美のカリスマとしてオトナサローネ読者から絶大な支持を集める君島十和子さんと、腸活の専門家として注目される小林メディカルクリニック院長の小林暁子先生は、『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(主婦の友社)で、著者と医療監修としてタッグを組んだビジネスパートナー。のみならず、プライベートでも交流を深めているそうです。
オトナサローネでは、そんなおふたりに「腸活」について存分に語り合っていただく対談を実現。4回にわたってお届けする第3回は、「“若返り”できる朝ご飯」をテーマにお届けします。
▶おふたりの”若返り”朝ごはんは
味噌汁、海藻類、キノコ類、納豆。朝食は「食物繊維」をたっぷり!
──腸活のために、朝ご飯を欠かさないことは重要です。その理由を教えてください。
小林:体内時計がリセットされることが、大きな理由です。体内時計とは生体リズムを刻む仕組みで、厳密には24時間より少し長く、そのままだと少しずつズレてしまいます。体内時計が乱れるとホルモン分泌や自律神経のバランスを崩す原因になるため、毎日リセットしなければいけません。その方法の一つが朝食なのです。
朝食を食べると自律神経のスイッチが入り、内臓の働きを良好にして代謝が上がります。また、腸への刺激となって排便が促されるメリットもあるでしょう。
ところで十和子さんは、どのような朝食を食べていますか?
君島:朝食は腸活の基本だと思っているので、食物繊維を意識した食材を取り入れています。味噌汁を中心に、海藻類、キノコ類、納豆は定番です。主食はオートミールの出番が多く、おなかのもちがいいし、食物繊維が豊富です。フルーツはバナナのほか、季節のものをおいしくいただきます。
小林:さすが、食材の種類が豊富でとても優秀ですね。私も発酵食品や食物繊維を意識してしっかり食べているんですよ。……と言いたいところですが、朝は慌ただしくて「時間がない~」というときも多くて。具だくさん味噌汁とおにぎりでシンプルにすませたり、グラノーラとヨーグルト、果物にしたりする日もあります。
十和子さんも私も朝食に共通点がありますよ。食物繊維の中でも、バナナ、オートミール、海藻など腸活に有効な「発酵性食物繊維」が豊富な食材をよく食べていますね。
▶多忙な小林先生が一番意識して取り入れているもの
肥満予防、免疫力アップ…いいことしかない!「発酵性食物繊維」を覚えておいて
君島:どんなに忙しくても、腸活食材を多く取り入れることは忘れません。
小林:ええ。中でも「発酵性食物繊維」を意識してとることは重要です。「発酵性食物繊維」は、大腸で腸内細菌のエサとなり「短鎖脂肪酸」を生み出す食物繊維。
その「短鎖脂肪酸」は、肥満を防ぐ、血糖値を下げる、免疫力をアップさせるなど、40代50代のオトナサローネ世代の健康にとっても不可欠な代謝物です。
難しい話はさておき、
腸活というと、健康面に加えて美容面も動機になる方が多いですね。そんな方たちにぜひ伝えたいことは、とある研究で、「発酵性食物繊維」を継続して摂ったら、シワや毛穴が減るなど肌年齢が-7歳若返ったというエビデンスがあることです」
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