志尊淳「キングダム」蒙恬役をやらない選択はなかった シリーズ初参戦に“実写化集大成”の思い【「キングダム 魂の決戦」インタビュー】
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【写真】山崎賢人、志尊淳・神尾楓珠らと鮮烈な戦い「キングダム」最新作特報映像
◆映画「キングダム 魂の決戦」
原泰久の人気コミックを原作に、その壮大な世界観を実写化した『キングダム』。圧倒的なスケールと豪華キャスト陣で、日本映画を代表する大ヒットシリーズとなった。
5作目となる本作では、原作屈指の人気エピソード「合従軍編」が描かれ、秦国に絶体絶命の危機が襲来。秦以外の全ての国(楚・趙・魏・韓・燕・斉)が打倒秦を掲げて手を結び、「秦vs六国」というシリーズ最大規模のスケールで秦国存亡を懸けた大攻防戦が繰り広げられる。
志尊は、父に蒙武(もうぶ)を持つ名門の出身で、頭脳明晰で軍略にも長け、戦場では常に冷静に状況を見極める知将・蒙恬を演じる。
◆志尊淳、蒙恬役で「キングダム」初参加「やらない選択はなかった」
― 『キングダム』シリーズへの初参加が決まったときの率直な心境をお聞かせください。
志尊:出演のお話をいただいたときは、「嬉しい」というよりも、「気合いを入れて演じなきゃ」という気持ちが強かったです。今まで4作積み上げてきた作品ですし、作品を愛してくださっているファンの方もたくさんいる。みんなで作り上げてきたものに、僕は5作目から参加させていただくことになるので、「必死にやろう」という気持ちでした。
― 蒙恬は、原作でも非常に人気の高いキャラクターです。志尊さんは以前から「蒙恬役にぴったり」と言われていましたが、実写化作品ならではのプレッシャーはありましたか?
志尊:実写化は誰が演じても何かしら言われるものだと思うんです。だから、役者側はそのオファーを受けるか受けないかだと思うんですよね。でも『キングダム』は、日本映画の中でもトップクラスと言っていいほどのスペクタクル作品なので、これをやらないという選択はないなと思いました。
完成したビジュアルで初めて現場に入ったとき、賢人が「うわ、蒙恬だ!」と言ってくれたんですが、同世代の俳優で蒙恬や王賁を演じたかった人はたくさんいると思うんです。それこそ過去の『キングダム』のインタビューで、賢人や吉沢(亮)くんが「俺らがやるか!」みたいな話をしていたのも見ていたので。
だからこそ、「俺が蒙恬をやった方が良かったな」と思われないように、自分にしか出せないものを出さなきゃいけないという緊張感はありました。その緊張感があったのは良かったのかなと思います。
― ビジュアル再現も公開前から話題を呼んでいますが、蒙恬のビジュアルについて志尊さんがこだわったことはありますか?
志尊:やっぱりここまで4作が受け入れられてきた理由のひとつは、ビジュアルだと思うんです。そこはプロの方たちを信頼してお任せしていたので、僕はその中で蒙恬としてどう見えるかを考えていました。顔の肉つきをどのくらいにするかとか、どういう体つきだったら甲冑がきれいに見えるか、といったことは意識していましたね。
◆志尊淳「飄々としているけど芯がある」蒙恬との共通点
― 蒙恬とご自身に共通する部分はありましたか?
志尊:蒙恬は明るく飄々としていて、周りから見ると軽やかな印象があると思うんですけど、戦に向かうときには揺るがない芯を見せるんです。僕自身も周りからはやわらかい印象を持たれやすいんですけど、実際はもっとストイックに物事を考えるタイプなので、その部分にはすごく共感できましたし、理解しながら役を作ることができました。
― 蒙恬は内側に熱さもあるキャラクターですが、志尊さんも仕事に対しては熱いタイプですか?
志尊:こだわりはすごく強いと思います。面倒くさいくらい(笑)。セリフひとつ取っても、自分なりに考え抜いている自信はありますし、役に対する表現についても常に向き合っています。もちろん、自分がすべて正しいとは思わないですけど、納得するまでしっかり議論を重ねたいという気持ちはありますね。
― 武将という役どころで、新しい扉が開いたような感覚はありましたか?
志尊:隊を率いる役という意味では、『HiGH&LOW THE WORST』でも演じたことがあったので、特別新しい感覚というわけではなかったです。ただ、『キングダム』では限られた場面の中で蒙恬という人物をしっかり見せなければいけなかったので、どう表現していくかを改めて考える時間は楽しかったですね。15年のキャリアの中でも、そういうことに時間を使えたのは貴重でした。
◆志尊淳、山崎賢人と7年ぶり共演「賢人の人間性にみんながついていく」
― 山崎賢人さんとは約7年ぶりの共演ですが、いかがでしたか?
志尊:賢人は本当に変わらないですね(笑)。「久しぶりだな、賢人!」という感覚が強かったです。僕はずっと『キングダム』を観ていたので、スクリーンで観ていた“信”が目の前にいる感覚で、純粋にワクワクしました。7年という時間を経て、お互いに経験を積んだ上で再び同じ作品に参加できたことも感慨深かったです。
― 今回改めて感じた山崎さんの魅力をお聞かせください。
志尊:賢人は昔からたくさん主演をやってきていますけど、「俺が主演だから引っ張っていくぞ!」というタイプではなくて、賢人の人間性にみんながついていくような座長なんです。もちろん、これだけ大きな規模の作品になると、賢人の中で背負っているものはきっとたくさんあると思うんですけど、それを感じさせない現場づくりをしてくれたので、本当にやりやすかったです。
― 神尾楓珠さんも含めた3人の現場の雰囲気はいかがでしたか?
志尊:久しぶりに賢人と会ったので、現場ではずっと仕事とは関係ない話をしていました(笑)。神尾くんとは共演経験はあったんですけど、しっかり話したことがなかったので、僕と賢人で昔話をしていて、神尾くんがそれを聞いてくれているような感じでした。
賢人とは『キングダム』の共演前にプライベートで会っていたので、そのときの話なんかもしていました。地方での撮影中に「ご飯に行こうぜ!」と話していたんですけど、1日も予定が合わなくて結局行けなかったです(笑)。その後も連絡は取り合っているんですけど、まだ行けてないですね。
◆志尊淳、初挑戦の乗馬で代役なし「めちゃくちゃ上手かったらしくて(笑)」
― 本作では乗馬シーンもありますが、撮影はいかがでしたか?
志尊:今回初めて馬に乗るシーンを撮影したんです。僕は普段から馬を見るのが好きで、知識だけはあったので、そのおかげかわからないですけど、めちゃくちゃ乗馬が上手かったらしくて(笑)。馬に乗るシーンがどんどん増えて、気付いたら全部自分で乗っていました。僕が速すぎて後ろがついてこられなくてNGになったこともあったくらいです(笑)。
― それはすごいですね(笑)。馬との相性も良かったのでしょうか?
志尊:良かったみたいです(笑)。シーンによって乗る馬も違っていて、止まった状態でお芝居をするのに向いている馬と、走るのが速い馬では全然違うんです。
― 速く走るシーンは怖くなかったですか?
志尊:そこは危険ですけどね。でも、やるしかない(笑)。逆にビビってしまうと疾走感が出ないので、頑張りました。
◆志尊淳が語る「キングダム」が人を熱くさせる理由
― 志尊さんご自身も『キングダム』のファンだと思いますが、この作品が多くの人を熱くさせる理由はどこにあると思いますか?
志尊:僕は格闘技観戦がすごく好きなんですけど、「なんで好きなんだろう」と考えたときに、みんな命を懸けて戦っているんですよね。その覚悟や人生が見えた瞬間に、人は感動して熱くなると思うんです。
『キングダム』も、キャラクターたちが命を懸けて戦場に立つ覚悟が描かれていますし、演じる役者やスタッフもこの作品に人生の時間を懸けて向き合っているんです。その熱量が画面を通して伝わるからこそ、人の心を動かすんだと思います。
◆志尊淳「キングダム」は「実写化作品の集大成のような気持ちで挑んだ」
― これまで数多くの実写化作品に出演してきた志尊さんにとって、『キングダム』はどんな作品になりましたか?
志尊:最近だと『SAKAMOTO DAYS』でX(スラー)役もやらせていただいて、原作ものはたくさんやってきたので、実写化作品に出演するのは『キングダム』でもう終わりかな(笑)。そろそろいい歳かなと思っていて。
― そんなことないです(笑)。50歳くらいまでいけると思います。
志尊:いやいや(笑)。でも、実写化作品に出演するという意味では、『キングダム』は集大成のような気持ちで挑ませていただきました。
◆志尊淳「今は自分のために演じたい」作品選びにも変化
― 『キングダム』は仲間のために頑張る熱さも魅力だと思いますが、志尊さんが最近、「誰かのために頑張りたい」と感じた出来事はありましたか?
志尊:今は「自分のために頑張りたい」と思えるようになったかもしれないですね。これまではあまり、自分のために、とは思わずにやってきたんですけど、今は自分のために演じたいというか、自分が納得できるまで演じたいという気持ちがすごく強くなりました。
― 昨年末の写真集のインタビューでは、「一つひとつの作品にもっと時間をかけて向き合いたい」というお話しもされていましたが、今後は志尊さんが本当に演じたいと思う作品選びをしていくということでしょうか?
志尊:そうですね。今までは、「ファンのために露出しなきゃ」とか、「これをやっておいたほうがいいかな」とか、そういう気持ちで作品を選んできた部分も正直ありました。でもこれからは、自分が本当にこの瞬間を捧げられる作品を選んでいきたいです。自分と同じ熱量でものづくりができる人たちと、しっかり時間をかけて作品を作っていきたいという気持ちが強いですね。
― 最後に、『キングダム』ファン、そして蒙恬ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
志尊:必死に頑張りました。あとは劇場で皆さんに観ていただいて、どう感じるかが全てだと思っています。僕がやれることはやったと思うので、ぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
◆インタビューこぼれ話
インタビュー中、記者が最近のドラマで刺されてしまったシーンについて触れると、志尊さんは「なんか俺最近、3作連続で倒れてるらしいんですよ(笑)」と笑いながら切り出し、「『10回切って倒れない木はない』『恋は闇』で刺されて、その前の『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』でも入院してる(笑)」と告白。「これからは、倒れるシーンがあったらお断りします(笑)」と冗談交じりに語り、スタッフの笑いを誘った。
また、モデルプレス恒例の動画企画「決め顔チャレンジ」では、大勢のスタッフに囲まれながらピースを披露。撮影後には「心臓がバクバクした(笑)」と照れた表情を見せ、撮影中のクールな姿とのギャップで現場を和ませていた。
(modelpress編集部)
◆志尊淳(しそん・じゅん)プロフィール
1995年3月5日生まれ、東京都出身。2011年に俳優デビュー。2014年には、スーパー戦隊シリーズ第38作『烈車戦隊トッキュウジャー』で主演を務め、注目を集める。2018年のNHKドラマ10『女子的生活』ではトランスジェンダーの主人公を演じ、高い評価を受けた。以降、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説『らんまん』、ドラマ『恋は闇』、『10回切って倒れない木はない』、映画『SAKAMOTO DAYS』などがある。
◆スタッフクレジット
ヘアメイク:礒野亜加梨
スタイリスト:吉田ケイスケ
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》


