【全国学力テスト】低学力層の割合に顕著な地域差…都道府県別の結果公表
子育て・教育
リセマム/教育・受験/小学生

2025年度全国学力テストは4月14日~17日、全国の国公私立の小学6年生と中学3年生を対象に国語、算数・数学、理科の教科調査と質問調査を実施した。今回の分析では、正答数に応じて、A~Dの4つの学力層に分類。CBTで実施した中学理科のみ、3を基準にIRTスコアが高い方から5段階に分けて分析した。
全国平均と各都道府県・政令指定都市を比較したところ、中学校数学と中学校理科では、正答数のもっとも少ない学力層の割合に、顕著な地域差がみられた。
中学校数学におけるもっとも正答率の少ない学力層(D層)の割合は、全国平均で23.7%。都道府県別では石川県の18.8%が最少(政令指定都市を含めると、さいたま市の18.6%が最少)、沖縄県の35.5%が最多だった。
中学校理科におけるもっとも正答率の少ない学力層(バンド1)の割合は全国平均で4.2%。都道府県別では秋田県の1.8%が最少、沖縄県の6.7%が最多となっている(政令指定都市を含めると、堺市の9.2%が最多)。
なお、都道府県・指定都市別の平均正答率・スコアの分布は、小学校・中学校のすべての教科において、全国的なばらつきの傾向と大きな差はみられなかったとしている。
全国学力テストの結果公表は、2025年度より3段階に分けて実施しており、今回が最終版となった。2025年度全国学力テストの集計結果は、文部科学省および国立教育政策研究所のWebサイトで公開している。
《川端珠紀》
この記事の写真
/