災害時のフェイクニュース、若者の6割が被害…増加傾向に | NewsCafe

災害時のフェイクニュース、若者の6割が被害…増加傾向に

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メディアリテラシー教育を受けた経験とフェイクニュースにだまされた経験、今後の防災対策に生成AIを活用したい割合
メディアリテラシー教育を受けた経験とフェイクニュースにだまされた経験、今後の防災対策に生成AIを活用したい割合 全 4 枚 拡大写真
 生成AIの急速な普及により、災害時の情報環境が大きく変化している。Z世代では災害時などのフェイクニュースの被害が過去最多の58.4%に達し、メディアリテラシー教育の普及にもかかわらず被害が増加していることがミドリ安全の調査結果より明らかになった。世代間での情報リテラシーの格差も顕著となっている。

 調査は、安全靴や作業着等を販売する通販サイト、ミドリ安全.comが9月1日の防災の日を前に、全国の18~79歳までの男女1,000名(年齢ごとに大きく4つの世代に分け、男女ごとに均等割付)の有効回答を集計した。調査期間は2025年7月29日~2025年7月31日。

 災害時の生成AI活用については、45%が前向きな利用意向を示しているが、フェイクニュースの拡散リスクも懸念されている。18歳~28歳のZ世代では61.6%がAIの活用を希望しているが、信頼度は54.0%にとどまり、フェイクニュースへの懸念も64.0%と高い。

 災害時の情報取得方法については、全世代でテレビがもっとも多く利用されているが、Z世代ではX(旧Twitter)が49.2%で首位となっている。61歳~79歳のシニア世代ではXの利用が7.2%にとどまり、世代間でのデジタルデバイドが明らかになった。

 実際に災害時などにフェイクニュースを信じてしまった経験について聞いたところ、「頻繁にある」「ときどきある」「1回~数回程度ある」と回答した割合がZ世代で58.4%と過去最多を記録した。これは全体平均36.8%の約1.6倍にあたり、前年調査の52.4%から6.0ポイント増加する結果となった。

 生成AIの防災情報への信頼度は全体で37.7%にとどまり、フェイクニュース拡散への懸念は59.6%に達している。技術の進化に対応した新たなアプローチが求められており、特にZ世代の自己評価と実際の被害経験のギャップが防災リテラシーの課題となっている。

 9月1日「防災の日」を迎えるにあたり、生成AIという強力なツールの利点を生かしつつ、そのリスクと共存する方法を模索することが、これからの防災の重要な課題となっている。

《風巻塔子》

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