
オトナサローネで「どちらにする?小学校受験と中学校受験」という取材記事を担当している、ライターの星子です。子供の中学受験伴走で「良かれと思って言った励ましが裏目に出てケンカになる」。そんな自分に戸惑ったことはありませんか?
そんなときに出会ったのが、漫画家・りえ太郎さんの『元SAPIXママ 中受伴走1095日』(講談社)です。布団の中で読み始めたら止まらなくなり、読み終わったら肩の力が抜けるような脱力感とともに、「あ、受験、大丈夫かもしれない」と思える「基本知識」を楽しく学ぶことができました。
作者であるりえ太郎さんに、体もメンタルも弱りがちなアラフィフ母でも、首都圏中学受験を「正気で」乗り切るための秘訣を伺いました。
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▶例え第一希望に受からなくても「中受をしてよかった!」こととは
過酷な毎日の中でも心に残った「中学受験をしてよかった」と思えるエピソード

――親にとっても中学受験は、一筋縄ではいかない大変な経験だと思います。それでも、りえ太郎さんの漫画では、そんな日常の小さな喜びやクスッと笑える出来事などを切り取っておられるので、これからの「本格的受験シーズン」を恐れている者として希望になります。
りえ太郎さんとさい君にとって、「中学受験をしてよかった」と思えたエピソードや、中学受験で得た「良い経験」を教えてください。
「仲間と一緒にがんばる経験や、先輩の応援を受けて喜ぶ姿などは印象深いです。また、塾を通して趣味の友達もできて、長く交際できる人間関係も構築できたのは財産です。うちの息子は鉄道が大好きで、でも、学校にはあまり話のあうお友達がいなかったのですが、塾には『鉄道好き仲間』がいて、いつも楽しそうに話してくれました」
▶受験について教えてくれる先輩ママ的な存在
笑えるだけじゃない! 「どんな困難が待ち受けているのか」教えてくれる「先輩ママ」的存在のギャグ漫画

――私は、ズボラで抜けたところがある人間なので、中学受験に対して漠然とした知識のままで「とても乗り越えられる気がしない」と恐怖感すら持っていました。忙しさにかまけて、つい『苦手なことを調べるのを後回しに』してしまい、不安が募るばかりでした。
でも、『元SAPIXママ 中受伴走1095日』を読んだことで『中学受験という山の難所』が頭に入ってきて、『よし。ざっくりとは理解しだぞ。深堀りしたいところは検索しよう』みたいな安心感を得ることができました。特に、願書出願のページは、緊張感を追体験しつつも、楽しく読ませていただきました。願書は「印鑑を先に押してから本番の記入を始めると最後の失敗を避けられる」という言葉は心に刻みます。
「そうですね。6年生の12月までは、提出書類のミスがないか、入試日程の『組み方パズル』を間違えないか。親はとにかく必死です。ひとつでも狂えば親の責任ですし。
でも、そこには頼もしい塾もついていますし、今まで数々の生徒を送り出してきた学校の先生に聞くこともできます。お一人で抱え込まずに、例えば先輩ママに相談すると、有益な情報をもらえたりもするのでお勧めです。同学年のママには、なかなか相談しずらいものですし、そんな時に受験を経験した先輩ママの存在は頼もしいです」
――まさに、今私にとって『元SAPIXママ 中受伴走1095日』が先輩ママ的な1冊になっています。私は、りえ太郎さんの前作『ギャグ漫画家の母が初めて中受伴走をしてみたら』も大好きなのですが、前回の抱腹絶倒でキレキレの比喩も、今回のクスッと笑えてリアリティ溢れる没入感も、大好きです。
とりわけ新作は、中受沼用語辞典や基礎知識がサラッと身につく『中学受験の新・寄り添いガイド』として、学びの多い一冊だと思っています。受験伴走が怖くなった時、この本に救われている読者も多いのではないでしょうか。りえ太郎さん的に、読者へのメッセージがありましたら、教えていただけますでしょうか?
「ありがとうございます。読者の方から『この本を読んで救われた』『支えになった』というメッセージをいただいて、とても嬉しく、書き続けるモチベーションになりました。これから受験伴走中の方はもちろん、かつて受験をした方にも楽しんでいただけるよう意識して執筆しました。
今まさに、伴走中の方は、大変なことも多いかと思いますが、親子喧嘩も、悔し涙も、『あるある』です。いつかは、懐かしく学びのあった良い体験になると思いますので、中学受験を味わい尽くしてください!」
◆笑い飛ばしながら、中学受験準備をしたい方におすすめしたい一冊!



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◆りえ太郎プロフィール
1970年群馬県生まれ。1996年アフタヌーン四季賞秋のコンテストで「ファミレス隊」受賞。同時に掲載デビュー。2012年に出産。鉄道少年に育った息子さいが、鉄道研究部の盛んな学校に進学したいということから、母として全力で中学受験のサポートをはじめる。その伴走ぶりを描いたコミックをXに投稿し、大反響を呼ぶ。著書に『ギャグ漫画家の母が初めて中受伴走をしてみたら』(幻冬舎)、『元SAPIXママ 中受伴走1095日』(講談社)がある。
X:@yonedasai instagram:@kotetu.haha



