就活と心の健康、3割が「死にたい」と回答
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この調査は、2025年1月11日から1月25日にかけて、徳志会がインターネットを通じて実施したもので、全国の就活経験者200人から有効な回答を得た。調査の背景には、警察庁の自殺統計において、大学生の自殺原因の5人に1人が就活や進路関係の悩みによるものであることが示されていることがある。就職活動が心の健康に与える影響をより詳細に理解するために、徳志会はこの調査を行った。
調査結果によると、就活中に「死にたい」と感じた理由として、志望する企業の不合格や内定が決まらないことへの焦りがあげられた。また、就活で「死にたい」と感じた人の多くは、大学4年生から就職活動を開始していることがわかった。一方で、「死にたい」と感じなかった人は、大学2年生から3年生の比較的早い段階で就活を始めていることが明らかになった。
さらに、内定を得た就活生に対して、内定をもらった会社への納得度を調査したところ、約8割の学生が思った通りに就活が進んだわけではないと感じていることがわかった。これらの結果から、就活の開始時期が心の健康に大きな影響を与えることが示唆される。
就活は心にストレスがかかるタイミングであり、心の不調を感じた場合は早めに心療内科や精神科クリニックに相談することが重要である。うつ病などの精神疾患は重症化すると命に関わる行動につながる恐れがあるため、早期の対応が求められる。
今回の調査結果は、就活生の心の健康に関する重要な示唆を提供している。就活を早めに開始し、企業研究などの準備を進めることで、不安を軽減できる可能性がある。就活市場において、すべてがうまくいくわけではないことを理解し、心の不安を取り除くことが大切だろう。
《神林七巳》
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