岡崎女子大と岡崎女子短大、共学化し名称変更

　2026年4月より、岡崎女子大学と岡崎女子短期大学はそれぞれ「岡崎大学」「岡崎短期大学」へと名称を変更し、共学化することが決定した。これに伴い、岡崎大学では「子ども教育学部子ども教育学科」を「教育学部子ども教育学科」に名称変更し、新たに中学校・高等学校教諭一種免許状（保健体育）を取得できる課程を開設する予定だ。これらの変更は、2025年4月に文部科学省に届出を行い、正式に決定される見込み。

　岡崎女子大学と岡崎女子短期大学を運営する学校法人清光学園は、1924年に幼児教育を開始し、2024年度に100周年を迎えた。戦後のベビーブームに伴う幼児教育者・保育者不足への対応や女性の地位向上を目的に短期大学を設置してから60年、さらに4年制大学を設置してから12年が経過している。これまでの歴史の中で、女性の役割と重要性を社会に示してきたが、現代の情報技術の発達や国際化、人権意識の高まりに対応するため、共学化を決定した。

　共学化により、教育・保育を学びたいすべての人に門戸を開くことで、共生社会を牽引することを目指す。大学名称は変わるが、建学の精神「自己実現と社会貢献」や「自由と創造　自律と貢献」を継承し、学生が自らの存在価値を知り、社会の発展に貢献する力を獲得することを支援する理念を引き続き掲げる。

　岡崎大学では、共学化と名称変更に伴い、従来の保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状の取得に加え、中学校・高等学校教諭一種免許状（保健体育）の取得を可能とする教職課程を開設する予定。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性がある。

　岡崎大学と岡崎短期大学は、これまでの歴史と伝統、地域からの厚い信頼を基に、「子どもの未来を支える大学」として一層進化し、地域に貢献できる教育者・保育者を養成することを目指す。