ノーベル生理学・医学賞、坂口志文氏ら3人受賞…免疫学に貢献
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今回の受賞は、坂口志文氏(大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授)、米国のMary E. Brunkow氏(Institute for Systems Biology,Seattle, USA)、Fred Ramsdell氏(Sonoma Biotherapeutics,San Francisco, USA)の3人に共同で授与された。
免疫学の研究成果の中で、特に坂口氏は過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」という新しい細胞を発見。制御性T細胞による免疫寛容の仕組みを単独で解明した。この成果は、自己免疫疾患やがんの治療、アレルギーの予防など、免疫学を通じた医学分野に多大な業績を与えている。
ノーベル生理学・医学賞の日本人の受賞は、2018年の本庶佑氏に続く6人目。受賞会見は10月6日に大阪大学で開かれ、坂口氏は「このような形でノーベル賞を受賞できたことを大変光栄に思っている」と喜びを語った。大阪大学によると、同大在学中の受賞は、今回が初めてのことだという。
坂口志文(さかぐちしもん)氏は、1951年1月19日生まれ(74歳)。1969年3月に滋賀県立長浜北高等学校を卒業し、1976年3月に京都大学医学部医学科卒業、同年4月に京都大学大学院医学研究科博士課程入学、同年6月に医師免許取得。1983年11月に京都大学大学院医学研究科博士号取得。1999年2月に京都大学再生医科学研究所教授、2007年10月に京都大学再生医科学研究所長に就任した。2011年4月に大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授となり、2025年4月より大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授(現職)。
《川端珠紀》
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