高卒程度認定審査(後期)結果発表…飛び入学者3人合格
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現在、飛び入学者は、高校等を中途退学して大学へ入学することとなっており、高校等卒業の扱いとならないことから、大学入学後の進路変更や、就職、資格試験などの受験において困難が生じるとともに、飛び入学の活用が促進されない一因となっている。文部科学省は、2022年度(令和4年度)より、飛び入学制度の活用を促す観点から、大学への飛び入学者について文部科学大臣が高等学校卒業者と同等以上の学力を有することを認定する制度「高等学校卒業程度認定審査」を創設、運用を開始している。
「高等学校卒業程度認定審査」は、大学への飛び入学者について、入学した大学で一定の単位を修得している状況をもとに、高校卒業者と「同等以上の学力」を有することを文部科学大臣が認定する制度。審査は毎年1回以上実施、実施時期はインターネットなどで公表している。認定基準は、高校で50単位以上、飛び入学した大学で16単位以上を修得していること。また、修得した単位の分野が著しく偏っていないこと。
2024年度高等学校卒業程度認定審査(後期)は、9月25日~10月29日の期間に郵送およびメールにて出願を受け付け、11月~12月にかけて審査を実施。今回は3人が出願し、3人全員が合格となった。合格者には文部科学省から合格証書が送られ、高校卒業と同等の法的地位が与えられる。
なお、2024年5月時点での大学への飛び入学者は累計157人。文部科学省では、飛び入学制度を実施する大学について、飛び入学検討者やすでに飛び入学した学生に対して認定審査の周知を図るとともに、各大学に飛び入学制度の導入や積極的な活用をあらためて検討してほしいと呼びかけている。
《畑山望》