スタジオツアー東京、日本初上陸企画「炎のゴブレット」展示公開 貴重な撮影小物や衣装、ホグワーツ城の映像演出も
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【写真】「ハリー・ポッター」スタジオツアー東京お披露目、魔法界に迷い込み映画製作の裏側を学ぶ<体験レポ>
◆本場ロンドンでも人気の特別企画「炎のゴブレット」日本初上陸
特別企画「炎のゴブレット」は、映画「ハリー・ポッター」シリーズ4作目となる『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年を記念し、スタジオツアー東京開業以降初めて、ひとつの作品のテーマに沿って全館規模で開催されるもの。
イギリス・ロンドンに2012年に開業した「ワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」でも高い人気を誇るイベントで、初公開となるものも含む小道具や衣装、クリーチャーを全館の随所に展示。関連グッズ、レストランにて限定フードも展開される。
◆大広間など施設各所で期間限定「炎のゴブレット」展示が登場
『炎のゴブレット』は、100年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)を舞台に、ホグワーツ魔法魔術学校の4年生になったハリー・ポッターの成長と試練を描く物語。対抗試合の出場年齢に達していないにもかかわらず、炎のゴブレットによって出場選手に選ばれてしまったハリーは、はからずも三つの危険な課題に挑むことに。同シリーズにおいて、魔法と冒険の物語から魔法界の闇の勢力との戦いの物語へ、ターニングポイントとなる重要な作品となっている。
期間中、施設内で最も大きなセットである大広間の中心には、青い炎が揺らめく演出が施されたゴブレットが登場。周囲には対抗試合の出場条件である17歳以上の者以外を弾く年齢線が敷かれ、両脇には年齢線をだまそうとして弾き出され尻もちをつくウィーズリー兄弟の姿も。その奥には美しい優勝杯、壇上にはホグワーツ魔法魔術学校に加え、対戦校のボーバトン魔法アカデミー、ダームストラング専門学校の衣装が展示されている。
ここではゴブレットの炎が青から赤に変わり、対抗試合の選手の名前が書かれた紙片が飛び出す、映画のワンシーンが目の前で繰り広げられるインタラクティブな演出が行われる。
もうひとつ注目すべきは、大きなゴブレットのケース。このケースは4人の男たちによってホグワーツの大広間に運ばれてくる重要なシーンで、実際に撮影で使用された、唯一の自立型のもの。側面のパネルは、金箔や金メッキ、真鍮で細工され、その表面にたくさんの宝石や半貴石があしらわれ、非常に重厚感のある造りだ。
大広間を抜けて歩を進めると、対抗試合に挑む出場選手のセットが。ハリーが戦った凶暴なハンガリー・ホーンテールが頭上に羽ばたき、金の卵のそばに佇むハリーをはじめ、4人の選手たちの衣装が展示されている。
また、ハリーが鰓昆布を食べて親友のロン・ウィーズリーを救出に向かうシーンでお馴染みの、第二の課題のセットでは、深い湖の底で一時的に眠らされたロンの水中ダミーをはじめ、ビクトール・クラムが変身したサメ、マーピープルなどを展示。
ロンのダミー制作にはライフキャスティング(=生きた人間の完全なコピーを造る技術)が用いられ、やわらかなシリコンで作られた肌に髪の毛を打ち込み、身体の各パーツを別々に造ることで絶妙な水中での動きをリアルに演出できる仕様になっている。間近で眺めると皮膚の質感のリアルさに驚かされる。
また、人気のホグワーツ城を舞台にしたプロジェクションマッピング演出が初登場。夜になりホグワーツ城一帯が暗闇に包まれると、ハリーが対峙したドラゴンとの手に汗握る闘いのシーンがプロジェクションマッピングで繰り広げられ、ラストには光り輝くゴブレットの演出も。BGMには『炎のゴブレット』劇中のサウンドトラックの音楽が使用されており、スピード感溢れる映像とともに映画のワンシーンが目の前に蘇る。
◆闇の魔法使いの再興を感じさせる展示
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』といえば、シリーズでデスイーター(死喰い人)が初めてはっきりと姿を現すなど、闇の帝王・ヴォルデモート卿率いる闇の魔法使いたちが再び勢力を取り戻し、その存在を今一度知らしめた、シリーズ過去3作と比較してダークな側面が色濃く打ち出されている作品だ。そんなデスイーターの進化のセットでは、デスイーターのコスチュームやマスクがシリーズが進むにつれ進化を遂げ、これによりヴォルデモートの影響力が増していったことを伝えている。
初期はドクロのようなシンプルなマスクと黒いローブの組み合わせで、ベルベッドやシルクを用いて儀式的な雰囲気を感じさせる、まさに秘密結社といった風情だったが、後期では組織として再興していくにつれしっかりとした生地の黒いローブとし、ミリタリー要素も取り入れるなど、素材ごとの質感の違いや組み合わせも見て取れる。幹部クラスのルシウス・マルフォイやベラトリックス・レストレンジなどがマスクを外し素顔を見せていたのは、組織内で力がある者であると誇示する意味合いがあったとのこと。
さらに『炎のゴブレット』の最も印象的なシーンのひとつである、トム・リドルの墓のセットも登場。青銅色のスタチューは高さ3メートルに及び不気味かつ圧巻。裏にまわると、墓石に苔が生えている部分まで細やかに表現され、⾧い年月にわたり放置されていたことを感じさせる。
このほかスタジオツアーショップでは、ボーバトンの制服やバッグ、テーマカラーの水色を用いたグッズがラインナップ。
レストランでもダームストラングとボーバトンをイメージしたプレミアムバーガーや、青い炎を連想させるミルクシェイク、トライウィザード・トーナメントアフタヌーンティーなど、同作にインスパイアされた色とりどりの限定フードメニューを提供。過去の企画展でも好評だった「アクティビティパスポート」も『炎のゴブレット』仕様で復活している。(女子旅プレス/modelpress編集部
■映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』公開20周年記念 特別企画「炎のゴブレット」
・実施期間:2025年4月18日(金)~9月8日(月)
■ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター
所在地:東京都練馬区春日町1-1-7
アクセス:西武豊島線「豊島園駅」、または都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩5分
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》