認知症予防に「脳トレ」の効果は期待できない!?全米医学アカデミーが発表した「予防のためにまずやって!」意外な2つとは【医師に聞く】 | NewsCafe

認知症予防に「脳トレ」の効果は期待できない!?全米医学アカデミーが発表した「予防のためにまずやって!」意外な2つとは【医師に聞く】

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認知症予防に「脳トレ」の効果は期待できない!?全米医学アカデミーが発表した「予防のためにまずやって!」意外な2つとは【医師に聞く】
認知症予防に「脳トレ」の効果は期待できない!?全米医学アカデミーが発表した「予防のためにまずやって!」意外な2つとは【医師に聞く】 全 1 枚 拡大写真
  

絶賛介護中の私(ライター小林)が、終わりが見えない介護に絶望すら感じていたとき、ある本と出会い気持ちが一変。「介護の時間がこんなふうに“良いもの”になるなら、目の前にゴールがなくても大丈夫! むしろ介護を楽しんでみよう」と、初めて前向きになれたのです。

その本とは、『認知症の方と意思疎通が取れる 介護シーン別 ユマニチュード式「話し方・行動」実践編』(本田 美和子・著/講談社)。タイトルを目にした瞬間は「ちょっと難しいのかな?」と思ったものの、スラスラ読める内容で、あっと言う間に読了! 知っておきたい「認知症の基礎知識」や「日常の困ったこと・その解決策」などが、分かりやすく書かれており、今では参考書のように持ち歩く大事な一冊です。

 

前回に続き、著者である本田 美和子先生(国立病院機構東京医療センター 総合内科医長)と、監修のイヴ・ジネスト先生(ジネスト‐マレスコッティ研究所長)へのインタビューをお届けします。

▶「認知症予防には脳トレ」ではない

「認知症予防には『脳トレ』だと思ってた!」家族の介護歴4年のライターが知った新たな事実

―――「認知症の基礎知識」から「周辺症状が自然と消えるケア技法」までいろいろ教えていただきましたが、ぜひ「予防」の観点からもお聞きしたいです。母や叔母は今のところ自律して生活ができていますが、物忘れの自覚もあり「もしかして認知症?」と不安に感じることが増えたと言います。予防に効果的なのは、ゲームやパズルなどの「脳トレ」なのでしょうか?

本田 美和子先生(以下、本田):おっしゃる通り「日々、脳を鍛えたら認知症を防げるんですよね? 『脳トレドリル』を頑張ります」といった声はよく耳にします。これまでも、認知症予防として「脳トレ」に関する情報があらゆるところで紹介されてきたからかもしれません。

一方で、実際にそれが認知症の予防になるかどうか、脳トレの効果について科学的な研究が進められてきました。すでに発表されている個別の研究論文を集めて、その効果について客観的・系統的に分析した結果では、脳トレを行う前と行なった後での認知機能には大きな違いはなく、その効果については限定的である、という結論が出されました(コクランレビュー「軽度から中等度の認知症をもつ人々のための認知トレーニング」)。

―――そうなんですか? てっきり効果があると思っていました。でも、改めて自分に置き換えてみると、計算やクイズ系はちょっと苦手な分野です。ならば体を動かしたり、料理をしたり……そういったことのほうがストレスはないので、予防になりそうな気もします。

本田:まさしくそうですね。楽しい時間を過ごすことが何よりも大事です。

全米医学アカデミーが認知症の予防について発表した報告書(認知機能低下と認知症の予防)でも、脳トレについてはあまり効果が認められず、血圧を高すぎないように保つこと、さらに高血圧・肥満・うつ病など認知症との関連が示唆されている状況の改善に役立つ運動が推奨されています。

現段階で認知症を完全に予防できると証明されている手段はありませんが、「血圧の適度なコントロール」と「適度な運動を継続して行うこと」の2つが認知症の予防に役立つと考えられていますね。

▶まずは「立つ」だけでもいい

「ここまで重要だったとは!」日々の生活で「立つ」「歩く」を続けていると何が変わる?

―――やはり「適度な運動」は効果的なんですね。母もかつてはラジオ体操が日課でしたが、最近は「すべての動作を立ってやるのが辛い」と言って、やめてしまいました。

イヴ・ジネスト先生(以下、ジネスト): あくまでも「適度な運動」なので、完璧にやることがゴールではありません。途中で辛いと感じたら、椅子に座ったまま手を動かすだけ、足踏みをするだけでもいい。大切なのは続けることです。

本田:そうそう! あとはご自身が体を起こして立ち、歩くことですね。

人間の脳は、脊髄の上に脳が位置する姿勢が最も機能を高めることができる生理学的な特徴を持っています。逆に言えば、ベッドで横になっている姿勢では、脳の働きを十分に発揮することができません。

歩くことによって足に体重がかかるので、足底の静脈叢(じょうみゃくそう)にたまった血が心臓に戻ります。こうして血流が増え、運動することで筋肉量をふやすことができます。何より、歩くことは「行きたいところに自分で行く」ための手段であり、ご本人の自律した暮らしを支えることができます。

また、立つだけでも腸に動きが出てお通じが良くなるなど、健康面でのメリットも! 楽しく生活し、生理的な問題を改善するためにも「立つ」「歩く」、そして「適度な運動」が重要なんです。

―――義母に関して言えば、一時期は「不眠」や「昼夜逆転」にも悩まされていましたが、日中デイサービスで体を動かすようになってから、その辺りの問題はおおむね解消されたようです。

ジネスト:よかったですね! 確かに「不眠」も認知症の方によく見られる周辺症状です。何かしらの不安を抱えているときは、その原因を探って解決方法を考えたり、運動をして疲れることで体が休息を求めるようになったり、症状が良くなるケースがあります。

―――特に認知症の場合「睡眠が不足していると、記憶が失われやすい」と聞いたので、義母には「適度な運動」を続けてもらえるようにしたいです。

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《OTONA SALONE》

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