
早く終わらせる、無駄を省く、コスパやタイパを意識する。そんな行動が当たり前になった今、「効率を重視しているのに、なぜか余裕が増えない」と感じたことはありませんか?
効率化は「人生の自由時間を増やすための大切な戦略」と語るひろゆき氏は、「インスタントラーメン」を“コスパとタイパを同時に満たす最強のデバイス”だと語る一方で、効率化で「自分の時間が奪われる」場合もあると指摘します。
本記事では、ひろゆき氏の「脱成長の人生論」を綴った著書から、「人生の余白を取り戻す」ための考え方のヒントをご紹介します。
※本記事は書籍『人生の正体 生きること、死ぬこと』(ひろゆき(西村博之):著/徳間書店)から一部抜粋・編集したものです
※写真:徳間書店提供
インスタントラーメンという最強デバイス
若い世代の間では、コスパやタイパが当たり前の判断基準になっている。それに対し「映画を倍速で観たらセリフの行間を汲み取れない」「効率ばかり重視するのは心が貧しい証拠」などと揶揄する声も少なくない。
効率重視の何がいけないのだろう。コスパやタイパの追求は、人生の自由時間を増やすための大切な戦略だ。
人生の時間には限りがある。お金はなくなっても働けばまた稼げるけど、過ぎ去った時間は二度と戻ってこない。2時間の映画を倍速にすれば、余った1時間は別のことに使える。そのほうが人生の満足度は高くなるのではないか。
実は、時間とお金の効率を最大化してくれる最強のデバイスが、昔から僕らの身近に浸透している。それはインスタントラーメンだ。
人は365日、1日に3回、「いまから何を食べようか」と自問する。
「朝はパン、お昼は麺類、だから消去法で夜はお米がいい」「昨日のお昼は中華だったから、今日は和食にしよう」「最近、肉ばかり食べてるから、魚も食べておかなきゃ」といった調子で、値段はもとより、旬や栄養バランスも考慮して何を食べるか毎日決めるわけだ。
自炊の場合、スーパーで食材を物色し、それを持ち帰って、時間と手間をかけて調理する。外で済ませる場合は、お店を選び、時に並んで、注文して、料理が提供されるのを待ち、食べて、会計して帰る。
空腹を満たすことだけが目的なら、そんな段取りは邪魔でしかない。そう考えたとき、インスタントラーメンは最良の選択肢になる。袋麺ならスーパーでひとつ100円もしない。
小鍋で数分煮るだけ。卵を落とせばタンパク質も摂れる。そして何より美味しい。コスパとタイパを同時に満たしてくれる、すばらしいデバイスなのだ。
効率化で自由時間はつくれるのか?
効率を最大化すれば、人生の自由時間は増える。ただし会社組織の中では、そう単純にはいかない。効率化するほど、あなたの自由時間が失われる恐れがある。
あなたは手早く効率的に仕事を終わらせた。するとどうなるだろう。上司から「じゃあ、こっちの仕事もお願いできる?」と仕事を振られる。
効率化で得たはずの余白(余裕)が会社に回収されてしまうのだ。あなたのその効率化は、「あらたな仕事を増やせる」という判断材料になりやすい。
「余裕があるなら、やってくれると助かる」
「みんなのためにお願いできないか」
「あなたが優秀だからこそ頼んでいる」
劣悪な会社はそんな無邪気さを装ってあなたに迫る。断りにくい言葉で自由時間を根こそぎ回収していく。
ここまでの記事では、「人生の余白を取り戻す」ための効率化のヒントをご紹介しました。つづく関連記事では、人生のコスパを高める「静かな退職」という選択肢についてお届けします。
つづき>>【ひろゆきが語る人生論】「静かな退職」という選択が、人生のコスパを高める?会社や仕事に、自分をつぶされないための選択肢とは
著者:ひろゆき(西村博之/にしむら・ひろゆき)
1976年、神奈川県生まれ。 1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人となる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」の運営に携わる。2009年、「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人となる。現在、数多くのネットメディアに出演する、日本を代表する論客の1人。 『1%の努力』(ダイヤモンド社)、『論破力』(朝日新聞出版)、『貧しい金持ち、豊かな貧乏人』(徳間書店)など著書多数。



