【高校受験2025】埼玉県公立高校入試<学校選択問題・英語>講評…仮定法が登場
子育て・教育
リセマム/教育・受験/中学生
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リセマムでは、早稲田アカデミーの協力を得て、令和7年度(2025年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「学校選択問題・英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(数学)についても、同様に掲載する。
<学校選択問題・英語>講評
(早稲田アカデミー 提供)
全体の問題構成は例年通り、リスニング、対話文読解、長文読解、英作文。
大問1の放送原稿は例年通りの難易度であったが、No.7の問では答え方に悩む受検生もいただろう。ここ数年の定番である代名詞の変換や時制、また「どう答えるのが適切か」という判断が問われている内容だった。
大問2は□1~□4の短めな会話がまとまった対話文読解。「次世代型路面電車」や「自動運転バス」などをテーマにしたものだったが、各セクションで話題に上がるものが変わっていくので、「何についての話か」ということを冷静につかんで読み進める必要があった。目立った設問をいくつか挙げると、まず問3では該当箇所は見つけやすいが、答え方に注意を払わなければいけなかった。問8は仮定法が問われていた。埼玉県立入試でもいよいよ仮定法が登場したので、今後も注意が必要。
大問3は「割り箸」にまつわる長文読解問題。特筆すべき点は2点。1つ目は、大問2とも重複するが、話のテーマがどんどん変わっていくので、「段落ごとの要点」をしっかりつかみながら読み進めることが例年以上に求められていた。2つ目は、ここ数年続いていた問6の「本文の内容をまとめた」問題がなくなったこと。そしてその代わりに、内容と合うものを「すべて」選びなさいという形式の問題が新出した。いくつか判断に悩む選択肢があり判断が難しかっただろう。また問4は英問英答だったが、該当箇所は見つけられたが答え方に悩む部分もあったことだろう。本文のSome countries and areas began efforts to increase forests by stating to plant trees.を問に合わせてどう書き替えるかが問われていた。
大問4は「将来より多くの人が中古品を使うと思うか」という意見を求められた英作文。しっかりと方針を決めその「メリット」を書くという流れで、素早く書けたかどうかが勝負のポイントになったであろう。
全体を通して見ると、過去の出題と大きな差を感じなかったかもしれないし、昨年度の「人工冬眠」と比べると大問2も3も読みやすく感じる受検生もいたことだろう。しかし、見た目ほど易しい問題ではなかったと思われる。
このレポートは2025年2月26日(水)に、速報として早稲田アカデミーにより作成されたもの。
協力:早稲田アカデミー(執筆:埼玉県立必勝コース英語科責任者 石井一真氏)
《編集部》