国内大学の留学生比率トップ10、1位「APU」48%
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留学生比率で見る日本の大学ランキングは、2024年11月から2025年5月にかけて、日本国内の大学における外国人留学生比率を調査し、その結果を発表した。
1位は立命館アジア太平洋大学で、学生6,541名中3,160名が留学生であり、比率は48.3%にのぼる。授業の約9割を日英両語で提供し、全員がキャンパス寮で多文化共生活動を経験する独自モデルが国際性を際立たせている。109か国・地域から集まる学生がPBL形式の授業や国際ビジネスコンテストに挑戦し、卒業後の海外就職率も高い。
2位の日本経済大学は、福岡・渋谷・神戸の3拠点を軸に経営・観光・IT分野の実学系プログラムを英日併用で展開し、学生5,741名中2,675名が留学生で、比率は46.6%である。日本語初級者向けブリッジ科目や学内企業インターンに加え、留学生対象の起業支援金制度やビジネスプランコンテストを整備し、「学び+実践+起業」の好循環を生み出している。
3位の日本映画大学は、総学生450名中173名が留学生で、比率は38.4%である。映画制作専門大学として多言語字幕実習や北京電影学院・AFIとの単位互換、国際共同制作プロジェクトを実施し、卒業制作の国際映画祭入賞率が高いことでも知られる。川崎市の最新鋭スタジオと東京撮影所へのアクセスが、実務経験を後押ししている。
4位は東京国際大学(22.4%)、5位は国際教養大学(19.9%)で、英語専修プログラムや全寮制などでキャンパスの国際化を推進している。東京国際大学は米国オレゴン州に海外キャンパスを持ちダブルディグリーを提供し、国際教養大学は全授業英語・全寮制に加えて日本人学生にも1年間の海外留学を必修化する「反転留学」モデルが特徴である。
6位から10位には、東京大学(16.4%)、筑波大学(14.0%)、国際基督教大学(13.5%)、京都大学(約12%)、九州大学(11.2%)が続く。これらの大学では、英語学位・ダブルディグリー・国際寄宿舎整備など多様な取組みが進んでいる。東京大学はPEAKプログラムや国際卓越大学院、筑波大学は学園都市キャンパスでの国際フェス、ICUは少人数英語ゼミ、京都大学はASEANダブルディグリープログラム、九州大学は伊都新キャンパスの多言語食堂と国際寄宿舎がそれぞれ注目されている。
ポップコーンは今後も独自調査とオープンデータを組み合わせた学術・教育分野の調査レポートを継続的に発表し、日本国内の研究力可視化を推進していくという。
《吹野准》
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