「不登校」が2年連続で過去最多。悩みを抱える親に知ってほしい「最新学習歴」という考え方【菊池省三先生インタビュー】 | NewsCafe

「不登校」が2年連続で過去最多。悩みを抱える親に知ってほしい「最新学習歴」という考え方【菊池省三先生インタビュー】

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「不登校」が2年連続で過去最多。悩みを抱える親に知ってほしい「最新学習歴」という考え方【菊池省三先生インタビュー】
「不登校」が2年連続で過去最多。悩みを抱える親に知ってほしい「最新学習歴」という考え方【菊池省三先生インタビュー】 全 1 枚 拡大写真
  

今オトナサローネで特に反響がある記事テーマの一つが“不登校”です。それだけ、悩みを抱える家庭が多いということです。

NHK『プロフェッショナル  仕事の流儀』などで注目を集める、教育実践研究家・菊池省三先生は、新刊『足型をはめられた子どもたち』の中で、その厳しい現実をあらわす衝撃的なデータを伝えています。

「小学校の不登校児は44人にひとりの13万7704人、精神疾患によって休職した教員は3458人、学校暴力は8万2997件(いずれも2024年の文部科学省による)」

2年連続で過去最多を更新し社会問題として深刻さを増す「不登校」。先生が講演で親御さんに伝えている考え方についてお話を伺いました。

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◀◀今や不登校児は44人に1人!原因は、先生?意欲低下?いじめ?学校と子どもの間にある認識のズレとは

▶親御さんに知ってほしい学歴の考え方

「最終学歴」は変えられないが、「最新学習歴」が更新し続けることができる

―先生は不登校で悩む親御さんたちに向けた講演もされていると聞きました。お話を聞きながら泣いてしまう方もいらっしゃると。いつも、どんな言葉をかけているのでしょうか。

「本間正人先生がよくおっしゃることで、平均寿命を1日に例えると、学校で過ごす期間というのは人生のごく一部なんですよね。学校に行かないよりは行った方がいいと思っています。でも長い人生の中では、学校に通う時期はたったこれだけと捉えることも大事です。

最終学歴は基本的に更新できません。でも、いつまでも学び続けること、これを「最新学習歴」と言うんですが、これは常に更新し続けることができます。最終学歴は更新できなくても、最新学習歴を常に更新し続ける人間を育てることが大事だという考え方です。

学校に通っている期間だけに変に意識を持っていくと、子どもを責めたり、自分自身の家庭教育を責めることになりかねない。専門家のネットワークもうまく活用しながら、決して自分だけが背負うことのないようにして、少し長い、広い目で見ていただければと思います。

とある付属小学校に行ったときのことです。授業でこんな話をしました。

▶付属小の子どもたちを見て気づいたこと

『低学年の時は“”みんなと仲良くしよう”でいいけれど、高学年になったら合わない人も出てくるのが普通ですよね。最低限度の儀礼的な付き合いはするけれど、どうしても苦手な時は断ってもいいんだ』と。そうしたら授業後のアンケートでこの話が印象に残ったと書いた子が非常に多くて驚きました。付属小学校なので、みんな勉強はよくできるんです。ただ生き方みたいなことについてはあまりにも知らない。『正解だけを教える授業』でなくて、『正解・不正解がないコミュニケーションの授業』が本当に重要なんだと、これによって確信しました。

それから、今の時代、人に頼る力というのが本当に大切だと思っています。困ったら人に頼る。だめなものはだめと断る。こうじゃないといけないと思い込むことそのものが、空気的・社会的に足かせになっているケースがある。自分らしくというのは本当に今の時代に大事なことなんだと思います。

『普通とは何か』という問いがよくありますけれど、『普通であることが、唯一無二の型』みたいになってしまったり、それがすべてとなってしまうとよくないですよね。指標としては大事なんですが、まずは自分の喜びは何なのか、ということを知ることが大切なのではないかと思いますね」

例えば放課後の公園なんかで、昔は当たり前にあった「濃いコミュニケーション」が希薄になっている現代、子どもたちはそれを学ぶ術がないまま、教室で「生きづらさ」を抱えているかもしれません。コミュニケーションは、基本教科を身につけること、と同じくらい、もしくはそれ以上に、生きていくうえでは必要な技能です。先生が全国の小学校を訪れる中で見えた問題点、解決方法について、子どもの未来のために先生はもちろん親も知っておいてほしいと思います。詳しい内容は書籍をぜひチェックしてみてください。

◆ベストセラー1位を獲得。悩める親も先生も必読!不登校にいじめ、学級崩壊、先が見えない時代に「今すべき教育」とは?

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足型をはめられた子どもたち』(1,210円(税込)講談社刊)

【大事に育ててきたわが子がなぜ? どうして子どもが小学校で壊れていくの? 子どもはどうすれば成長するの? その疑問への回答と解決策!】

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、日本テレビ系列「世界一受けたい授業」などで、崩壊した教室を立て直す授業が紹介され大反響を呼んだ、菊池省三先生のコミュニケーション教育。子どもの生きる力を伸ばすメソッドへの支持は拡がり、講演や研修会は年間250回に及んでいます。
現役を引退し、教師の指導者として全国の小学校に招かれ、10年のあいだに行った飛び込み授業(示範授業)は3000時間超。各地の教室をもっともよく知る教育者です。
そこで出合ったのが「机の下の足型」に代表される子どもを「型にはめる教育」。
今子どもたちの現状は、不登校が44人に1人、暴力行為やいじめも過去最多。一方の教師も、精神疾患で休職する人数が過去最多を更新し、なり手不足が進んでいます。

子どもの98%が通う公立小学校で、学習意欲を上げさせたり、事態を改善させたりするために対症療法として行ってしまいがちな「型にはめる」教育が、悪いサイクルとなっています。

本書では、公立小学校の現状を知っていただき、その解決策として荒れた子どもたちを変えてきた菊池先生のコミュニケーション教育を紹介。たとえば学習意欲は、型にはめなくても、子どもの内面が成長すれば増すことがよくわかります。
保護者のみなさんにとっても、子育てについての認識が180度変わる「ほめ方」や「叱り方」「語彙の増やし方」「考える力のつけ方」など、子どもを社会に送り出すために、家庭でできる実践法をお伝えします。

第1章 足型をはめられた子どもたち――学校における教育虐待
第2章 なぜ、コミュニケーション教育で子どもは成長するのか
第3章 今風と昔風の学級崩壊――立て直し請負人による飛び込み授業
第4章 コミュニケーション科の学びとは? その効果とは?
第5章 堀之内くんと学級の2年間――集団の中で個を育てる
第6章 家庭でもできる菊池式実践法――子どもを「眺める」から始める

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菊池 省三先生プロフィール

1959年、愛媛県生まれ。山口大学教育学部卒業。2014年度まで北九州市立小学校の教諭を務めた後、教育実践研究家として活動を始める。全国の国公立小学校に招かれ、2026年時点で3000時間以上、飛び込み授業(示範授業)を行っている。教育実践研究サークル「菊池道場」主宰。8つの自治体の教育アドバイザーを務める。講演は年250回に上る。著書に、『新装版 授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術』(学陽書房)、『学級崩壊立て直し請負人 大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命』(新潮社)など、共著に『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』(講談社)などがある。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」や日本テレビ系列「世界一受けたい授業」、ドキュメンタリー映画「挑む」シリーズなど多数出演。


《OTONA SALONE》

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