「お前、頭おかしいんじゃねえの?」細かいことで謝罪を強要し、人前で妻を笑いものにする夫。「これは普通なの?」居場所を奪わた妻が感じていた、言葉にできない恐怖とは | NewsCafe

「お前、頭おかしいんじゃねえの?」細かいことで謝罪を強要し、人前で妻を笑いものにする夫。「これは普通なの?」居場所を奪わた妻が感じていた、言葉にできない恐怖とは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「お前、頭おかしいんじゃねえの?」細かいことで謝罪を強要し、人前で妻を笑いものにする夫。「これは普通なの?」居場所を奪わた妻が感じていた、言葉にできない恐怖とは
「お前、頭おかしいんじゃねえの?」細かいことで謝罪を強要し、人前で妻を笑いものにする夫。「これは普通なの?」居場所を奪わた妻が感じていた、言葉にできない恐怖とは 全 1 枚 拡大写真

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。
   今回は、日常生活の中で「自分が悪くなくても謝らなければならない」という異常な支配下に置かれ、家という安らげるはずの場所を奪われそうになっているEさんのお話をご紹介します。

ミスを認めず、逆に謝罪を要求してくる夫

「なんで謝らないの? ごめんなさいは?」

今日もEさんの自宅には、夫の低い声が響いていました。きっかけは、夫がやり忘れていた些細なことを、Eさんが「これ、やってなかったよ」と指摘したこと。それだけでした。夫は自分のミスを認めるどころか、指摘されたこと自体に激昂しました。

「俺がミスするはずがない」
そう思い込んでいる夫は、Eさんの指摘を「俺を陥れようとしている」「嘘をついている」と受け取り、責め立て始めたのです。不機嫌は収まらず、夫は延々と謝罪を要求し続けました。耐えきれなくなったEさんは、子どもを連れて一度外へ出ようと玄関を出ました。少し時間を置けば、夫の頭も冷えるかもしれない。そう願っての行動でした。

しかし、現実は想像以上に残酷でした。Eさんが一歩外に出た瞬間、背後で「ガチャリ」と鍵が閉まる音がしたのです。妻と子どもが外に出たことを心配するどころか、自ら鍵をかけて締め出す――その冷酷な行動に、Eさんは呆然としました。

それでも子どもを不安にさせまいと動揺を隠し、公園でしばらく時間をつぶしました。幸い、無意識に鍵を握ったまま外に出ていたため、帰宅することはできました。玄関を開けた瞬間、「チェーンロックまでかけられていなくてよかった」と、思わず胸をなで下ろしたといいます。そこまでされることも覚悟していたからです。少しは心配してくれているのかもしれない、そんな淡い期待すら浮かびました。

しかし、家に一歩足を踏み入れた瞬間、その期待は打ち砕かれます。そこにいたのは、鬼のような形相で睨みつける夫でした。

「勝手に出ていくような奴は、もうこの家には必要ない!」

その言葉に、Eさんの背筋は凍りつきました。

「お前はおかしい。お前みたいなつは俺が管理しないとだめなんだ。つまりお前の居場所は、俺の機嫌ひとつでいつでも奪える。この家は俺の城なんだぞ!」

締め出し”という行為は、物理的に居場所を奪い、絶望感を与え、相手を従わせるための暴力です。それにもかかわらず、夫は「自分は悪くない」「勝手に出て行った妻が悪い」と言い切っていました。Eさんは以前から夫のモラハラに悩まされていましたが、この“鍵の一件”は、特に深く心に刻まれる出来事となったのです。

人前で行われる「妻下げ」という支配

夫の支配は、家の中だけにとどまりません。「モラハラは密室で行われるもの」と思われがちですが、実際には“人前で妻を卑下する行為”が頻繁に行われます。

夫は、Eさんが家の外で第三者と接する場面になると、妻を貶めることを楽しむようでした。小学校の集まりで、ママ友たちがEさんの能力や人柄を褒めたときのことです。本来なら、妻が評価されれば誇らしく、嬉しく感じるはずですよね。

ところが、Eさんの夫は違いました。Eさんが褒められた瞬間、顔を険しくし、謙遜の域を超えた激しい言葉で、その場で妻を全否定し始めたのです。

「そんなことないですよ。家では本当にズボラで、何ひとつまともにできないんですから」
「いつも失敗ばかりで、僕がサポートしているんですよ」

周囲が凍りついていることにも構わず、Eさんの失敗談を執拗に語り、笑いものにする夫。なぜ、モラハラ夫は妻が褒められることをこれほど嫌がり、否定するのでしょうか。そこには、彼ら特有の“恐怖”が隠れています。

モラハラ夫が「妻が褒められること」を嫌う3つの本音

普通なら、妻が褒められれば「鼻が高い」と感じるものです。しかしモラハラ夫にとって、妻への称賛は、自分を脅かす“攻撃”のように感じられてしまいます。その裏側にある本音を、3つに分けて説明します。

1.「妻は自分の持ち物」だと思い込んでいる
モラハラ夫は、妻を一人の人間としてではなく、自分の所有物や体の一部のように捉えています。そのため、妻が他人から評価されると「自分のコントロールが効かなくなる」と不快になるのです。褒めるのも貶すのも自分の権利だと思っているため、妻が輝くこと自体が許せません。

2.妻が自分より「上」になることへの恐怖
彼らの自信は、実は非常にもろいものです。「常に自分が妻より上でなければならない」という考えで、かろうじて自尊心を保っています。妻が評価されると、自分が負けたような感覚に陥り、その不安を打ち消すため、必死に妻を貶して“元の立場”に引きずり戻そうとします。

3.妻に自信を持たせたくないという罠
これが最も恐ろしい理由です。モラハラ夫は「お前はダメだ」と言い続けることで妻の自信を奪い、離れられない状態を作っています。他人からの「素敵ですね」「すごいですね」という言葉は、その洗脳を解くきっかけになります。
だからこそ、「あの人たちは本当のお前を知らないだけだ」「お前を必要としている人はいない」と嘘を重ね、正当な評価を遮断しようとするのです。

些細な指摘から始まった謝罪の強要や締め出し、人前での否定によって、Eさんの居場所が少しずつ奪われていった過程をお伝えしました。

▶▶ 「頭おかしい」で会話を終わらせる夫。でも、「おかしいのは私じゃなかった」と支配に気づいた日、人生が動き出した

では、その支配がどのようにEさんの思考や判断力を縛り、「自分がおかしいのかもしれない」と感じさせていったのか、そしてそこから抜け出すきっかけについてお届けします。


《OTONA SALONE》

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