本作は、難病を抱える母と人生の岐路に立つ高校生の息子の複雑な想いを描いた感動作。新進気鋭の監督・中川駿が母親を看病した経験を持ち、自身と自身の母を重ね合わせてキャラクターを作り上げた半自伝的作品だ。
この度解禁された場面写真では、主人公・佑(山時聡真)と母・美咲(菅野美穂)の日常が垣間見える。美咲の介護のため小学生の頃から続けてきたバスケ部を辞める決断をした佑は、ボールを手に悲しげな表情を浮かべる。一方で、佑の将来を願う美咲は、佑が自分の介護に縛られなくていいようにと24時間の介護体制を整えるべくケアマネジャーの下村(西野七瀬)と密かに相談を重ねる。懸命な交渉により24時間介護が実現したことを聞き安堵する美咲の様子も切り取られている。しかし、そこに写る佑はどこか複雑な眼差しで美咲を見つめている。母のそばにいるか、自分の未来か、葛藤を抱えたまま自分の想いを打ち明けられない佑は、美咲に対して冷たい態度をとってしまう。
24時間介護によって自分の時間ができた佑は、バスケ部のマネージャー・杏花(南琴奈)と共に受験勉強を始める。下校途中、寄り道をする杏花との2ショットは、まるで普通の高校らしい生活を取り戻したように見えるが、佑の表情にはなお迷いがにじんでいる。
さらに、下村が佑に対して美咲と会話するように諭す場面や病に伏せる前の美咲の姿が切り取られたカットも。最後には、ベッドの脇でうずくまる佑の頭を思うように動かすことのできない手を力いっぱい伸ばして撫でる美咲のシーンも収められ、母の深い想いが場面写真からも静かに伝わってくるようだ。併せて30秒予告映像も解禁。美咲の佑に対する想いが凝縮され、「お母さん、大丈夫だからね。好きなようにしていいからね」という背中を押す母・美咲のセリフが胸をうつ仕上がりとなっている。また、先日解禁され大きな話題を呼んだ大森元貴の主題歌「0.2mm」が感動を増幅させ、この親子の幸せを願わずにはいられない映像となっている。
『90メートル』は3月27日(金)より全国にて公開。



