【高校受験2025】千葉県公立高校入試<理科>講評…昨年並み、計算力や思考力を要する問題も
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リセマムでは、京葉学院の協力を得て、2日目の19日に行われた学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<理科>講評
(京葉学院 提供)
昨年度の本検査と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。基本的な問題の他、計算力や思考力が問われる問題もあり、難易度は昨年並みかやや高いものと思われます。
1.小問集合
物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。
2.動物の分類(生物)
「動物の分類」に関する問題でした。基本的な知識を広く問われました。(4)は思考力が必要な問題で、丁寧な情報処理力が問われました。
3.光の性質(物理)
「光の屈折」に関する問題でした。(4)は、光の進み方と屈折のしくみを応用して作図する必要のある、難度の高い問題でした。
4.大気中の水蒸気の変化(地学)
「雲の発生と湿度」に関する問題でした。各小問とも基本的な問題で、(4)の計算問題も標準的な難易度でした。
5.蒸留(化学)
「エタノールと水が含まれている物質の分離」に関する問題でした。(2)の実験操作ついての問題では、教科書内容の正しい理解が必要でした。
6.太陽の動き(地学)
「太陽の日周運動」に関する問題でした。(3)の経度が異なる地点についての問題は、問われていることを正しく理解し、解答したい問題です。(4)の光電池のパネルを設置する角度を算出する問題は、思考力と計算力を要する問題で、差がつく問題です。
7.イオンへのなりやすさと化学電池(化学)
「イオンへのなりやすさ、ダニエル電池」に関する問題でした。全体を通して標準的な問題で、難度は高くありません。過去問をやり込んでいた受検生は、得点しやすかったかもしれません。
8.蒸散(生物)
「蒸散」に関する問題でした。(3)(b)は丁寧な数値処理を要しますが、教科書の内容を学習していれば解答できる問題で、全問正解したい問題です。
9.仕事とエネルギー(物理)
「ふりこの運動」と「仕事とエネルギー」に関する問題でした。(3)は、「適当でないもの」を選ぶ問題で、正しい理解をしているかどうかが大切です。(4)は、図4をもとに小球の質量を求める問題で、難度の高い問題でした。
このレポートは2025年2月19日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院
《編集部》