オリオン座流星群、気になる天気は…北海道は好条件も西日本は雲多く
子育て・教育
リセマム/生活・健康/その他

オリオン座流星群は、ハレー彗星を母天体とする流星群。流星群の活動規模は「三大流星群」に劣るものの、冬の星座の代名詞でもある「オリオン座」から知名度の高い流星群として知られる。今年の活動は、10月21日午後9時ごろに極大を迎える予測で、放射点が高く昇る22日未明が見ごろとなる。スピードの速さが特徴の流星群のため、明るい火球や流星痕が見られることもある。極大の前後数日でも出現数があまり変化しない、ピークのなだらかな流星群で、21日の夜を中心に前後数日も観測のチャンスが続くとされている。
ウェザーニュースによると、21日夜は本州の南岸に停滞する前線の影響で、西日本から東日本にかけて太平洋側を中心に雲が広がる見込み。九州から関東にかけて雲の隙間から流星を観測できる可能性はあるが、広い範囲で曇り空が続くとみられ、流星観測の条件としては難しくなりそうだ。
一方、北日本は西高東低の気圧配置となり、太平洋側を中心に観測のチャンスがある。特に北海道の道東では晴れる時間帯が多く、澄んだ空のもとで流星を探すことができそうだ。ただし、放射冷却により気温が大きく下がり、初冬並みの冷え込みとなる地域もあるため、防寒対策を万全にして観察することをお勧めしたい。
翌日の22日以降は、前線が東へ離れるにつれて東海や西日本でも天気が回復する見込み。活動のピークは過ぎるが、オリオン座流星群は出現期間が長いため、23日や24日にかけても、雲の切れ間から観測のチャンスは残るという。
流星はオリオン座付近から四方に流れるように見えるが、夜空のどこにでも出現する。市街地の明かりを避け、空を広く見渡せる安全な場所で観察するのがポイント。出現期間中は気温が急激に下がる予想のため、観測の際は厚手の上着や毛布を用意し、体を冷やさないよう注意して秋の夜空を楽しんでほしい。
《畑山望》
この記事の写真
/