吉沢亮、役柄と重なる部分明かす「1番生きてるなって実感する」【国宝】
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モデルプレス/ent/movie

【写真】吉沢亮、色っぽさに刺激受けた年下俳優
◆吉沢亮、“舞う”シーンの撮影秘話明かす「1カメの長回しを3テイク撮って」
映画「国宝」は、吉田修一氏の最高傑作との呼び声高い同名小説を実写化。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄(吉沢)が歩む50年を描く。この日は李相日監督も出席していた。
作中で喜久雄が後ろにのけ反るシーンについて、SNS上で「元々体は柔らかいのか」という質問が寄せられ、吉沢は「反りましたね…今やったらたぶん、腰がいっちゃうんですけど(笑)。勿論元々はできませんでしたし、稽古を重ねて、寝る前とかベッドの上でちょっとやってみたりしながら。本当に撮影に入る直前くらいに、ようやくできるようになったっていう感じで。日々稽古をしていましたね」と回想。「(体は)めちゃくちゃ硬いんですよ。僕は基本的に。どの役をやるときも必ず苦労するんですけど、この作品、この歌舞伎というものを成立させるために、いろいろやれることは沢山やりました」と語っていた。
また、予告編にも使用されているビルの屋上で舞うシーンについて、アドリブだったのか、どんな思いを込めていたのか問われた吉沢は「アドリブというか、ちょっとした台本みたいなものは、台詞がちょろちょろっとあるものはあったんですけど、それもほぼ関係なくなり。最初から最後までの1カメの長回しを3テイク撮って」と告白。「使われたのはたぶん3個目のテイクなんですけど、そのテイクごとに監督が僕の方にぴょっと寄ってきて、一言だけ言うんですよ」と当時を振り返った。
採用された3テイク目では「確か『とりあえず森七菜ちゃんの顔を見てて』みたいなことを(監督から)言われて。『ああ、分かりました』って言って。やって、見ていたら…(ネタバレするから)あんまり言えないけど(笑)」と話し、李監督は「今まで言ってない台詞を言ったと(笑)」とフォロー。吉沢は「そういう感じです(笑)」としつつ「あそこで踊っていたりするのも、事前に振り付けだったり踊りを教えてくださっていた舞踊家の谷口(裕和)先生とも事前に相談して。こういうのをやろうかみたいなのは、一応なんとなくは作ってはいたんですけど、現場に入ったら関係なくなり。その場のあれ(雰囲気)でやっていました」と明かした。
このシーンでは、現場のスタッフに取り囲まれる形で撮影し、それぞれの意見を聞いていたそうで、吉沢は「結構気まずかったですよ。僕の周りを40人くらいが取り囲んでいる中で」と笑顔を見せた。
◆吉沢亮、役柄と重なる部分とは「お芝居している時が1番楽しい」
撮影の前後のイメージの話題で、李監督から底が見えないと評された吉沢は「どうなんでしょうね。僕は別に何も隠してないですけど」と照れ笑いを見せ、憧れていた李監督のイメージについては「事前にお話を聞いていた限りだと、すごく同じシーンを何十テイクもやったり、『すごく怖いよ』みたいな話を、僕はなんとなく聞いていたので。すごく覚悟して現場には入ったんです」と返答。
しかし「怖いというよりかは、むしろ逆で、すごく愛情を感じる。目の前に、ものすごくどでかい壁をドーンって建てられるんですけど、お前ならこれは超えられるよねっていう、絶大な信頼も寄せながら、与えてくれる感じがするというか。なので、ものすごく困惑はするけど、絶対に乗り越えてやろう!っていう気にもなるし。そういう意味での安心感みたいなものは半端じゃなかったので、そういう意味ではちょっと印象は違ったかもしれないですね」と話していた。
喜久雄と自身で重なる面について、吉沢は「お芝居しかない感じというか。僕もそこまでは言わないけど、やっぱりお芝居している時が1番楽しいし、1番苦しい気持ちにもなるし、1番生きてるなって実感する瞬間は、お芝居している瞬間だったりするので。似ているというか理解はできるなっていう部分はありました」とコメント。
また、井口理が担当した主題歌「Luminance」について、吉沢は「本当に素晴らしかったです。この作品においての主題歌ってなんだろう?っていうのは、すごく難しいなっていうのがあって。誰がどういう曲を作っても合わないんじゃないかな?みたいなのは、この曲を聞かせていただく前は思っていたりもしたんですけど…。この世界をすごくすーっと、ある種消化してくれるかのような、本当に美しい歌声と音と。こんなぴったりなことあるんだなと思って。素晴らしいなと思いました」と絶賛していた。(modelpress編集部)
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