本作は、「火星の人」が『オデッセイ』として映画化された現代のSF界を牽引する人気作家、アンディ・ウィアーによる同名小説(早川書房)のハリウッド実写映画化。
太陽エネルギーを奪う未知の物質により、人類80億人が滅亡のカウントダウンに入った地球。原因究明と解決策を求めて、11.9光年先の星への“一か八か”のミッションに、しがない中学校の科学教師グレースが駆り出される。
解禁されたこの予告編では、広大な宇宙の孤独の中、グレースが未知なる生命体と出会うファースト・コンタクトのシーンが描かれる。
そして「オアシス」の楽曲「Champagne Supernova」が壮大に彩るなか、原作ファンが愛してやまないエイリアン“ロッキー”の姿が初めてお目見えしており、異なる種、異なる星に生きる2人の“孤独な科学者とエンジニア”が、ユーモアと知性を武器に宇宙規模の危機に立ち向かう姿を映した予告編となっている。
本作の監督のひとりフィル・ロードは「本作は“つながり”の物語であり、“希望”の物語であり、そして“人間とは何か”を問う物語だ」と言い切り、相棒のクリストファー・ミラー監督も「観客は、その途方もなく大きな感情の旅路にまず打ちのめされるはずだ」と本作に自信をのぞかせる。
脚本家ドリュー・ゴダードは、地球<80億人>の未来を背負ったこの物語を「科学と、教えること・学ぶことの喜び、そして共感と他者への思いやりの力を信じる物語」と明かしている。
また、ライアン・ゴズリングは主人公ライランド・グレースを「絶望のどん底から、怖れと向き合いながら一歩ずつ前へ進み、再び自分を信じ直していく、ごく普通の男」と表現。まさに“心を揺さぶる”エモーショナルな物語となりそうだ。
原作本は、日本では2021年12月に早川書房から刊行されると、優秀なSF作品およびSF活動に贈られる第53回星雲賞<海外長編部門>を受賞、さらに小島秀夫、佐久間宣行、星野源をはじめとする著名人がこぞって推薦したことで、「ストーリーの面白さ」や「泣ける」といった感想がSNSで一気に拡散し、熱狂的な支持を獲得した。今年6月に映画の予告編が全世界で初解禁されてからは、電子書籍版「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上下巻がKindle売れ筋ランキング(英米文学)で1位と2位を独占し、「映画公開前に読みたい」と再びブームが巻き起こっている模様だ。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は2026年、全国にて公開。



