閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
【100人の更年期】#129
◆マサコさん 51歳
幼稚園で送迎補助パートを始めて約3年。3人の子どもはすでに独立。離婚経験後、現在はパートナーと1歳のミックス犬と暮らしている。
自分でも戸惑った…45歳で突如として「ぴたりと閉経」してしまい
10代の頃の生理はうずくまるほど重く、また遅れがちでしたが、21・22・25歳で3人の子どもを出産したあとはすっかり規則的で軽くなっていました。ですが、40歳を越えたころから月に2回きたりとペースが早くなり始め、45歳で突然ぴたりと止まってしまいました。
あまりに早く突然だったので「まさか閉経ということはないと思うけれど」と婦人科を受診したところ「卵子が卵管に残って詰まっているため体が妊娠していると勘違いして止まっている」というようなことを言われました。流す薬で卵子が出たら生理がきますと言われ、実際薬を飲み終わったらすぐ生理がきたのですが、量がとても少なく、しかも2、3回続いたら完全に止まってしまいました。
女性ホルモン値を計ったところほぼ閉経くらいになっていて、「まだ若いからここでホルモン値が下がってしまうと骨粗鬆症のリスクが上がってしまう。60代以降にぽきっと折れてから後悔する人が多いので、いちど薬で生理を起こし、継続させてはどうですか」と医師に言われました。
「薬で生理を起こしますか」と言われたものの、気持ちは…
でも、自分の身体がいちどは自然に終わらせたものを薬で無理やり起こすのも、流れに逆らうみたいで何か違うなと思って。クリニックはそのまま通うのをやめてしまいました。
生理が終わる寂しさのようなものもなく、終わってみたら「あんなめんどうなものはもうないほうがラクだな」って感じました。最後にものすごい出血に見舞われる話も聞きますから、終わったと思ったらまたくるのかもとドキドキしていましたがそれもなく、友人らにも「だらだら続くより潔くていいよね」とうらやましがられました。私もラクに終わってありがたかったなと思います。
こんな感じで「突如として閉経がくる」ところから私の更年期が始まったのですが、あまりに突然だったので「更年期が始まった」という自覚は持てず(笑)。でも、生理が終わったということはこれから更年期症状が始まるのかなと漠然と思っていました。そして、薬での治療を行わないかわりに、とりあえずいいよと言われる大豆イソフラボンのサプリを飲み始めました。
30代後半からサプリマニアだった。1回に5種類だけと制限を決めて
私、昔から薬には抵抗があるのですが、サプリは30代後半から継続して積極的に飲んでいます。薬を飲まずに済むようにサプリで予防している感覚です。好き嫌いが結構あり、たとえば野菜もトマトや大根など身体によいと言われているものが苦手、サプリで栄養素を補っていることもあります。飲み始めたきっかけは、記憶力の悪さが気になり始めたことでした。人の話を覚えていないことが多く、また忘れてると言われることが不安になり、頭を回転させるにはどうしたらいいんだろうと選んだのがDHAでした。
やがて40歳を過ぎると健康上気になることがどんどん増えて、サプリもどんどん増えていきました。でもあまり飲みすぎるのもなと一度に5種類までと決めて、1つ飲みたいなら1つやめることをルールにしました。最初からずっと飲んでいるのはDHAとアスタキサンチン。NMNも名前を聞いてからすぐ飲み始め、続いています。
1年前、50歳になったときに転機がありました。「閉経平均は50歳ごろ」という記事を読み、そうか本来なら今頃が更年期のピークなんだな、ということは、これから症状が強くなる可能性もあるのかも? これまで漠然と大豆イソフラボンサプリを飲んでいたけれど、これでいいのだろうか? と不安に思うようになったのです。
ここで探し当てたのが、現在飲んでいる韓国製の乳酸菌フェムケアサプリと「基本のサプリ」の2つです。
基本のサプリは「惹きつけられた」。その理由は「図解」だった

キッコーマン からだ想い 基本のサプリ 60粒(30日分) 5,292円(8%税込)/キッコーマンニュートリケア・ジャパン
フェムケアサプリは、閉経を期に膣内環境が悪化するので専用の乳酸菌を摂ったほうがいいと読み、いろいろ探して見つけたものです。もう一つの「基本のサプリ」は大豆イソフラボンアグリコンのサプリで、ゲニステインという成分が主要成分です。最初は広告で目にしましたが、これまでの大豆イソフラボンサプリよりもこのほうがいいかもと惹きつけられました。
というのも、これまで飲んでいたものと違い、「基本のサプリ」は「含有するゲニステインの分子構造図は女性ホルモンのエストロゲンと似ている」という図解が出てきて、それがすーっと理解できたんです。大豆イソフラボンのタイプがほかとは違ってより吸収されやすいなど、なんだかよさそう。
よく読んでいくとさらに、「基本のサプリ」には「ポリフェノールの王様」といわれるプロアントシアニジンも入っています。これまで抗酸化を求めてアスタキサンチンも飲んでいた私にとっては鬼に金棒でした。こっちがいいなと、より鉄壁の構えにスイッチしたのがいまから1年前です。
50歳になってしばらくすると、友人らがバタバタと生理不順とゆらぎの強まりを訴え始めました。なのですが、私はそれ以降もずーっと無風なんですよね。たぶん、50歳を境により鉄壁な守りに積極的に切り替えたのがよかったのだろうと感じています。狙い通り、すべてが特に悪くなっていないので「よし!」と満足しています。
サプリを「忘れず毎日飲む」コツって? マニアが語る習慣化の大原則
サプリ習慣化のコツですか? 私の場合最初は「朝に絶対飲む」と決めて、最初は夜のうちにテーブルの上に置いておき、朝飲んだら片付けるところから始めました。目に入ると「ああ、そうそう」って思い出しますから、最初は見えるところに置くのが大事。やがて習慣化に成功すると飲んでいないと物足りないと思うようになりますから、そうなったらもうどうなっても大丈夫だと思います。
運動も同じように習慣化すれば続くだろうし、しないとなという意識はありますが、昨年から保護犬を飼い始めたので、散歩に1日1時間ほど歩くようになったのがちょっとした運動かなって思っています。時間になると犬が「そろそろやね」「そろそろ散歩やね」と圧をかけてくるので、「そうね」と行くようになりました。犬プレッシャーでの習慣化です(笑)。
最近は急に健康診断で「中性脂肪」がひっかかるようになりました。私にとってはこれが閉経に伴う更年期症状という感じなのでしょうか。運動で少しは下がる気がするので、「基本のサプリ」もしっかり飲みながら犬の散歩をがんばって続けます。
◆更年期に何が起きるか知りたい方へ。マンガでわかりやすい!