スイスの山中にある小さな町でお針子をしているバーバラは、唯一の肉親だった母を亡くし、譲り受けた“喋る刺繍”のお店は倒産寸前。相談できる友人も恋人もいない。
ある日、常連客との約束に遅刻した上、ミスをして激怒させてしまう。店に戻る途中、麻薬取引の現場に遭遇する。売人の男たちは血まみれで倒れ、道には破れた白い粉入りの紙袋、拳銃そして大金の入ったトランクが…。

監督は19歳の時に制作した同名の短編がジョエル・コーエン監督に絶賛された新鋭フレディ・マクドナルド。2024年のサウス・バイ・サウスウエストを皮切りに、ロカルノやシッチェスなど世界の映画祭を沸かせた。キャストは、犯罪に巻き込まれていく不運なお針子バーバラをアイルランド出身のイヴ・コノリーが演じる。

解禁されたティザービジュアルでは、赤・青・黄色の3色の糸が、拳銃を封じ込めるかのように絡まっているキービジュアルを使用。「ペンは剣よりも強し」の如く、「針と糸は銃よりも強し」とバーバラのお裁縫スキルの卓越さを表現するとともに、3色の糸は彼女の運命を左右する3択をも表現している。
また、併せて解禁された特報予告では、内気なバーバラが完全犯罪を企てるシーンが切り取られている。文字通り「武器は針と糸だけ」と、裁縫箱を片手にどのようにして大金の入ったトランクを奪取するのか? そのギミックに思わず見入ってしまう映像となっている。
『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』は12月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。