「ヒュッゲ」を日本に入れた北欧の第一人者がいま注目する「ソフトガール」。専業主婦になっても「自分らしく生きる」国の決定的な違いとは | NewsCafe

「ヒュッゲ」を日本に入れた北欧の第一人者がいま注目する「ソフトガール」。専業主婦になっても「自分らしく生きる」国の決定的な違いとは

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「ヒュッゲ」を日本に入れた北欧の第一人者がいま注目する「ソフトガール」。専業主婦になっても「自分らしく生きる」国の決定的な違いとは
「ヒュッゲ」を日本に入れた北欧の第一人者がいま注目する「ソフトガール」。専業主婦になっても「自分らしく生きる」国の決定的な違いとは 全 1 枚 拡大写真
  

株式会社アルトスター(群馬県高崎市)の代表取締役を務めながら、ウェルビーイングアドバイザーとしても活躍中の芳子ビューエルさん。1月には“日本人の幸福度を高めたい”という思いを込めて、一般社団法人ウエルビーイングアドバイザー協会を立ち上げました。

今回は、ビューエルさんに、北欧流のライフスタイルや、北欧で暮らす人たちがビックリする日本の常識、日本に必要な支援などについてたっぷりと伺います。

スウェーデンの若い女性に広がる「ソフトガール」とは? 日本の専業主婦との「決定的な違い」

近年、スウェーデンでは若い女性を中心に“ソフトガール”というライフスタイルが広がっています。“ソフトガール”は家庭に重点を置いたライフスタイルで、“専業主婦への回帰”ともいわれています。日本でも“専業主婦になりたいと思う人が増えているようです。しかし日本では、夫の収入だけでは生活が成り立たない”と悩み、踏み出せない人が多いようです。では、スウェーデンでは、家族を一馬力で支えられるほど男性の収入が多いのでしょうか?

「男性の収入が必ずしも多いわけではありません。しかし、スウェーデンでは社会保障で生活の基礎がしっかりと守られています。医療費も教育費もほとんどが公的制度でまかなえるのです。また、専業主婦を目指す女性は“ソフトガール”の“極端な例”。主婦業だけに専念して、夫に養ってほしいと考える女性はあまりいません。『自分らしい生き方をしたい』というのがソフトガールの本来の目的だと理解しています」

また、スウェーデン人と日本人の楽しみ方の違いも、“ソフトガール”流行の背景に少なからず影響しているといいます。

「日本人は旅行や遊園地など、どこかに行って誰かに楽しませてもらうためにお金を使いますが、お金を使わなくても楽しめるものはたくさんあります。北欧の人はピクニックや許された場所での果実摘みなど、無料でも楽しめることを探すのが上手です」

追われないけれど、主体的に学ぶ。スウェーデンの教育方針と教育費事情

北欧と日本では子どもへの教育方針も大きく異なります。特に、現代の日本では都市部を中心に教育費が膨らみ続けていることが深刻な問題となっています。東京都内では年収1000万円クラスのサラリーマン家庭であっても、子どもの有名進学塾の費用が重くのしかかり、“生活にゆとりがない”と漏らす声が少なくありません。こうした背景を踏まえつつ、スウェーデンにおける教育事情を教えてもらえますか?

「学習塾というような、勉強だけのための塾は聞いたことがないです。北欧では、機会平等の観点からも勉強は学校と家ですれば十分だと考えられているので、北欧でそういう話をしても、誰も理解しないと思います」

日本では中学受験を目指す小学生の多くが、毎日のように塾に通うケースも少なくありませんし、韓国の受験戦争の過酷さもよく知られています。北欧では子どもたちがこのように勉強に追われることはないということでしょうか?

「学校で出される宿題も少なく、子どもたちが日本や韓国のように勉強に追われることはまれです。それでも、学びへの意識が低いわけではなく、フィンランドでは子どもが犬に本を読み聞かせる“リーディング・ドッグプログラム”なども人気で、子どもたちは本を主体的に読んでいます」

ちなみに、ビューエルさんによると、北欧にもピアノやバレエなどのお稽古事の教室はあるといいます。

“自分らしく生きる”選択に不向きな日本の社会システム

ビューエルさんによると、スウェーデンで“ソフトガール”が流行した背景には新型コロナウイルスの感染拡大も関係しているそうです。

「コロナ禍でスウェーデンはロックダウンをせず、規制も最小限に抑えました。その結果、残念ながら多くの方が亡くなりました。移民政策をめぐる混乱や人口減少といった問題が表面化し、『頑張らなきゃ!』『さらに上を目指さなきゃ!』という空気が強まりました。大人も子どももプレッシャーを感じ、『自分らしくいられない』息苦しさが広がったのです。その反動が『ソフトガール』ムーブメントにつながったと聞きます」

現代の日本でも、“国民の疲弊”は問題視されていますが、“自分らしくありたい”という考え方や、ソフトガールが普及すると思われますか?

「日本では『自分らしくありたい』と思っても、教育費や家賃などの負担が重く、経済的に難しいことが多いと思います。北欧は社会保障が手厚く、転職のハードルが低いので、自分に合わなければ仕事を変えられる環境も整っています。また、日本では『周りの目』や『周囲との協調』を求められることも多いので、『自分らしく生きる』というのが容易ではない部分もあると思います」

北欧では男女ともにフルタイムで基本的に働くが……。

日本人は働きすぎるほど真面目だと言われる一方、北欧の人たちはリラックスした働き方のイメージがあります。日本と北欧では仕事に対する考え方にも違いがあるのでしょうか?

「北欧では働くことで社会保障を受けられるので、みんな働いています。仕事をするのも学校に行くのと同じくらい『当たり前のこと』として自然に受け止められています」

ちなみに、北欧では男女ともにフルタイムで働くのがベースです。しかし、基本的に残業はありません。長時間労働よりも高い生産性で早く仕事を終えることを重視します。そのため、定時になると仕事を切り上げ、時間ピッタリに帰宅するのが当たり前ですので、“早く帰る人”を悪くいう文化もありません。

それでも、“なぜ、北欧の人たちはあんなに生活にゆとりがあるのだろう?”という疑問が残ります。なぜ、北欧の人たちにはゆとりがあるのでしょう……。

「工場だと就業時間が7時から15時までのところが多いですね。終わった後は夏場なら日が長いので『アウトドア』を楽しむ人もたくさんいます」

日本ではアフター6にショッピングや映画を楽しむ人が多いのに、アウトドアを楽しむ人は少ないことも、北欧との大きな違いのひとつだと思います。

日本でも、介護や子育てと仕事を両立できる環境整備は少しずつ進んでいます。ただ、多くの人にとって”働きやすい”とは、まだ言いがたいのが現状です。こうした背景を踏まえて、ビューエルさんが考える”日本に必要な多様な生き方を支える支援”とはどんなものだと思いますか?

「まずは、『有給休暇』を自由に取れるようにできたらよいと思います。たとえば、数時間だけ病院に行きたいときや、お子さんが急に病気になってしまったとき、当社は当日でも1時間単位で有給休暇を取れるようにしています」

さらに、経営者として人事の苦労に寄り添いつつ、今の日本に必要な働き方を提案してくれました。

「人の評価は時間と実績の両方で行うのは難しいです。会社に必要なのは『実績』なので、多少時間がズレたり勤務時間が短くなっても柔軟に対応できれば、子育て中の人もずっと働きやすくなると思います」

【関連記事】日本人女性は子どもを産んだ瞬間から「自分の名を失う」。増加する不登校ももしかしてママ不遇の影響なのかもしれない

お話/芳子ビューエル(よしこ びゅーえる)さん

株式会社アルトスター代表取締役

ウェルビーイングアドバイザー

一般社団法人ウエルビーイングアドバイザー協会代表理事

著書:『北欧流 幸せになるための ウェルビーイング』(キラジェンヌ)など


《OTONA SALONE》

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