教室は世界中に…ミネルバ大学、東京に8番目の拠点
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ミネルバ大学は、2014年9月に開校し、現在創立11年目を迎える4年制の総合大学。学生の約9割を留学生が占め、世界約100か国から集まる多様な学生コミュニティを実現している。国際的な大学ランキング「The World University Rankings for Innovation」で革新的な大学として選出されている。
日本財団とミネルバ大学、ミネルバジャパン3社の包括協定は2025年4月に締結され、拠点設立に向けた準備が進められてきた。セレモニーにはミネルバ大2年生125名が参加し、日本での拠点設立や連携意義について説明が行われた。
詰め込み型教育や国際競争力の低下、不登校や経済格差による大学進学率低下といった国内の高等教育の課題に対し、新たな教育モデル構築を目指している。日本財団が2025年4月にオンラインのZEN大学開学を支援するなど、国内での教育改革に取り組んでいる。
セレモニーでは、ミネルバ大学のマイク・マギー学長が「ミネルバ大学では、グローバルなリーダーを育成して輩出し、平和な世界を構築していきたく思っています。これから日本で始まる学びは、学生だけでなく、世界にとって意味のあるものになるはずです。」と述べた。ミネルバ大学の学生アフマド・ウスマン・ハンさん(パキスタン)は「ミネルバで身に着けたスキルを現場で実践することで、単位取得だけではない意義ある学びを実践したく思います。そして、来日して間もない中で感じる日本人の規律、言葉の壁を越えた敬意の文化を世界中に広めたく思います。」と意気込みを表明した。また、日本人学生の山口笑愛さんは、「日本拠点の1期生になることができ光栄です。ミネルバの仲間たちとグローバルな視点から、新鮮且つ客観的な目で日本の姿を捉えるとともに、この国が直面する社会課題の解決策を模索していきます。そして、ミネルバと日本をつなぐ架け橋になりたく思います。」と述べた。
《風巻塔子》
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