少人数制インター「KAIS」ヴィジブル・ラーニング認定校に

　東京都品川区にある少人数制のインターナショナルスクールKA International School（KAIS）が、日本で初めてヴィジブル・ラーニング認定校に選ばれた。ヴィジブル・ラーニングは、世界的な教育研究者ジョン・ハッティ氏が提唱した学習フレームワークで、生徒が自分の学びを客観的に把握し、次に何をすべきかを自ら考える力を育む。

　KAISでは、3年間にわたる学校全体での取組みを通じて、科学的根拠に基づいた指導と生徒の理解と成長を明確に捉える教育を実現してきた。すべての授業で「学習の目的」と「達成の基準」を明確に提示し、生徒が自分の学びや進捗を日常的に言語化できるようサポートしている。また、教師同士が互いの授業を観察し、フィードバックし合う文化を醸成している。

　これらの取組みは、外部評価「School Capability Assessment（学校能力評価）」においても高く評価され、KAISは世界でわずか17校しかないヴィジブル・ラーニング認定校の1つとなった。今後は、保護者向けのワークショップも開催予定。

　KAISの生徒たちは、「間違いは学びを深めるチャンス」と理解し、授業への姿勢や理解、応用力が大きく成長しているという。保護者からも「学力だけでなく精神的にも成長した」との声が寄せられている。ジャスティン・ベチューン校長は、「生徒が自らの学習を評価し、時に仲間をサポートする姿が見られるようになりました。自立性が高まり、挑戦を恐れず学び続ける力が育っています」と述べている。

　KAISは、東京都品川区にある少人数制のインターナショナルスクールで、3歳から18歳までの約150名の生徒が在籍している。教員1人に対し、生徒5人という手厚い体制で、探究型学習と創造的思考を重視している。ロボット工学や映画制作、料理、漫画などの選択科目も充実している。