アメリカ西海岸線を走るハイウェー<101>号線上で、数百万ドルの宝石が消える強盗事件が多発。
4年間にも及ぶデーヴィスの犯行は一切のミスがなく完璧だったが、人生最大の大金を得るために高額商品を扱う保険会社に勤めるシャロンに接触し、共謀を持ちかけたことから思わぬ綻びを見せ始める。
1,100万ドル(約16億円)の宝石をターゲットに、シャロンとの裏取引は成功したかのように見えたが、犯罪組織からの追跡や警察内部の陰謀、そしてルー刑事の執拗な捜査網にそれぞれの思惑が絡み合い、デーヴィスの完璧だった犯罪計画とルールが崩れていく――。
今回解禁された予告編ではデーヴィス(クリス・ヘムズワース)が、独自のルール=<痕跡を一切残さない>ための入念な準備をし、高級なスーツと時計を身に着け、白昼堂々と<犯罪>を遂行する様子がスタイリッシュに描かれている。
一方、車のライトやネオンに彩られた夜のロサンゼルスで、デーヴィスに対抗する組織のオーマン(バリー・コーガン)に狙われ、決死のバイクチェイスやカーチェイス、銃撃戦などの激しいアクションが展開、<暗黒の闇>を浮き彫りにしていく。
また、ルー刑事(マーク・ラファロ)が、多発する強盗事件は全て同一人物によって101号線上で起きており、犯罪にはパターンがあることを見抜く。<姿なき>犯罪者に徐々に迫っていく様は、極上のクライムスリラーの醍醐味といえる。
そしてデーヴィスとルー刑事の出会いのシーン。運転手と乗客に扮した2人。バックミラー越しの会話はスティーヴ・マックイーンが天才的な強盗を演じた名作『華麗なる賭け』。デーヴィスは何かを察したかのような表情をみせ、自分に残された時間は少ないことを知る…。
デーヴィスの共謀者となるシャロン(ハル・ベリー)と、デーヴィスと近しい関係にある女性(モニカ・バルバロ)。「あなたには秘密がある」と語るシャロンのセリフは、犯罪者デーヴィスの別の顔を示唆するようで、物語に一層の謎と深みを加えている。そして解禁となったUS版ポスターは、黒い目出し帽をかぶった<犯罪者>デーヴィスの横顔がメイン。その中に、本作の舞台となる荒涼としたロサンゼルスの街が描かれる。
ブラックを基調としたポスターは、暗黒の闇を想起させると同時にデーヴィスの横顔の片方に何かが隠されているような、謎めいたビジュアルとなっている。
<犯罪小説の巨匠>ドン・ウィンズロウの原作の映画化となる本作の監督・脚本を手掛けるのは『アメリカン・アニマルズ』のバート・レイトン。主演のクリス・ヘムズワースとマーク・ラファロは『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来の競演となり、名作『ヒート』を彷彿とさせる強盗VS刑事の息詰まる対決を見事に演じている。
マーク・ラファロをはじめ、ハル・ベリーやバリー・コーガン、ニック・ノルティやモニカ・バルバロなど、アカデミー賞に絡む名優が多数出演し、圧巻の名演技を披露する。
『クライム101』は2026年2月13日(金)より全国にて公開。


