新しい出会いのシーズンです。初対面の人に自己紹介をするとき、心地よい声で相手を飽きさせないような話しをしたいものです。相手に好印象を与える、その差は、「声」です。ポイントを (一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#111 好印象な話し方編 】
▶心地よい話をする人、そうでない人の決定的な違い
心地よい話しをする方は、なにが決定的に違うのでしょうか?
心地よい話し方をする方は、声でその場を明るくし、その場を自他ともに心地よい空間にします。声は、コミュニケーションの主要なものの一つ。もちろん、話す内容は重要ですが、特に初対面の方に自分の気持ちを正しく伝えたい時には、その人から発せられる心地よい「声(表情を含む)」がカギを握ると言っても過言ではありません。誰でも明るく楽しい雰囲気の方が落ち着きますね。
▶信頼を得るため重要なのは声の〇〇
自分の話し方や声のトーンに自信がもてない方は多い
声はトーンを意識することで相手に与える印象は大きく変わり、話し方も変化します。声のトーンが明るいと第一印象がよくなり、人と良好な関係を築くエッセンスになります。
声のトーンが低いと落ち着きや慎重さなどを演出でき、相手に信頼感や安心感を抱いてもらえます。
トーンが高くても低くても、「通る声」は重要です。まったく同じことを話していても、しっかり通る(届く)声で話すのと、通りのよくない声で話すのとでは印象も信頼度も違います。キンキンと高すぎる声は耳障りになることがありますので注意を。
▶そのクセが、自信がない印象を与える
「声が小さい」「声が聞こえにくい」と言われたことがありますか?
声が小さいと話の内容が伝わりにくいだけでなく、聞き手に自信がないような印象をあたえてしまいます。意識して「はっきり」「ゆったり」「丁寧な」声を出してみましょう。
抑揚のある話し方は、想いが伝わりやすく、相手の心に働きかけるポイントにもなります。
自分の声が好きではなかったら、相手に心地よく伝わりません
自分の声が嫌いでいたら相手の心に伝わりません。自分も相手も癒す声、好きだと思える声を発したいものです。
実は、他人が聴く声と自分が聴いている声では、音の伝わり方が違います。声はコミュニケーションツールなので、相手に心地よく聴こえているのかどうかを客観的に知ることがとても大切です。
▶理想の話し方を身につける近道は
理想の声を身につけるために録音をおすすめします
自己紹介をするときや、初めてプレゼンをするときに、自分がどのような声で話しているか、なかなか自分では気づかないと思いますが、自身の声を録音して客観的に聞いてみることをおすすめします。話している内容を言葉ではなく、音として聴いてみてください。
録音した声を聞くと自分の声の響きの有無や話し方のくせがわかります。「声の高さ」はどうか、「音色は豊かか、なめらかか、温かみはどうか」、「ずっと同じ調子ではなく抑揚をつけているか」、「話し方は早くないか遅くないか」、「声量はどうか」などを客観的に聞いて意識して改善していきましょう。
▶▶次のエピソード 当てはまったらマズイ!相手が話す気が失せるNG行動