【高橋文哉「ブルーロック」インタビュー前編】サッカー経験ゼロから潔世一演じる覚悟と自信 自分の中でたどり着いた納得の表現「一番難しいポイントでしたが」
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【写真】「ブルーロック」キャスト12人が日比谷に集結
◆高橋文哉主演「ブルーロック」
「ブルーロック」は、日本をサッカーワールドカップ優勝に導くストライカーを育成するため、日本フットボール連合が立ち上げた“青い監獄(ブルーロック)”プロジェクトを舞台に、全国から集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、生き残りをかけて熾烈なサバイバルを繰り広げる物語。これまで2022年にTVアニメ化、24年には劇場アニメが公開、さらにスマホゲーム、舞台化など幅広い分野にてメディアミックスを展開してきた『ブルーロック』が待望の実写映画化となる。
高橋は、チームZの一員で、突出した身体能力を持たないものの、ピッチ全体を見渡す高い空間認識能力と、ゴールを追い求める強い意志が武器の主人公・潔世一を演じる。
◆高橋文哉、主演決定時の素直な喜びと人気作へのプレッシャー
― 「ブルーロック」の主演に決まった際の心境はいかがでしたか?
高橋:素直に嬉しかったです。原作を読んでいたので「『ブルーロック』実写化か」という驚きも同時にありました。
― 非常に高い人気を誇る作品ですが、オファーを受けた際は自信や不安など、どのようなお気持ちでしたか?
高橋:これまでもいろいろな実写化作品に挑戦させていただきましたが、プレッシャーもありました。
― キャスト発表の前からSNS上で様々な予想が繰り広げられ、正式に発表された際も大きな話題を呼んでいました。周囲からの反響はどのように感じていますか?
高橋:「ブルーロック」はすごいなと改めて思いました。ご一緒している先輩方も、それぞれいろいろな形で「ブルーロック」について話してくださいます。その声を聞くたびに、この作品の偉大さを強く痛感しました。
◆高橋文哉、未経験からのサッカー挑戦
― 3年前にオファーを受け、忙しいスケジュールを縫いながら1人で自主練習を重ねてこられたそうですね。練習はどのようなことから始め、どれくらい続けられましたか?
高橋:本格的なトレーニングは約1年半前から行いました。最初は本当にサッカーボールに触るという、ゼロからのスタートです。指導してくださった松井大輔さんからは「小学生を教えている気持ちだ」と言われるような段階から練習を重ねました。
― 実際にサッカーをやってみていかがでしたか?
高橋:ずっとバレーボールをやっていたので、手を使う競技と足を使う競技の違いを痛感しましたし、難しかったです。
― 特に難しいと感じたシーンはありましたか?
高橋:全てです。この作品に関しては、一筋縄ではいかないことばかりでした。
― サッカーの練習以外で、役作りにおいて取り組んだことはありますか?
高橋:役自体はいつもの向き合い方と何も変わらないです。原作を熟読して、その上で実写にしかない潔世一を作っていこうと意識しました。皆さんが持っている潔世一のイメージを、どう表現していくか。そこが一番難しいポイントでしたが、自分の中では「これだ」という表現にたどり着くことができました。
― 実写化にあたり、演じる上で意識した部分はありますか?
高橋:技術的な面で言うと、声のトーンは大切にしました。設定が17歳ということもあり、自分の普段のトーンより少しだけ上に置くことを意識して演じていました。
◆高橋文哉、未経験挑戦へのモチベーションとは
― 本作のサッカーを含め、これまで専門的なことに未経験で挑戦されているイメージがありますが、未経験の役柄にアプローチする際、モチベーションを維持する秘訣はありますか?
高橋:このあと完成した作品を観るのですが「この日のために頑張る」こと。完成した作品を観たときに悔しさを感じることもありますが、自分がその日に「やれることは全てやった」と胸を張れるだけの努力は、普段から積み重ねておきたいです。自分を客観的に見たときに、「あのときもう少し頑張っていればできたかもしれない」と思うことがあってほしくない。だからこそ今回の現場でも、瀧監督に「もう1回やらせてください」と何度もわがままを聞いていただきました。そこには本当に感謝していますし、妥協しないことこそが最も大切だと思っています。
― 未経験の役に挑戦することへの迷いや不安はありませんか?
高橋:「やってみないとわからない」という気持ちを一番大切にしています。
― 今後、新しく演じてみたい役柄はありますか?
高橋:特に考えていないんです。今はただ「ブルーロック」が1人でも多くの皆さんに届くことだけを願っています。そこに向けて、自分ができることを全力で取り組むだけです。
◆高橋文哉が悲しみを乗り越えた方法
― 未経験に挑戦する中で壁にぶつかる瞬間もあると思います。不安を抱えている読者に向けて、高橋さんが悲しみを乗り越えた方法を教えてください。
高橋:悲しまないし、怒らないこと。自分が「今、悲しいんだな」「寂しいんだな」「イライラしているんだ」と認識してしまうと、そこに気持ちが引っ張られてしまうと思っています。それらの気持ちを感じないことは難しいことですが、自分の中にあるモヤを解消するためには、次に何をすればいいのかを日頃考えています。
◆高橋文哉の夢を叶える秘訣
― 夢を追いかけている読者に向けて、高橋さんが考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。2023年のインタビューでは「周りを信じること」と答えてくださいました。
高橋:覚悟です。「自分は絶対にこれを成し遂げる」という強い覚悟を持つと、自然とそこへの努力がついてきて、その姿を見た仲間がついてきてくれて、背中を押してくれるスタッフさんたちがついてきてくれて。そうして皆に支えられることで、自分の覚悟がさらに強固なものになっていきますし、これほど幸せな循環はありません。「覚悟」とは何かと言うと、自分の中にしかないものなので表現するのが難しいですが、「口に出すこと」だと思います。今回の作品を通じてそれを強く実感しました。口にするのは怖いことですが、少しずつでも、口に出し続けることが大事だと思います。
― それを実感した瞬間はありますか?
高橋:「ブルーロック」だと思います。「ブルーロック」で潔世一を演じる日がくるとは思っていなかったので、演じていく中で目標が定まっていった瞬間もありました。
― 現在の夢を教えてください。
高橋:今は自分が覚悟を持って背負ったものがいい形で届くことが一番です。
(modelpress編集部)
★後編では、撮影裏話やそれぞれのキャストの印象など共演者について語っている。
INTERVIEW PHOTO:加藤千雅
◆高橋文哉(たかはし・ふみや)プロフィール
2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系/2019~2020)で主演を務めて以降、「最愛」(TBS系/2021)、「フェルマーの料理」(TBS系/2023)、連続テレビ小説「あんぱん」(NHK/2025)、映画「SAKAMOTO DAYS」など数々の話題作に出演し、2024年に第47回日本アカデミー賞新人俳優賞、そして2025年に第49回エランドール賞新人賞を受賞。映画「クスノキの番人」(2026)では、長編アニメーション映画初主演を務めるなど着実にキャリアを重ねていく一方で、ニッポン放送「高橋文哉のオールナイトニッポンX(クロス)」(毎週火曜深夜0時〜)ではレギュラーパーソナリティを務め、多方面でその存在感を発揮している。現在はドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系)に出演中。
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