
歓声のなかレッドカーペット&オープニングセレモニー
開催日の9月17日には、メイン会場である「映画の殿堂」で行われたレッドカーペット&オープニングイベントに主演の坂口、共演の渡辺、熊澤監督が登場。



『怒り』(2016)以来の釜山国際映画祭の参加となった渡辺は、「(前回は日本人初の開幕式の司会を務めたが)お客さんもすごく熱狂していたし、歩きながら当時の緊張感が蘇ってきました。アジアのフィルムメーカーがお互いを支え合っているという気をすごく感じましたし、30年というのはやっぱりすごいなと」と、アジア最大級の映画祭の成長と節目の年を大いに称えた。
渡辺謙「釜山に戻ってきました」ワールドプレミア上映
芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、オープニングセレモニー会場と同様のメイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて上映される、映画祭を代表する部門《オープンシネマ部門》出品の本作は、ワールドプレミアにふさわしい釜山最大の座席数(4,500席目途)の野外スクリーンにて上映。



原作の魅力と映画化への思いについて監督は「とにかくこの2人が将棋に情熱をかけている。なにかそういう情熱をかけるものというのが、生きていくうえで大切なんだなとすごく感じた小説だったので、そういう熱意、なにかに集中することの大切さもすごく伝わる映画にもなっていますので楽しんでいただけますと」と思いを明かす。


最後にそれぞれ観客へのメッセージとして、監督は「映画の後半にこの2人が熱いバトルをするところがあります。これは必見だと思っています。それから坂口さん演じる主人公が、謙さん演じる真剣師を憎しみながらも、すごくリスペクトしながら惹かれていくというお芝居が魅力的なので、ぜひ見てください」と見どころに言及。
渡辺は英語で「Enjoy the movie.(映画を楽しんで)」とひと言。
坂口は興奮を隠せない様子で「初めてですもんね!みなさんがこのワールドプレミアで観ていただける第一目撃者ということで、ちょっとドキドキしてるのですが、なにかこの映画がみなさんの心に残ったら沢山宣伝をしていただいて、この映画がもっともっと大きく育つといいなと思います」と思いを述べ、大歓声と拍手喝采を浴びて舞台挨拶を終えた。
屋外大スクリーンで約4,500人もの観客と共にワールドプレミア上映を見届けた3人。

『盤上の向日葵』は10月31日(金)より全国にて公開。