【中学受験2026】熊本県立中、ネット出願を導入…選抜要項を公表

　熊本県教育委員会は2025年9月10日、2026年度（令和8年度）熊本県立併設型中学校入学者選抜要項を公表した。実施校は、玉名高等学校附属中、宇土中、八代中の3校。インターネット出願システムを導入し、11月3日から12月11日を志願者情報登録と入学者選抜手数料納付期間、12月5日から11日を出願期間とする。

　熊本県立併設型中学校入学者選抜では、2026年度入試からインターネット出願システムを導入する。9月10日公表の2026年度熊本県立併設型中学校入学者選抜要項によると、出願にあたっては、志願者がインターネット出願システムにおける出願サイトに所定事項を入力し、入学者選抜手数料の支払いを行う。在学する小学校長が、インターネット出願システムにおける小学校用の出願管理サイトを通じ承認を行った時点で「出願」とみなす。

　志願者情報の登録期間は11月3日から12月11日。出願しようとする県立併設型中学校Webサイトから出願サイトにアクセスし、所定事項の入力などを行う。出願期間は、12月5日から11日。必要書類のうち、調査書などは郵送により出願先の県立併設型中学校長に簡易書留で提出する。

　入学者選抜手数料は2,200円。11月3日から12月11日正午までに出願サイトを通じて納付する。納付に係る事務手数料は出願者負担。出願は1校限り。いったん出願した場合は、変更できない。やむを得ない事情のために出願を取り消す場合は、2026年1月6日・7日の午前9時から午後4時までの間に本人および保護者が、在籍小学校長連署のうえ、文書で出願先の県立併設型中学校長に届け出なければならない。

　なお、インターネット環境が整わないなど、やむを得ない理由でインターネット出願ができない志願者は、志願する県立併設型中学校へ問い合わせること。

　入学者選抜の実施校は、熊本県立玉名高等学校附属中学校、熊本県立宇土中学校、熊本県立八代中学校の3校。募集定員は各校70人。通学区域は熊本県下全域。ただし、特例として県立八代中学校については、県外に保護者とともに居住し、県外から通学する出願者に入学を許可し得る数を2人以内とする。

　検査は2026年1月11日、出願した中学校で適性検査（適性検査I、適性検査II）と面接を実施する。適性検査Iは、国語領域、社会領域、外国語（英語）領域に基づく。外国語（英語）領域については、放送を聞いて答える問題（リスニング）を出題する。適性検査IIは、算数領域、理科領域に基づく。検査時間はいずれも50分で、80点満点とする。適性検査の問題は、県教育委員会が作成する。

　面接は、集団面接または個人面接とし、20点満点。6年間の一貫教育で学ぶ意欲や適性などをみる。適性検査、面接の結果、調査書、そのほか必要な書類を資料とし、総合的に判断して入学予定者を決定する。選抜結果は1月22日、在籍小学校長および本人宛てにそれぞれ通知する。

　追検査は、病気そのほかやむを得ない事情により選抜検査を受検できなかった者を対象に1月31日に実施する。希望者は、1月13日から16日までに在籍小学校長を経由して、出願先の県立併設型中学校長に追検査受検願を紙媒体で提出する。追検査の選抜結果の通知は2月5日。

　実施要項ではこのほか、県外からの出願手続き、障害などがある受検者や海外帰国児童などへの配慮事項などについても掲載している。2026年度熊本県立併設型中学校入学者選抜要項は、熊本県教育委員会のWebサイトで公開している。