インフルエンザ、報告数減少も…学年・学級閉鎖は増加
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厚生労働省が全国約5,000か所の定点医療機関で実施している感染症発生動向調査によると、2025年第4週の定点あたりのインフルエンザ患者報告数は全国平均11.06人。前年同期(19.20人)と比べて少なく、前週(2025年第3週18.38人)より減少している。
都道府県別では、「山形県」25.31人、「新潟県」20.62人、「石川県」19.15人、「沖縄県」18.77人、「高知県」17.59人、「宮城県」17.24人、「富山県」16.46人、「長崎県」16.14人、「長野県」16.05人、「徳島県」15.95人、「福井県」15.33人、「宮崎県」15.03人の順で多かった。全国のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は256か所で、46都道府県に分布している。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は24か所で、19都道府県に分布しており、引き続き警戒が必要だ。
国立感染症研究所感染症情報センターは、2025年第4週の全国医療機関(定点医療機関以外を含む)の受診者数を約38.6万人と推計。年齢別では、0~4歳が約4.1万人、5~9歳が約6.4万人、10~14歳が約5.4万人、15~19歳が約2.9万人、20代が約2.4万人、30代が約3.4万人、40代が約4.2万人、50代が約3.7万人、60代が約2.6万人、70歳以上が約3.6万人と、全年代で感染がみられる。
また、全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校では引き続き感染が流行している。2025年第4週は、休校については18施設(前週23施設)と、前週より減少がみられたものの、学年閉鎖382施設(同379施設)、学級閉鎖1,196施設(同1,092施設)では、前週を上回っている。日常生活において引き続き、手洗い・うがい、マスク着用といった基本的な感染対策を心がけたい。
《木村 薫》
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