マレーシア・UCSI大学、日本でプログラム開講
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UCSI大学は、QS世界大学ランキング2025で世界第265位にランクインし、マレーシア国内の私立大学では常に上位を維持している。特に音楽、アート&デザイン、ビジネス、ホスピタリティ、石油工学などの分野で高い評価を得ている。今回提供されるファンデーションコースは、海外大学進学に必要なスキルを1年間で身に付ける準備課程であり、アカデミック英語をはじめ、批判的思考、ビジネス基礎、プレゼンテーションなど、大学進学後に直結する実践的スキルを国内で学べるのが特長だ。
日本の若者が海外進学を目指す際、「経済的な負担」と「英語力」は大きな障壁となってきた。長期の渡航費や生活費に加え、授業を英語で受けるための語学力が足りず、進学を断念するケースも多く見受けられる。このプログラムはこうした課題を解決する新たな選択肢として、日本にいながらメリットを享受できる。
まず、経済的負担を軽減し、費用を3分の1に抑えることができる。授業料は日本の私立大学と同程度に設定されており、現地留学にかかる滞在費・渡航費を削減できる。また、卒業後はマレーシア本校に進学する、マレーシアにある他大学、たとえば欧米大学の分校であるノッティンガム大学に編入する、さらに、UCSI本校に進学し、最後の年から同校と提携する豪クイーンズランド大学に編入するなど、UCSI大学をルートに組み入れた進路で、従来の留学費用を3分の1に抑えられる。
次に、英語力を段階的に強化できる点があげられる。入学の時点では英検2級またはそれ同等以上の英語資格があれば入学可能である。これまで海外大学のトップ大学に進学しようとすると、高校卒業時点でIELTSやTOEFLで高スコアが求められ、日本の高校生にとって大きなハードルとなっていた。しかし、このプログラムでは受講しながら、海外大学についていけるだけの英語力を段階的に強化することができる。
近年、英語力が不十分な状態で海外進学をすることで、授業の理解が追いつかずに単位を落とし、最終的に中退してしまう学生も少なくない。たとえば、TOEFL iBT45点以上で入学できるアメリカの2年制大学「サンタモニカカレッジ」では、卒業率が約28%にとどまり、そのうち約半数の学生が中途退学しているというデータもある。一方で、TOEFL iBT80点以上を求める名門「UCバークレー」では、6年以内の卒業率は約92%に達する。これは、英語力と学業成果の間に明確な相関があることを示しており、英語力を十分に備えた上での留学こそが、進学・卒業・キャリア成功への最短ルートであると言える。このプログラムでは、海外大学進学に必要な英語力を段階的に養いながら準備できるため、「英語が不安だけど海外を目指したい」という学生にとって、確かな土台を築く機会となる。
《吹野准》