二宮和也「釜山国際映画祭」人気プログラムに日本人初登壇 嵐全盛期に考えていたこと明かす【8番出口】
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モデルプレス/ent/movie

【写真】格式ある映画祭に出現した“異変”
◆二宮和也「釜山国際映画祭」人気プログラムに日本人初登壇
開幕式のレッドカーペットイベント、そして深夜の公式上映を無事に終え、9月19日、二宮が「Actors’ House(アクターズハウス)」に登壇。「Actors’ House」は、演技力だけでなく、スクリーン内外で際立つスター性を放ち、高い評価を得ている俳優にスポットをあて、俳優自身の魅力に迫る、毎年完売必至のトークプログラム。今年は、韓国を代表する3人の俳優(イ・ビョンホン、ソン・イェジン、キム・ユジョン)と共に、日本人俳優初となる出演者として、二宮が選抜された。
会場となる「ソヒャンシアター」は、開演前から、俳優・二宮和也の話を聞こうと熱気が充満した様子。司会者の掛け声で二宮が登場すると、「ニノ~!」と、会場中から拍手と歓声が巻き起こりました! 釜山の海を見たこと、到着した日に参鶏湯を食べたことなど、釜山エピソードで和やかな雰囲気のもと、イベントはスタート。韓国プレミアで、早速、現地の方たちの心をわしづかみにした本作。「出演しているキャストが限られている中で、一人のお芝居をする時間が長いのは挑戦だなと思ったのと、原作にストーリーがなかったため、どういう風に実写映画化するのだろうという興味が湧いたのは大きいですね」と、出演を決めた経緯について二宮が語ると、司会者から「本作は“迷う男”の出演シーンが多いことから、観客を一人称の主人公に没入させるような演技が必要だったと思います。他作品と準備する際の過程の違いはありましたか?」と質問。二宮は「脚本の製作の段階から参加させてもらったのは大きいです。一人芝居で展開を作っていく上で台本通りに演じてしまうと、台本に描かれていることと、現実で起こっていることに齟齬がうまれて…。自身で表現してやっていくしかないという中でその誤差を現場で起こしたくなかったので、脚本製作から参加させてもらいました」と、本作の脚本協力の秘密を語った。
◆二宮和也、嵐活動が俳優に活かされていること
また、二宮が出演した過去の多種多様な作品を振り返りながら、「実際に起きた歴史の場合と、現実に存在していない物語の場合、キャラクターにアプローチする方法に違いはあるのか聞かれると、「違いですか…?」と聞きながらしばらく沈黙が続くと「頑張れ~!」「フ~!」という応援の声が。「未来に関しては“飛び過ぎないこと”が大事かなと思います。世界観は200~300年の未来だとしても、人間は5~10年しか経っていないなど、独自のルールをつくって考えています。過去に関しては、ご縁があって当時の時代設定の作品によく呼ばれるのですが、要因は当時の体型に似ているので感情移入しやすいかららしいです。それに関しては、親に感謝しています(笑)」とコメント。さらに、司会者自身が役者としての二宮が好きな理由の一つに“動き”があると語り、「作品によって多様な演技を見せてくださいますが、その都度、立っている佇まいから、体の動かし方が違うように感じます。長い間、舞台に立ってきたアーティストとしての感覚とも関係があるのでしょうか?」という鋭い質問に対し、二宮は「それはあると思います」と一言。「嵐で活動している際に、コンサート中にフリーで動く場面があるのですが、メンバー全員で同じ場所に動くと固まってしまうのでありえないんです。割とそういう力はグループ活動のお陰で自然と身についてきた気がします。行かないところに行ってみるとか、あえてそっちに行ってみるとか、空気の流れを意識しながら動くのは、グループ活動で培われた力です」と、嵐としての活動を振り返り、長年培ってきたアーティストとしての一面も語った。
◆二宮和也、ファンからの質問に回答 嵐全盛期に考えていたこと
そのほか、過去に出演した映画、テレビドラマについて様々な切り口で自身の歩みを振り返りながら、真剣にじっくり話していたのが印象的だった二宮。最後は場内にいるお客様が二宮に質問をするQ&Aコーナー。ある男性が「中学時代から二宮さんのファンで、現在は日本と韓国を行き来し役者をしています。アイドルとして活動しながら演技を始めて、現在までにお芝居をする上での姿勢が変わってきていると思いますが、いかがでしょうか?また、演技をする中で大切にしているポイントがありましたら教えてください」と熱心に質問するファンに対し「嵐が全盛期のときは、たくさんいる役者の中で、自分はなぜ呼ばれたのかをよく考えていました。お芝居か、メインのターゲット層を引き込みたいからか、それともバラエティ番組での宣伝でたくさん動くためなのか…冷静にとらえていました。ですが、最近はそれを全部やろうと動いている点は過去との違いですね。お芝居に関して一番大事にしていることは、ストレートに言うと“監督に言わせない”こと。キャスト・スタッフ全員が把握している中で、指示出ししても聞かないな、自信があるんだな…と、監督を黙らせられたら成功だと思っているタイプなので絶対的自信が大事なのかなと思います。もう一つつけ加えると、「おいしい」と「まずい」という2つが食にあって、おいしいものってたくさんあって、値段に差があってもおいしいものはおいしい。だけどまずいものはまずい。うまい人ってたくさんいて、下手な人って自分が不安になるくらい明確なものだったりするので、下手なものを見たほうがうまくなると思います」と相手の目を見て最後まで真剣に答えるなど、現地ファンとのあたたかい交流の場となった。
「Actors’ House」に出演した感想を聞かれると、「本当に貴重な経験をいただきありがとうございました。やはり僕は、自分たちで手を尽くたものが世界に届く仕事をしたいと話をしていて、評価をもらうことが一つの夢でもあったので、8番がみなさんにみていただけたのが嬉しいですし、やってよかったなと思っています。これを機に、二宮が韓国にくるべきだと思っていただけるのであれば(笑)、ゲストではなく、レギュラーとしてちゃんと出演したいです。自分の韓国語で皆さんの心を掴むのが夢の一つに加わりました。、が、それは韓国側からオファーこないとはじまらないので、二宮みたいかもって思っていただけたら!嵐のことも皆さんが能動的に動いてくださったおかげだと思うので、韓国のみなさんに恩返ししたいと思っています。みなさんのお茶の間に登場するのが夢なので、これからも頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします」と笑顔で応えた。
無事に「Actors’ House」の出演を終え、二宮は「自分自身(二宮自身)のことを勉強してくださっていて、質問の深さというか、自分で忘れているものばかりで焦りましたが、いい時間でした。こういったいわゆる海外でディスカッションする機会はなかったので貴重な経験でした」。異国の地で、司会者と1対1のトークショーを体験したことに対し、「日本ではあまりないので新鮮でした。一般のお客様と作品を主軸に話すことが多いので、過去作品もでてくるとは思わなかったです。質問してくださった俳優をしている方は、一番前のセンターで真剣にずっと聞いてくれて、有意義な時間だったでしょうし、彼の先輩になるわけなので、言葉をもらえるのは、自分自身も励みになる、出し惜しみをしていてはいけないなと思いました」。海外への想いについては「『8番出口』は色々な国際映画祭に出品されて、色々な評価をもらえていることは、励みになります。自分がおもしろいと思っていたものは間違いじゃなかったんだなと思うと、チャレンジすべきだなと思いますね」と印象的なエピソードも交え感想を語った。
同日行われた野外ステージの登壇イベントには、二宮、河内大和、川村元気監督が登壇。釜山最大規模の会場に集まった観客を前に、ファンサを繰り出す“異変級”神対応が炸裂した。
◆二宮和也主演「8番出口」
}2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏が制作したゲーム『8番出口』を実写映画化。無限にループする地下通路を舞台に、プレイヤーが次々と現れる不可解な異変を見つけ“8番出口”を目指す姿を描く。『告白』(2010年)、『怪物』(2023年)などを製作した川村氏が監督・脚本を担当。二宮は、地下通路で異変を探し、8番出口を求める“迷う男”を演じる。(modelpress編集部)
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