本作は、双子の弟・恵を失った涼(福士蒼汰)が、残された恵の恋人・亜子(福原遥)の前で弟のフリをしてしまうところから始まる、大切な人を失った男女の切なすぎる運命の恋の物語。
1998年にリリースされた8thアルバム「フェイクファー」の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされ、その後数多くのアーティストにカバーされながら愛され続ける名曲「楓」。ボーカルで作詞・作曲も担当する草野マサムネが綴る歌詞と心揺さぶるメロディーは、聴く人それぞれに寄り添い、大切な人との別れや思い出を包み込む。映像では、双子・涼と恵役の福士は、「スピッツさんの『楓』という曲が原案になっているので、その曲に込められた想いを作品に注入して頑張りたい」と意気込み、亜子役の福原も「こんなに心がジェットコースターのように動かされる作品はなかなかない」とコメント。
涼と恵の幼なじみ・梶野茂役の宮沢氷魚は、子どものころから「スピッツ」を聴いてきたそうで、「高校生 大学生 社会人になってから、だんだん曲の深みというか、“こういうこと言いたかったんだ”というのが分かってからより好きになりました」と魅力を語り、涼を慕う遠藤日和役の石井杏奈は、大人になってから改めて「スピッツ」の魅力に気づき、様々な楽曲を聴くようになったそうで、「優しいスピッツさんのあの世界観が映画にも反映されていて、みんなそれぞれ健気に一生懸命自分を生きている感じが、すごく人間味があって素敵なお話だなと思いました」と心を動かされた様子。
亜子の行きつけの店の店長でよき相談相手・雄介役の宮近海斗(Travis Japan)は、「歌から広がった物語を映像にすると聞いた瞬間に、この作品に関わりたいと思いました。出演のお話をいただいた時点で、断るという選択肢はなかったです」とふり返り、行定監督は「曲はものすごく透き通っていて心にすごく残るものだったりするのに、詩の世界は非常に奥行きのあるもの」と述べた。さらに、映画に向けた「スピッツ」からのコメントも公開された。
「スピッツ」コメント
痛みを伴いつつも美しい再生の物語でした。
登場人物一人一人に感情移入しながら青春を追体験できました。
元々はアルバムの中の「しっとりした雰囲気担当の一曲」に過ぎなかった「楓」に、新たに存在意義を与えていただいて感激です!
スピッツ 草野マサムネ
『楓』は12月19日(金)より全国にて公開。



