
仕事、友だち、恋愛、家族、そして“生き方”そのもの……。年齢を重ねるほど悩みは複雑になっていくもの。でも、「こんなことで悩んでるのって自分だけ?」と感じてしまう瞬間、ありませんか?
そんな迷える人たちの声に、まっすぐ&愛情たっぷりで答えてきたのが、芸人・小籔千豊氏。
10年以上続く人気トークライブ「小籔大説教」で、観客の悩みに即興で答えてきた経験をもとに、初のお悩み相談本『愛の小籔大説教』が誕生しました。
小籔氏自身の、吉本新喜劇での座長、母親の看取り、東京に単身赴任しながらの子育て、音楽フェスやゲームの親子大会主催といった人生経験から導かれる“悩みとの向き合い方”は、どれも等身大で心に響くものばかり。
本記事ではその中から、「人と比べてしまう」悩みを抱えたときの対処法をご紹介します。
※本記事は書籍『愛の小籔大説教』(小籔千豊:著/主婦の友社)から一部抜粋・編集したものです
【仕事の悩み】50歳でヒラ社員の自分が悔しい
50歳・男性の相談
同期入社の人はみんな昇進しているのに私はヒラ社員のままです。悔しいです。どうしたらいいですか?
小籔さんから「愛の説教」
ヒラ社員のままのあなたと芸能界の中の僕はある意味、同じ立場。でも僕は悔しいと思っていません。なぜなら、僕は誰もが「世界に一つだけの花」だと思っているから。人をうらやましがるのはもうやめて、他人も自分も認め、尊重するほうへ考え方をシフトしてみては。
しょうもないヤツと比べて悔しがらんでええ!
相談者さんはすごく向上心のある方なのかもわかりませんけど、僕は「別にヒラ社員でもええやん」と思います。同期の中で誰よりも努力してきたなら、残念ではあるけれど、「同期のヤツらの中でダントツ努力したからもうええねん」と思えるのではないでしょうか。
僕でいえば、同期に当たるのは有吉弘行さんです。有吉さんのほうがテレビにいっぱい出ているし、いっぱいお金を持っていると思うし、奥さんもめっちゃきれいですよね。じゃあ、有吉さんと僕を比べたとき、あなたは僕を哀れんで見ているんですか?
たとえば明石家さんまさん。さんまさんは今の僕の年齢の頃には大スターで、テレビにもいっぱい出られていて、僕の何百倍もお金を持っていました。
さんまさんと僕を比べて、僕のことを哀れだ、みじめだと思いますか?もし僕を哀れんで見ているんだったら、その考え方で生きているうちは、たぶんあなたは苦しんだままやと思います。
もっといえば、大谷翔平選手を見たときはどう思いますか? 大谷選手は世界中から称賛されて、とんでもない額のお金を持っています。一方、あなたは大谷選手ほどお金も持っていないし、世界的な知名度もない。それも「悔しい」と思っていますか?
人と比べて「悔しい」と感じるときって、近くにいるしょうもないヤツと比べて悔しがっていることが多いと思います。実際、大谷選手を見て「マジで悔しいわ〜」と言っている人ってあんまりいないですよね。
もし大谷選手と自分を比べて「悔しい」と思っている人がいるとしたら、その人は同期との差なんてどうでもいいと思っているはずです。相手が小さすぎますから。
だからあなたも、ほんまに悔しいと思うんやったら大谷選手と比べてみてはいかがですか。
僕はこの程度の芸人ですが、昔はよく千鳥やかまいたちをごはんに連れていって「ごちそうさまです」と言われていました。今や2組とも売れっ子になって、今はあちらのほうが稼いでいるかもですが、僕は別に悔しいとは思いません。
それは、僕が「誰もが世界に一つだけの花やねんから」と思っているから。他人も自分も認めて尊重する、それが僕の考え方です。誰かをうらやましいと思うのはもうやめましょう。
今の世の中、出世したから偉いということでもないはず。ヒラ社員のメリットを生かして、もっと人生をエンジョイしてください。それが嫌なら出世を目指すか、転職して逆転を狙ってください。

撮影/平間至
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■著者略歴:小籔 千豊(コヤブ・カズトヨ)
1973年生まれ。大阪府出身。吉本興業所属。お笑いタレント、喜劇俳優、俳優、司会者、ドラマー。吉本新喜劇座員、2006~2022年は座長を務め、関西以外での認知度向上に尽力。テレビバラエティ、ドラマ、映画、ラジオ、情報番組など活動多岐にわたる。バンド「吉本新喜劇ィズ」「ジェニーハイ」のドラム担当。2008年からは音楽とお笑いを融合した音楽イベント「KOYABU SONIC」を主宰。趣味はダーツ、ポーカー、写真、映画鑑賞、『フォートナイト』。2016年からは、悩み相談トークライブ「小籔大説教」を実施。毒舌を交えながら親身に、観客の悩みに説教をする内容が人気を博している。



