40歳を過ぎてから、「以前のように簡単にやせない」と自覚する人は多いはず。健康診断のたびに、医師から「適度な運動を」と言われても、実行できなかったり、「どんな運動すればいい?」と戸惑ったりすることも。
そんな読者のために、オトナサローネはヘルシーオイル・プラス・コンソーシアムが開催した「今年の冬こそ知りたい!ヘルシーオイルの可能性」と題したメディア勉強会に参加。読者にピッタリな運動の情報と、「やせるオイル」の詳細を聞いてきました。登壇されていた、虎ノ門中村クリニックの中村康宏院長に解説していただきます。
「”わざわざ”運動」しなくても「”普通に”生活してるだけ」でカロリーは消費されるんです
誰もが「運動は大事」と分かってはいるけれど、わざわざ「運動しなくちゃ」と時間をとるのはしんどいものです。また、「どんな運動がいい?」「とにかく続かない」と思っている人もいるのではないでしょうか。「ひと駅歩く」「なるべく階段を使う」などと言いますが、やみくもに行ったところで、自分に合った運動量なのかは分かりづらいものです。
実は、そこまで運動をがんばる必要はありません。日常生活で、ある程度カバーすることができます。
▶日常生活の運動量を数値化すれば納得!
「日常活動を運動に」計算する方法「METs」とは?運動を数字で示す絶大なる納得感!
皆さん、「METs(メッツ)」をご存知ですか? メッツとは、厚生労働省が示している身体活動の強度を表す指標で、安静時の何倍に相当するかを表す単位。例えば座って安静にしている状態が1.0メッツとして、普通歩行は3.0メッツ。ただ座っているだけより、歩いている方が3倍のカロリー消費につながると分かります。メッツを意識するだけでも、運動量は違ってくるのです。
メッツの計算方法
METs×時間(h)×体重(kg)=エネルギー消費量(kcal)
ここでクイズを出題しましょう。
消費エネルギーが多いのはどっち?
A 15分のジョギング
B 30分の歩行通勤
正解はB。
なぜなら、
A 7.0METs×0.25時間×60=105kcal
B 4.0METs×0.5時間×60=120kcal
あらゆる生活活動が、メッツでどのくらいに相当するかを以下に挙げてみました。自分の生活に照らし合わせて参考にしてください。
▶▶次のページ 自分の日常活動が何メッツか知るのが大事。家事の中で一番メッツが高いのは「●●掃除」
家事の中でメッツが高いのは「風呂掃除」。低いのは…
それでは具体的に、一般的な生活活動が何メッツに相当するのかをチェックしましょう。
生活活動の例
METs 生活活動の例
1.8 立位(会話、電話、読書)、皿洗い
2.0 ゆっくりした歩行(平地、非常に遅い=53m/分未満、散歩または家の中)、
洗濯
3.0 普通歩行(平地、67m/分、犬を連れて)、電動アシスト付き自転車に乗る
3.3 掃除機をかける
3.5 階段を降りる、車の荷物の積み下ろし、荷造り、モップがけ、床磨き、風呂掃除
4.3 やや速歩(平地、やや速めに=93m/分)
5.0 かなり速歩(平地、速く=107m/分)
5.8 家具・家財道具の移動・運搬
8.0 運搬(重い荷物)
8.8 階段を上る(速く)
上記の指標を参考に計算すると、掃除、皿洗い、身支度、自転車通勤なども、案外運動になっていることに気づくはずです。通勤中に少し速歩にするだけでも、消費カロリーは増加。消費カロリーを増やしたいなら、メッツの強度を高めれば良いのです。読者世代なら、1日で合計7~10メッツを20~30分増やせると良いでしょう。
▶小さじ半分食べるだけで脂肪がもっと燃える
MCTオイルで、さらに“燃えやすい体”を手に入れたい
メッツを日常生活に取り入れたら、さらに脂肪が燃えやすい体にしたくなりませんか。それを叶えてくれるのが、MCTオイルです。
人間のエネルギーを作り出すメカニズムには、大きく2つあります。
・糖質をブドウ糖に分解してエネルギー源とする「糖燃焼回路」
・脂質をケトン体に分解してエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」
どちらの回路でも“エネルギーの発電所”として、ミトコンドリアが活躍しています
通常、私たちは「糖燃焼回路」をメインに使い、糖質が不足すると「脂肪燃焼回路」にスイッチするという順番になっています。ところが糖質の摂取が多いと糖燃焼回路ばかり働き、脂肪燃焼回路があまり作動せず、脂肪は減らず溜まる一方になることが……。そこでおすすめなのが、MCTオイルです。
MCTオイルを継続的に摂取すると、ケトン体が増加します。ケトン体の働きにより脂肪燃焼回路がスムーズに動き出すのです。しかも、糖燃焼回路と脂肪燃焼回路が同時に動き出し、ダブルの力でミトコンドリアを活性化させてエネルギーを作り出し消費させるので、効率良く脂肪燃焼ができます。そのためMCTオイルは、消費エネルギーを増やすことに効果が高いとして注目されています。
ぜひ手軽な健康習慣として、自分のために家族のために、一生モノの知識を手に入れましょう。
【解説】
虎ノ門中村クリニック 中村康宏院長
医師/抗加齢学会専門医/日本内科学会認定医/産業医/米 国公衆衛生学修士
関西医科大学卒業。内科医・消化器内科医として勤務後、米国医師免許試験を突破 し、最先端予防医学を学ぶため渡米。留学中には、パーソナルトレーナー、栄養士の 資格を取得。帰国後、日本初のアメリカ抗加齢医学会認定施設「虎ノ門中村クリニッ ク」を開業、院長を務める。