【大学受験】学部系統別の人気傾向、私大で「歯」大幅増
子育て・教育
リセマム/教育・受験/高校生

2025年度の私立大一般選抜 系統別志願状況によると、もっとも志願者数が増加したのは「歯」で前年度比119%。ついで、「スポーツ・健康」同114%、「法」同111%、「経済・経営・商」同109%、「国際関係」同108%、「理」同108%など。
私立大で「歯」が増加した理由は、岩手医科大のほか、大学名を変更した昭和医科大や愛知学院大などの大幅増加が影響。また、「スポーツ・健康」が増加したのは、新設学科などの影響とみられる。一方、「薬」は唯一2年連続の減少となり、人気回復には至らなかった。
国公立大をみると、「国際関係」が前年度比110%、「社会」が同109%、「総合科学」が同108%で増加。また「歯」が105%、「法」が104%、「理」が104%、「人文科学」が103%と、やや増加となった。2年連続で志願者が増加したのは「人文科学」「国際関係」「総合科学」「歯」「理」の5系統。メディカル系は、歯科医師数の減少が発表されたことも影響した。また、文理いずれからも志願者のいる情報系を含む「総合科学」は、学部・学科が多く新設されたことで増加した。このほか、「国際関係」は、横浜市立大、東京外国語大などの大幅増加の影響、「理」は、富山大や、学部改組した秋田大などの大幅増加が影響したとみられる。
一方、2年連続で減少したのは、「生活科学」「保健衛生」「医」「薬」「農・水産」の5系統。「医」「薬」は、コロナ禍の中、人気が高まった反動でやや減少したと考えられる。また、「医」「薬」「外国語」「農・水産」「スポーツ・健康」はやや減少。「外国語」は、北九州市立大や大阪大などの減少が影響。「スポーツ・健康」も前年度志願者が集まった反動で減少したとみられる。
最後は、複数の系統を一括募集する「その他」の増加について。前年度比104%と増加した理由は、金沢大一括入試が文理合計で前年度比125%と大幅増に転じた影響と分析している。
《川端珠紀》
この記事の写真
/