中高生の勉強と部活の両立、保護者の58%が悩みを抱える
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「勉強と部活の両立」に関する調査は2025年5月、DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」が中高生の保護者を対象に実施した。有効回答数は100名。
調査の結果、中学生の保護者の52%、高校生の保護者の64%が「勉強と部活の両立に悩んだことがある」と回答し、中高生全体では58%が同様の悩みを抱えていることがわかった。おもな悩みとしては、部活による勉強時間不足や部活疲れによる学習意欲の低下、成績の低下と焦り、子供の自主性の低さ、親子のコミュニケーションの問題があげられた。
具体的には、部活が活発であるほど勉強に充てる時間が限られることや、部活後の疲労が学習意欲を低下させることが保護者の不安材料となっている。また、部活に集中するあまり勉強がおろそかになることや、子供自身が勉強の重要性に気付いていないことも問題視された。
勉強と部活のどちらを優先するかについては、中学生の保護者は学業を優先する傾向が強く、高校生の保護者は子供の自主性を尊重する姿勢を見せた。どちらも大切と考える保護者も多く、両立を応援する声が多く聞かれた。
調査では、親子で勉強と部活の両立について話し合う機会をもっている保護者が多いこともわかった。中学生の保護者は部活選択や学習習慣について具体的にアドバイスし、高校生の保護者は時間管理や学習方法についてのアドバイスをしている。
両立を実現している中高生は、スキマ時間の活用や短時間学習、早朝学習、週末の集中学習など、さまざまな工夫を凝らしていた。保護者は、子供の自主性を尊重しつつ、学習環境の整備や精神的なサポートで両立を支えている。学年を問わず、親子の対話と協力が、両立を成功させるための重要な鍵といえそうだ。
《風巻塔子》
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