春日市「中学校楽器購入プロジェクト」ふるさと納税で支援募集

　福岡県春日市は2025年12月1日から、ふるさと納税による寄附金を活用した「春日市中学校楽器購入プロジェクト」の受付を新たに開始した。老朽化した楽器購入費に充てるもので、返礼品なしの寄附として、1口あたり1,000円を募る。

　春日市では2025年8月以降、返礼品なしの寄附メニューを充実させており、これまで約4か月間の寄附は350件を超える。同市の中学校には6中学校すべてに吹奏楽部があり、生徒たちが放課後を中心に熱心に活動している。しかし、生徒たちが使用する楽器の多くは、購入から30年以上が経過し、壊れたり、形が歪んでいたりして、正しい音を出すのが困難になっているのが現状だという。

　一方、新しい楽器の購入には、約3,500万円の予算が必要となるが、物価高の影響もあり、部費だけで新しい楽器を購入することが難しくなっている。そのため今回のプロジェクトでは、全国からの寄附で、新しい楽器を1台でも多く吹奏楽部に贈り、生徒たちの奏でる音楽で春日のまちを元気にすることを目指している。

　生徒たちは「みなさんの支援で買った楽器は大切に使い、もっともっと人の心に響く演奏をして、地域を盛り上げていきたいです。どうか私たちにご寄附をお願いします」と呼びかけている。

　寄附は1口1,000円から受け付けており、返礼品がないため、春日市在住者からの寄附も可能だ。寄附は楽天ふるさと納税、さとふる、ふるさとチョイス、ふるなびの各ポータルサイトから通年行うことができる。問い合わせは春日市経営企画部秘書広報課広報広聴担当まで。