ピン芸人として数々のバラエティ番組などで活躍しているヒコロヒー。また、Travis Japanの松倉海斗が主演を務めるドラマ『トーキョーカモフラージュアワー』（ABCテレビ・テレビ朝日）では連ドラ初脚本にも挑戦するなど、マルチな才能を発揮している。そこで本記事では、ヒコロヒーのこれまでの軌跡を辿りながら、脚本家としての才能にもスポットを当てたい。
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松竹芸能に所属し、女性ピン芸人として『キョコロヒー』（テレビ朝日系）など数々の番組に出演しているヒコロヒー。昨年7月には朝の情報番組『THE TIME,』（TBS系）で月曜マンスリーレギュラーを務めたほか、同年には初の短編恋愛小説集『黙って喋って』を発売するなど、マルチな活躍が光っている。なお、『証言者バラエティ アンタウォッチマン！』（テレビ朝日系）にてヒコロヒーが特集された際に、霜降り明星のせいやは彼女について“自己採点が厳しい”といい、高い向上心を持って仕事に向き合っていることを明かしており、こういった彼女のストイックな姿勢が、多彩な活躍の支柱となっているのではないだろうか。
近年、そんなヒコロヒーの才能が新たに光っているのがドラマの脚本という分野だ。2022年に、テレビ朝日公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」と動画配信プラットフォーム・TELASAの共同ドラマ『お前によろしく』にて初めて脚本を務めたヒコロヒーは、4人の仲良しホステスたちの嫉妬や狂気を描いた本格サスペンスに挑戦。初めて映像の脚本を務めるということで、人気劇団『ヨーロッパ企画』メンバーらも加わった制作チームの全面バックアップの元、試行錯誤しながら脚本を作っていったと公式コメントで明かしており、同作への挑戦が、ヒコロヒーの映像脚本家としての基盤を作り上げたことがうかがえる。
この時、地上波ドラマの脚本について“もう少し勉強してから、機会があれば引き受けたい”とさらなる向上心を覗かせていたヒコロヒー。そんな彼女が満を持して初の地上波連続ドラマの脚本を務めたのが、現在放送中のドラマ『トーキョーカモフラージュアワー』だ。同作は、華やかな大都会の“トーキョー”で寂しさを抱えながら生きるイマドキ男女の本音と嘘を描いた毒舌系エモチルラブコメディで、松本千秋による同名のコミックが原作となっている。ヒコロヒーの脚本について、出演者のさや香・新山は、「芸人がこういう脚本とか書いたら、結構コントっぽくなりそうな気もするんですよ」とした上で、「今回原作があって、その空気感を脚本にっていうこともちゃんとできはるというか」と、その手腕を称賛していた。同作は、ヒコロヒーの脚本家としての知名度をさらに上げるきっかけにもなりそうだ。
『トーキョーカモフラージュアワー』には、SNSでも、「本当に面白い」「演技、脚本、演出全てが自然で作り物っぽさがないのがいい」「青春時代東京で過ごした人全てに刺さる」などと作品を高く評価する声があがっている。今作の展開と共に、ストイックに仕事に挑み続けるヒコロヒーの脚本家としての活躍にも注目したい。
