仲野太賀、父・中野英雄とNHKスペシャルドラマ出演 岩田剛典ら新たなキャスト発表【シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~】
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【写真】仲野太賀、父・中野英雄とドラマ出演
◆仲野太賀・岩田剛典ら「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」出演決定
猪瀬直樹のロングセラー・ノンフィクション「昭和16年夏の敗戦」を原案に、主人公・宇治田洋一(研究員)役に池松を迎え、日本映画界の旗手・石井裕也監督が初めて戦争ドラマに挑む本作。真珠湾攻撃の8か月前の1941年4月、首相直属の“総力戦研究所”に日本中から集められた若きエリートたち。模擬内閣を作り、出身官庁や企業から機密情報を集め、日本がアメリカと戦った場合のあらゆる可能性をシミュレートしていく。そして“圧倒的な敗北”の結論を手にした若者たちは、開戦へ突き進む軍や本物の内閣と対峙する。
このたび新たなキャストして、【総力戦研究所の研究員】樺島茂雄役の仲野太賀、村井和正役の岩田剛典、高城源一役の中村蒼、峯岸草一役の三浦貴大、【宇治田の家族】宇治田小百合役の二階堂ふみ、宇治田英二役の杉田雷麟、【宇治田の上司】井川忠雄役の別所哲也、【内閣総理大臣】近衛文麿役の北村有起哉、【宮中】昭和天皇役の松田龍平、木戸幸一役の奥田瑛二、【総力戦研究所・幹部】板倉大道役の國村隼、瀬古明役の佐藤隆太、武藤章役の中野英雄、西村良穂役の江口洋介、東條英機役の佐藤浩市が発表された。仲野と中野は親子揃っての出演となる。
若者たちの情熱とも、闘いの血ともとれる印象的な赤い筆文字の題字を描いたのは、赤松陽構造氏。また、戦争への空気に抗おうとした若者たちの闘い、亡くなった方々への鎮魂を込めて、岩代太郎氏が音楽を作った。(modelpress編集部)
◆総力戦研究所の研究員たち
【樺島茂雄役/仲野太賀】
宇治田と同じ民間出身で、同盟通信社政治部記者。模擬内閣では「内閣書記官長兼情報局総裁」を担当。はじめは宇治田の消極的態度を批判的に見るが、次第に彼の苦悩を理解し、戦友のような絆を感じていく。
【村井和正/岩田剛典】
海軍少佐。海軍大学校を首席で卒業。模擬内閣では「海軍大臣」を担当。アメリカとの国力の差を前に、日本が誇る「無敵の連合艦隊」も燃料の不足から長期戦に耐えられないと冷静に判断。「勝てない」と意を決して訴える。
【高城源一役/中村蒼】
陸軍少佐。模擬内閣では「陸軍大臣」を担当する。欧米列強に支配されるアジアで、いずれ植民地にされる前に日本は先に動くべきだと開戦を強硬に主張。だが宇治田の分析に驚がくし、現実を見定め始める。
【峯岸草一役/三浦貴大】
企画院物価局事務官。模擬内閣では「企画院総裁」。“金で世界は動く”が持論。日本が南方の石油を武力で確保しても、工業力に勝るアメリカと敵対し窮地に陥ると説く。軍ににらまれる危険を覚悟で発言する。
◆宇治田の家族
【宇治田小百合役/二階堂ふみ】
宇治田洋一の妹。夫は日中戦争で戦死した。娘の初子と実家に戻り、兄の洋一、弟の英二と4人で暮らす。両親は赴任した満州で軍と対立し謎の死を遂げた。以来、権力に抗する兄を、心配しつつ敬い支える。
【宇治田英二役/杉田雷麟】
宇治田洋一と小百合の弟。作家志望で、兄とは異なり楽天的な性格。長らく経済的に兄に支えられてきたが、ようやく出版社への就職が決まった。その矢先、予想だにしなかった展開を迎える。
◆宇治田の上司
【井川忠雄役/別所哲也】
宇治田が勤める産業組合中央金庫の理事。戦争回避のため渡米して、和平交渉の土台作りに尽力する。近衛首相や陸軍首脳にも近く、総力戦研究所設立に伴い、頭脳明せきな宇治田を研究員に推薦した。
◆内閣総理大臣
【近衛文麿役/北村有起哉】
近衛首相の直属機関として設立された総力戦研究所が開戦後をシミュレートする一方、近衛は首脳会談での和平交渉を模索。しかし、統帥部や世論を抑えきれず、昭和16年10月に総辞職し、政権を手放す。
◆宮中
【昭和天皇役/松田龍平】
日米開戦当時、40歳。日中戦争が泥沼化するなか、欧米列強も敵にまわす主戦論を憂慮し和平交渉による戦争回避を求めた。だが「南方資源獲得で日本有利」との東條新内閣の説得で最終的に開戦を容認する。
【木戸幸一役/奥田瑛二】
天皇最側近の内大臣として首相指名に影響力を持つ。近衛内閣が総辞職して皇族が首相候補になったとき、「万一最悪の事態になれば皇室が国民の恨みを買う」と反対して、代わりに東條英機を首相に推挙した。
◆総力戦研究所・幹部
【板倉大道役/國村隼】
陸軍少将。総力戦研究所の所長。若きエリートたちの頭脳をアメリカとの戦況予測に使うべく研究を開始させる。だが、軍上層部の思惑とは異なる研究結果が出始めると、自由な議論の“最大の壁”となっていく。
【瀬古明役/佐藤隆太】
陸軍中佐。機密情報を駆使し戦況や内外情勢の近未来を予測する特殊研究を考案。上官の板倉や東條に忠誠を示し、模擬内閣に厳しく接する一方、懸命に国の未来を探る若者たちを、誰よりも深く理解して見守る。
【武藤章役/中野英雄】
陸軍少将。軍務局長として陸軍省の軍略・政略の実務責任者だった。国力差から対米戦争は不利と考えて、外交による和平交渉を支援した。しかし、陸軍内で勢いづく開戦強硬派との衝突は避けざるを得ず…。
【西村良穂役/江口洋介】
陸軍中佐。陸軍省軍務局高級課員。総力戦研究所を作ったメンバーの1人であり、宇治田と内密に通ずる。次第に開戦に踏み切らざるを得なくなる東條の孤独に側近として寄り添いながらも、戦争回避を模索する。
【東條英機役/佐藤浩市】
陸軍大臣のち総理大臣。開戦強硬派だったが首相就任後は天皇の意向で和平交渉を模索。開戦を求めて激化する世論や軍部と、天皇への忠誠のはざまで苦悩する。誰よりもシミュレーションに関心をもっていたが…。
【宇治田洋一役/池松壮亮】
産業組合中央金庫(現・農林中金)調査課長。模擬内閣では「内閣総理大臣」に指名される。軍への反感からシミュレーションに消極的だったが、厳しい現実を知り「開戦を避けるべき」と動き出す。
◆赤松陽構造氏からのメッセージ
とても良質な反戦ドラマだと思います。題字を書くときに心がけていることは、映像をイメージし自由な発想で書くように心がけています。「シミュレーション」ではあの時代の閉塞感や若者たちの葛藤を想い、筆字でも書道の型にとらわれず、すり切れた筆を使って書きました。このドラマは今の時代に共通する空気を感じました。今の若者たちに是非見て欲しいです。
◆岩代太郎氏からのメッセージ
戦争を知らない世代の日本人として、この番組に参加できたことを誇りに思います。今回のサウンドトラックでは、「パッサカリア」という音楽技法を多用しました。現在に至るまで、「戦争」から何も学べない人類に向けてのメッセージを、音楽的に表現する上で、最適な音楽コンセプトが「パッサカリア」だと撮影期間中に確信したからです。どうか番組内でも耳を傾けていただければ幸いです。
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》