか?

吉野:もう28歳になるんですけど、見た目的には「全然いけるかな」みたいな(笑)。周りの皆が僕より若い人がほとんどだったので「大丈夫かな」と思っていたんですけど、衣装合わせで着てみたら、監督から「1番違和感がない、1番若い」と言われたので大丈夫でした(笑)。

◆吉野北人&池永柊夜の共通点

― 普段アーティストとしてステージに立って存在感を示していく吉野さんと池永柊夜は逆のタイプとも言えると思いますが、池永として物語に入り込む難しさはありましたか?

吉野:いや、それはあまりなかったです。現場の雰囲気で自然と入り込めました。ライブはライブで、演出やファンの方の声援で「自分はスターだ!」みたいな気持ちでやっているので、現場の雰囲気が全く違う感じです。

― 池永柊夜は地味だけど存在感を感じさせるキャラクター。主人公として存在感を出す必要がありますよね。

吉野:そこは難しかったですね。地味にしなきゃいけないけど、主役という立場で全体を見ていないといけない。それは絶妙な感覚でやっていました。

― 他のキャラクターの雰囲気に合わせて、ご自身の表現の強弱も変えたり?

吉野:そうですね。リアクションや表情を撮られることが多かったので、そういった部分でなるべく心境が伝わるように意識しました。

― 吉野さんが池永柊夜と内面的に共通していることや「ここは親近感があるな」と感じた部分はありましたか?

吉野:池永は普段はあまり前に出ないタイプなんですよね。でも正義感が強いところがあって、お人好しというか「それは違うよ」と口を出したりとか。僕も普段はそんなにガツガツ前に出るようなタイプじゃないんですけど、行くときは行くし、でも普段はちょっと遠慮しがちなところは似ているなと思いました。

― では役作りで苦戦することもあまりなく?

吉野:はい。緊張はしましたけど、意外と大丈夫でした。

◆吉野北人、高畑充希から学んだ“座長像”

― 緊張というのは具体的にどのような場面で感じたのでしょうか?

吉野:これだけのキャストがいて、座長という立場で、年齢もキャストの中で僕が2~3番目くらいに上。そういう状況での責任感が緊張に変わって…みたいな感じです。

― その緊張やプレッシャーを乗り越えるために、何か現場でやったことはありますか?

吉野:正直座長らしいことはそんなにできていないです。お芝居もこれだけ自分でやっておられるすごい方たちが集まっているし、場数も結構ある方たちだと思うので、僕が変に「引っ張ろう」というのも違うなと思って。なので現場に馴染むことに徹していました。コミュニケーションを取ったり、差し入れをちゃんとしたり(笑)、やっていたのはそれぐらいで「俺が座長だ」とはあまり考えすぎずにやっていきました。

― 自然体の座長でいようという考えに至るまでに、吉野さんがこれまで実際に見た“理想とする座長像”があったのでしょうか?

吉野:最近の作品で言うと、ドラマ「1122 いいふうふ」(Prime Video)の高畑充希さん。本当に自然体というか、最初に会ったときからフラットに話しかけてくれて、変に気を遣わないでいられるような空気感をまとってくれていたので、それはすごくやりやすかったです。でもお芝居ではすごく引っ張っていってくれて「うわ、すげえ…」と感じました。

◆吉野北人、宮世琉弥&松井奏と距離縮めた撮影期間

― 同世代のキャストさんがたくさん集まっていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

吉野:本当に高校生に戻ったかのような気分でした。教室内では皆ちゃんと集中していましたが、カットチェンジとか休憩のときは、皆で集まって話したり、一緒にトイレに行ったり(笑)。「めっちゃ高校生だな~、懐かしいなこういうの」と思いながら撮影していました。

― 撮影の合間で特に距離を縮めたキャストの方は?

吉野:奏と琉弥といることが多かったです。奏は今でもご飯に行きますし、ディズニーランドにも行きました(笑)。

― 3人でいるときはどのような雰囲気ですか?

吉野:なんだか良いバランスで、皆マイペースですね(笑)。でも奏がすごいコミュニケーション取ってくれるし、めっちゃおしゃべりです(笑)。琉弥はめっちゃマイペースで弟みたいな感じです。

― クラスメイト役のキャストの方から影響を受けた出来事はありますか?

吉野:とにかく皆さんの演技がすごくて!もう本読みの段階から「ええ!?すごい仕上がってるな!」みたいな感じでした。立場的にプレッシャーもあったんですけど、そういうことを考えすぎちゃうと僕は固くなって全然できなくなってしまうタイプなので、僕もなるべく自然体で皆とコミュニケーションを取りながら撮影しました。でも本当に衝撃でしたね。20歳とか10代の方もいるんですけど日々勉強でした。

◆「遺書、公開。」を通して伝えたいこと

― 作品内にはもちろん、THE RAMPAGEさんの主題歌「Drown Out The Noise」にも“序列”というキーワードが登場します。最近はSNSの普及によって前よりも誰かと自分を比べてしまう人が増えたり、フォロワー数などで序列のようなものが生まれてしまったりすることがありますが、作品や楽曲を通して、これから映画を観る方に届けたいメッセージを教えてください。

吉野:この作品はめちゃくちゃリアルですし、人の気持ち・思っていることが如実に出る内容になっています。でもなんというか、それが悪いかと言われたらそうでもないというか。そういう思いとどう向き合っていくかが大事だと教えてくれているような気がして。人には表裏があるということではなく、そこに対して自分はどう行動するか。人に惑わされるのか、自分を持って自分らしく突き進んでいくのか、「あなたならどうする?」という問いかけのように僕は勝手に捉えています。自分の信念があれば数字が高かろうが低かろうが別に関係ない。なので観てくださった方には、周りの目や数字に惑わされずに自分を持ってほしいなと強く感じました。

◆吉野北人の悲しみを乗り越えた方法

― モデルプレスの読者には、壁にぶつかっている方もたくさんいます。そんな読者に向けて、吉野さんの“悲しみを乗り越えた方法”をお伺いしたいです。

吉野:……頑張る(笑)。

― (笑)。確かに以前インタビューであまり周りに相談しないタイプとおっしゃっていましたよね。

吉野:そうですね。やるのは自分ですから。最悪の場合は周りの人に頼るべきですけど、結局自分で決断して自分でやらなきゃいけないことが多いので、頑張るしかないです。乗り越える方法も、もうそれしかないんじゃないですか。他にあるのかな?

― 落ち込んでいる最中でも、次の日になったらまた仕事に行かなきゃいけないという状況もあるかと思います。そういうときはどのように気持ちの切り替えをしていますか?

吉野:僕は寝たら忘れます(笑)。だからもう寝ちゃえ!って思いますね。何か嫌なことを考えちゃうかもしれないけど、あえてゆっくり違うことを考えてもいいんじゃないですか?お風呂に浸かったり、映画を観たり、友達と会ったり。違うことに逃げてもいいんじゃないかなと思います。なんだろう、それが別にダメなことではないと思うんです。向き合うことも大事ですが、一旦そこから離れてみるのも大切なことかなと。1回離れて、寝て、「よし頑張るか」と。寝て起きたら意外と「こんなことで悩んでたんだ」みたいなことも結構ある。だから考えすぎず。とはいえ考えてしまうとは思うんですけど、でも明日はどうやっても来ますから。頑張りましょう!

◆吉野北人の夢を叶える秘訣

― 最後にモデルプレスが恒例で聞いている“夢を叶える秘訣”を教えてください。2022年には「周りの人を大切にすること」とお答えいただきましたが、そこから約3年が経って新たに感じたことはありますか?

吉野:周りの人を巻き込むというのは変わらずあります。あとやっぱり1番は自分が楽しむ。自分が想像できるくらい楽しんでやらないと良いものもできないし、夢にも近づかない。想像するってすごく大事だなと思います。「自分がこうなりたい」という夢だったら、そうなるために自ずと「これが足りてないな」とか「これしなきゃいけないな」というのが見えてくる。でもそれをポジティブに楽しんで、「どうやったら想像していたここにたどり着くんだろう」とワクワクしながらやることが大切だなと思います。

自分は今でもそうで、やっぱり新たに挑戦することに対して何か想像してみるとすごくワクワクするんです。ワクワクしながら夢に向けてどう行動するかが重要だと思っています。

― 吉野さんがそうしてきたことで、実際に叶った夢というのは?

吉野:全部です。もちろん叶えるにあたってめちゃくちゃ大変だったことも、理不尽な壁にぶち当たったこともありますが、でもこの仕事を始める前から「この業界に入ったら…」とめちゃくちゃ想像していました。だからまずはイメージして、イメージしたときにそれがワクワクするか・しないかで、本気度・好き度が変わってくる。「あれ?あんまりワクワクしないかも」と思うんだったら、それは頑張れないんじゃないのかなと思います。

― 想像できる夢を持ったら、そこまでの過程も結構細かく逆算しますか?

吉野:そうですね。なるべく贅沢に考えています。「よし、来年ライブやろう」とか、それくらいの強い気持ちで逆算しています。

― 貴重なお話をありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆吉野北人(よしの・ほくと)プロフィール

1997年3月6日生まれ、2014年開催の「VOCAL BATTLE AUDITON 4」を経てTHE RAMPAGEの正式メンバーに。2017年1月メジャーデビュー。俳優としても活躍の幅を広げ、近年の主な出演作は、映画「HiGH&LOW THE WORST X」(22)「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」(23)、ドラマ「魔法のリノベ」(22/カンテレ・フジテレビ系)「スタンドUPスタート」(23/フジテレビ系)「1122 いいふうふ」(24/Prime Video)など。

【Not Sponsored 記事】

《モデルプレス》

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