
さんきゅう倉田です。3回の東大受験を経て、38歳で東京大学に合格しました。ちょうど3年間勉強していたので、「高1から受験勉強する普通の受験生と同じですね」と言われることがあって、自分でも同じだと思っていましたが、全くそんなことはなくて、東大に入る層も入らない層も小学生の頃からしこたま勉強しています。
▶高校に入ってから目指すのでは遅い
東大の倍率は2.5倍程度
2025年入試から倍率の変更があり、東大文系は2.5倍となっている。3000人が受験して1800人が不合格となる計算だ。文系だけでもそれだけの賢い人間が後期日程で受験できる一橋大学経済学部や併願できる早慶に流れる。
筆者の受験仲間の中には、東大に落ちて中央大学の法学部を選んだ者もいる。
彼らは東大には落ちてしまったが、東大生と同じくらい賢いし、もちろんそのほとんどが小学生の頃から勉強している。
そういう層が早慶や国立にいるとなると、高校に入ってから「よし!早稲田を目指すぞ」と勇んでも間に合わない。
もちろん合格する人もいるが、あまり再現性がないように思う。
▶慶應にある「簡単に入れる学部」とは?
ビリギャルを目指す
外れ値や発生確率が低い事象を見て、まるでそれがよくあることのように、1/2で起こるような事象と同じように語る人がいるが、お子さんに受験勉強をさせるのならばそのような思考はやめよう。
法廷で原告と闘っている場合はそのような手法もあるだろうが、家族や仲間うちの議論で持ち出すと信用されないし、後ほど大きな損失を与えてしまう。
ビリギャルの映画を見たことはないが、Wikipediaによると彼女は偏差値を40上昇させて、慶應大学総合政策学部に合格した。
この学部は「SFC」と呼ばれる湘南藤沢キャンパスにあり、受験が外国語と小論文、外国語と数学と小論文といった組み合わせで、科目数が非常に少ない。
筆者はSFCという昔のゲーム機のような響きが気に入っており、ブランドとして価値があると勘違いしていたころ、慶應に入った知人に「学部はどちら?SFC?」と聞いてしまい「失礼ですよ」と言われたことがある。
彼らからすると「簡単に入れる学部」なのかもしれない。SFCの人はどう思っているのだろうか。やはり、そんなことを言えば不快感を覚えるのだろうか。
早稲田には所沢キャンパスがあって、スポ科と人科の学生が通学しているが、この二つの学科についてはその入試難度の低さから「早稲田ではない」と言っても、怒られないらしい。
SFCの学生にそのような耐性はあるのだろうか。
パスナビで偏差値を調べたところ、慶應医学部72.5、法学部67.5、総合政策学部70.0となっている。どういう計算なのか分からないが、偏差値が当てにならないということは分かる。なお、パスナビの東大文系の偏差値は67.5である。不思議だ。
▶「偏差値40上がりました」の裏にあるトラップ
高校生から一発奮起して、偏差値を40上げられるのか
偏差値は公開しているサイトによって大きく異なるため、東大文系が80と表記されていることもある。
ビリギャルの方は、35くらいの偏差値から75程度まで上げたのかもしれない。
一般に、偏差値はこのように上がらない。60から65、65から70あたりで1ポイント上げる難しさは異なるし、他の受験生も勉強しているので自分だけ伸びるようなことがない。
加えて、彼女は中高一貫校出身なので小学生の時にある程度勉強をしたのかもしれない。
このようなことを踏まえると、短い期間で早慶を目指すには前提となる条件が必要だと考える。
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