夏至のころに「食べておいたほうがいい」意外なものとは?ウナギではなくて、これですか! | NewsCafe

夏至のころに「食べておいたほうがいい」意外なものとは?ウナギではなくて、これですか!

社会 ニュース
夏至のころに「食べておいたほうがいい」意外なものとは?ウナギではなくて、これですか!
夏至のころに「食べておいたほうがいい」意外なものとは?ウナギではなくて、これですか! 全 1 枚 拡大写真
  

こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。

私は研究開発部に属し、さまざまな商品に携わってきました。その過程で、たとえば漢方原料が土地土地で少しずつ性質を変えること、四季のうちでも変わることを知り、やがて人間の心身そのものが気候風土に大きく影響を受けていることに深い興味を持つようになりました。中医学を学び、国際薬膳調理師の資格も獲得、いまもまた新たな活動を続けています。

1年に二十四めぐる「節気」のありさまと養生について、ここ熊本からメッセージをお送りします。

「二十四節気のかんたん養生」シリーズはこちらから

【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】

もう夏まっさかり!1年の後半に突入しています

熊本に住んで20年を越えますが、熊本の野菜は本州に比べてサイズが大きいと感じます。“火の国”と言われるように、太陽のめぐみをとても強く感じる土地だからですね、きっと。熊本には名産野菜が多くありますが、そのうちの一つに“トマト”があります。くまモンのついたパッケージで並んでいるのを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

この時期に畑に行ってみると、夏の恵みのすぐ隣では…すでに秋の準備が進んでいるのを目にします。栗・柿…秋の味覚が青い実をつけて、次の季節の準備を進めています。自然は準備万端だ…と思ったりします。

畑に足を運んだのは、こちらも熊本県の名産品“菊いも”の成長を見に行っていました。スーパーフードと言われたりもするのですが、その実態をあまり知らない…。せっかく近くですくすくと育っているので、成長日記をつけるかのように畑に足を運んでいます。

菊いもは「いも」と言われますが、地中にできる塊茎(かいけい)という地下茎が大きく膨らんだもの。秋から冬にかけて大きく膨らみ始めるのですが、7月のこの時期の菊いも畑は青々とした葉が生い茂っています。熊本の太陽を受け止めようと高さを3m近くまで成長させて葉を大きく広げるのですが、3m…自重を支えきれずに隣の茎と絡まりあって、まさにジャングルです。あと1ヶ月すると花が咲き始めます。そのころがまた見頃です。

熊本といえば“地下水”も豊富な土地で、阿蘇のあちらこちらに“湧き水”が見られます。湧き水は止まることなく次々と湧いているのを眺めていると、身体の中の水分も常にめぐっていた方が良い状態なんだな…思ったりもします。

そろそろ梅雨が明けると、いよいよ太陽の陽ざしをとても近く感じる真夏がやってきます。熊本の夏はとても暑いです。「人間は自然の一員」と考える天人合一(てんじんごういつ)の考え方で捉えると、身体の中にも暑さが籠ります。暑さを上手にさばくことが出来る夏にしたいですね!

冷たすぎるものを口から入れると「滞り」が増す理由

これから1年の後半に突入します。これから暑さをますます感じるようになると、氷やアイスクリームなどの冷たいものを口にする機会が増えると思いますが…おなかの消化機能(脾の機能)のことを考えると、氷は避けたい…ですね。

体温は体表で36~37、身体の中心部であれば+2ぐらい。いっぽう氷や冷たい物は0~5。その温度差は30もあります。新鮮な魚を氷締めする場合を考えると、魚が泳いでいた海水温は15~20ですので…魚の氷締めの2倍の温度差を脾の機能は受けてしまいます。夏の暑さに負けないように食べた物を消化する脾の機能ですが、冷たすぎるものが来ると、その脾の機能が冷え切って働きが悪くなって滞ってしまいます。

日本の夏は“暑い”ですが、梅雨の頃から“湿気”もあります。この湿と熱が一緒になった“湿熱(しつねつ)”は身体にとってとてもやっかいです。湿は温めて巡らせるのが良いのですが、熱と一緒にいる湿を温める…熱さをますます感じますね。こんな時におすすめのレシピを2つ紹介させていただきます。

体を冷ますのではなく「熱を降ろす」。貝や魚の中でも…

中医学は「身体を冷ますのではなく、熱を降ろす」と考えたりもします。熱は身体の上の方に偏るので、下の方に降ろすことで身体への負担を少なくする…というイメージです。その働きをしてくれるおススメは「貝殻」です。あさり、しじみ、牡蠣などですね。貝殻ある状態で調理をすると貝殻成分を身体に取り込むことが出来ます。あさり、しじみのお味噌汁はとても良いですね。

牡蠣の殻は粉にして生薬として使用します。貝の殻の成分を摂れるレシピが良いので、たとえばムール貝をパエリアに入れるのも良いですね。あさりのリゾットなどもおススメです。

写真は甘鯛のシソつみれです。甘鯛の身をたたいてミンチ状にします。スーパーの鮮魚コーナーに「すり身」として売られているものを使っていただいてもよいです。みじん切りにしたしそと合せて、塩ひとつまみで味付けをします。片栗粉大さじ1を加えて混ぜ合わせた後、団子状に分けて煮たてただし汁に落とします。10分程煮た後、器に盛りつけたら完成です。スープにシソの香りが移って、つみれ団子を食べてもスープを飲んでもシソの香りに癒される…そんな食感です。

この時期の旬の魚でいうと“ひらめ”がおススメです。ひらめの効能を見ると、おなかの機能を補って助けてくれる「補中(ほちゅう)」と、身体の気を増してくれる「益気(えっき)」で、消化機能を担う“脾胃”に働きかけてくれます。この時期の釣り船はひらめ釣りが多くなりますが、「おなかをますます大切にしてね」と自然から“旬”という形でのメッセージなのかな…とも思ったりします。

ここで2つ目のレシピ「ひらめのねぎ巻き梅しじみソースのせ」を紹介します。脾の機能を整えてくれるひらめで小ねぎを巻いてみました。小ねぎは胃で滞ってしまった飲食物を消し去ってくれる働きが期待できるので、ひらめと一緒になることは脾にとってとても嬉しい組合せです。ひらめの上にはしじみの佃煮と甘梅を合せたソースをのせています。身体の中の湿を取り去ってくれるしじみと身体の水の滞りに働きかける梅の組合せが、口の中でひらめ・小ねぎと良い味のバランスで合わさります。

ひらめは薄切りに、細ねぎは4cm幅に切ります。炊飯器を使って作った“梅シロップ”の甘梅をたたいたペースト状の梅肉にしじみの佃煮を混ぜ合わせます。しじみの佃煮は、殻つきのしじみを料理酒100mLで加熱した後、殻からしじみの身を外します。この身にしょうゆ(大さじ1/2)・みりん(大さじ1)・きび砂糖(大さじ1)を加えて中火で煮詰めて作ります。しじみの佃煮と甘梅肉ペーストを混ぜ合わせたら、ひらめのねぎ巻きにのせて完成です。(お好みで水で戻したクコをのせても良いです。)

夏至が終わりました。次回は小暑、大暑、夏の本番ですね。

「二十四節気のかんたん養生」シリーズはこちらから


《OTONA SALONE》

アクセスランキング

  1. 小島瑠璃子、夫の死去報告後5ヶ月ぶりインスタ更新 金髪水着姿で子どもと2ショット

    小島瑠璃子、夫の死去報告後5ヶ月ぶりインスタ更新 金髪水着姿で子どもと2ショット

  2. 上戸彩、隣のマンションだった人気女優明かす「お裾分けしたり」

    上戸彩、隣のマンションだった人気女優明かす「お裾分けしたり」

  3. 志田未来「暑さ対策万全で炎天下ディズニー」全身黒ずくめ姿が話題「徹底してる」「太陽が入り込む隙ない」

    志田未来「暑さ対策万全で炎天下ディズニー」全身黒ずくめ姿が話題「徹底してる」「太陽が入り込む隙ない」

  4. 「あと3カ月の命」すらまっとうすることができなかった【私の夫と結婚して#13】

    「あと3カ月の命」すらまっとうすることができなかった【私の夫と結婚して#13】

  5. 【女性用風俗】【実録】夫も公認のリピーター。なぜ結婚していても行き続けるのか、納得の理由とは

    【女性用風俗】【実録】夫も公認のリピーター。なぜ結婚していても行き続けるのか、納得の理由とは

ランキングをもっと見る