「褒められるのが嫌」と反発を生まない!子どもの成長につながる「褒め方」、たった一つのコツとは【菊池省三先生インタビュー】 | NewsCafe

「褒められるのが嫌」と反発を生まない!子どもの成長につながる「褒め方」、たった一つのコツとは【菊池省三先生インタビュー】

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「褒められるのが嫌」と反発を生まない!子どもの成長につながる「褒め方」、たった一つのコツとは【菊池省三先生インタビュー】
「褒められるのが嫌」と反発を生まない!子どもの成長につながる「褒め方」、たった一つのコツとは【菊池省三先生インタビュー】 全 1 枚 拡大写真
  

オトナサローネ編集部では、編集長・井一と小説家の仙田学さんが子供の不登校について親側の悩みを打ち明ける「不登校ラジオ」というライブ配信を始めるなど、育児・教育ジャンルにも力を入れ始めています。

そこで今回、人口増加率全国1位で、子育て世帯が急増中の千葉県・流山市内の小学校にて行われた、教育家・菊池省三先生の飛び込み授業を見学。そこで印象的だったのが、授業が進むにつれ、前のめりになり集中していく子供たちの姿です。

子どもにスイッチを入れていたのは、まぎれもなく、50分の授業の中で何度も、先生が子供たちのふとした瞬間を見逃さず、ほめていた瞬間でした。ある子が褒められ、背筋が伸び、スイッチが入ると、まわりの子どもたちにもその空気が伝染していくように見えました。先生はこの「ほめること」の重要性について新刊『足型をはめられた子どもたち』の中で何度も述べています。

褒め方のコツや今の若い先生に伝えたいことなどをインタビューしました。

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▶褒めるときに大事なたった一つのこと

子どもの成長につながる。大人がほめるときに大事なたった一つのこと

先生は子どもの成長につながる「褒め方」について、大人に知ってほしいコツについて、著書の中でこんな風にお話されています。

「ほめる際には、年齢に応じた理由を添えます。

部屋のゴミを拾ってゴミ箱に捨てる。小学校4年生にそれをほめても嬉しくないですよ。幼稚園児でも拾いますから。だから、私は5、6年生が教室のゴミを拾ったことをほめる際には、こういうふうに言ったものです。

『自分の持っている力を使って、教室をきれいにしてみんなが快適になるためにゴミを捨てた。世のため人のために自分の力を使った。大人でもできない人がいる』

ちょっと大げさかもしれませんが……でも何気なくゴミを拾ったことも、何にも結びつけずにほめたら、子どもが『からかわれているかも』と考えうると思うのです。」

続けてこう言います。

「ゴミを拾うという具体的行為に対して、抽象的な価値づけをしてほめる、ということです。そうすれば、新たな価値感を得ることができるでしょう。子どもが、ほめた価値を理解しない限り、子どもは変わりません。私が申し上げずとも、すでにご家庭でも経験されたことがあるのではないでしょうか。片付けたね、偉いね。そう言っても、次の日はまたぐちゃぐちゃ。そして親の怒りがまた溜まるという……。」

「子どもが理解できる価値づけをして褒める。」これにより、子どもは気づき、成長していくのだということです。

▶今の若い先生たちに伝えたいこと

「学び続ける教師じゃないと、学び続ける子どもは育たない」3000時間の実践で得た確信

―先生ご自身は、今の若い先生たちをどう見ていますか。

「私は、先生の質が下がったとはあまり思っていないんです。もちろんいろんな人はいるけれど、私たち自身のほうがよほどデタラメをやっていたと思いますよ、本当に。何も考えずにですね。

ただ、いい意味でハメを外すという部分は、今の若い人には少ないかもしれない。それはある意味では仕方がないことでもありますね。SNSで書かれる可能性があるといったような難しさが今の時代にはありますからね。

多様化する子どもたちへの対応と保護者対応、この二つで心理的にも物理的にも負担が増している状態が続いているのは確かだと思います」

―先生が若い教師の方々によく伝えることは何ですか。

「『踏み込め』と言っています。授業中も。うまくいかなくてもいい。『誰かいない? じゃあ次行こうか』ではなくて、『誰か言える? 言えない? じゃあどうする?』と踏み込めと。踏み込まなかったら失敗もしないから、次に学ぶことが何もないんですよ。踏み込んだからこそ、失敗して、次どうしようかと考える。それが学び続けるということかもしれません。

今は教育や子育ての情報が手軽に手に入れられるようになり、何事にも効率化を求めるようになって、『これをすればこうなる』と安直な答えに惑わされることがあるんじゃないかと思います。情報社会の中で作業的なことが便利になるのはとてもいいことなんですが、教育とか子育ては、そもそも色々なことが複合的に絡んでいることなのに効率性を求めることはそぐわないんじゃないかと思いますね。

学び続ける人間、教師じゃないと学び続ける子どもは育たない。これはもうわれながら名言だと思います。止まったら淀みます。インプットしないと、接するというアウトプットがいいものにならない。私は公共交通機関で学校に行っていたので、バス待ちや電車待ちの時間に本を何ページか読む。それだけでちょっとほっとするんですよ。ちょっとイライラするなとか、関係がモヤモヤしているなというときは、自分がインプットできていないときだと経験上思っています。2、3ページでもいいから本を読んでいいインプットを続けていたら、絶対うまくいきますよ。ぜひ私の新刊を読んでください(笑)」

▶教師という仕事の喜びとは

教師の喜びは、38年後にやってくることもある

―多様化する子どもたちへの対応に保護者対応、人手不足など、学校の先生方を取り巻く環境は年々厳しくなっているということでしたが、菊地先生が今改めて思う、教師という職業の魅力について聞かせてください。

「よく言われることかもしれませんが、やはり子どもという人間の成長を間近に見ることができる、そこに関わることができるというのは、忘れられないような心に残る出来事がたくさんあります。

それだけではなく、3年生なら3年生の、子どもの成長を点で喜ぶだけでなく、何年、何十年経ってから、成長の事実を知り、線となってつながって、また子どもの成長という素敵なプレゼントを受け取れる。これは、教師という仕事の特権ではないかと思いますね。

今回本を出版するときも、昔の生徒が何人か連絡してきてくれて、LINEやSNSで宣伝してくれたようです。嬉しかったですね」

―具体的なエピソードはあったら教えてください。

「コロナ明けで、ある中学校に懇意にしていた校長先生のご縁で伺ったんです。『菊池省三先生が来て授業するから見に来ないか』と地域の方々に声をかけてくださって。企業の社長さんも来られていたんですね。

その社長さんが社員の方にそのことを話したようで、その方がなんと私が昔受け持った生徒だったんです。しかも私が大学4年生のとき、1か月間の教育実習をしたクラスの子だったようで。当時4年生だったんですが、私のお別れ会の写真が残っていたようで。黒板に『菊池省三先生のお別れ会』とプログラムが書いてあって、当時の写真が、社長さんから校長先生、校長先生から私に送られてきた。38年ぐらい前のことですよ。

その写真を送ってくれた方が懇親会に顔を出してくれて、『菊池先生、私たちが菊池先生の一番最初の教え子です』とおっしゃったんです。初任の前ですよ。教師と言うのは、そういうプレゼントがあるんです。本当に感動しました。普通の仕事ではなかなか得られない喜びかもしれませんね」

最後に、教師という仕事の喜びについて教えていただきました。子育てに正解がない、子育てが難しい今の時代だからこそ、菊池先生がおっしゃる通り、学校の先生のみならず親自身も教育についてインプットをし続けること、学び続けることが、生き抜く力がある子供に育てるために大切なことなのかもしれません。ぜひ菊池先生の新刊で、教育についての学びを深めてください。

◆ベストセラー1位を獲得。悩める親も先生も必読!不登校にいじめ、学級崩壊、先が見えない時代に「今すべき教育」とは?

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足型をはめられた子どもたち』(1,210円(税込)講談社刊)

【大事に育ててきたわが子がなぜ? どうして子どもが小学校で壊れていくの? 子どもはどうすれば成長するの? その疑問への回答と解決策!】

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、日本テレビ系列「世界一受けたい授業」などで、崩壊した教室を立て直す授業が紹介され大反響を呼んだ、菊池省三先生のコミュニケーション教育。子どもの生きる力を伸ばすメソッドへの支持は拡がり、講演や研修会は年間250回に及んでいます。
現役を引退し、教師の指導者として全国の小学校に招かれ、10年のあいだに行った飛び込み授業(示範授業)は3000時間超。各地の教室をもっともよく知る教育者です。
そこで出合ったのが「机の下の足型」に代表される子どもを「型にはめる教育」。
今子どもたちの現状は、不登校が44人に1人、暴力行為やいじめも過去最多。一方の教師も、精神疾患で休職する人数が過去最多を更新し、なり手不足が進んでいます。

子どもの98%が通う公立小学校で、学習意欲を上げさせたり、事態を改善させたりするために対症療法として行ってしまいがちな「型にはめる」教育が、悪いサイクルとなっています。

本書では、公立小学校の現状を知っていただき、その解決策として荒れた子どもたちを変えてきた菊池先生のコミュニケーション教育を紹介。たとえば学習意欲は、型にはめなくても、子どもの内面が成長すれば増すことがよくわかります。
保護者のみなさんにとっても、子育てについての認識が180度変わる「ほめ方」や「叱り方」「語彙の増やし方」「考える力のつけ方」など、子どもを社会に送り出すために、家庭でできる実践法をお伝えします。

第1章 足型をはめられた子どもたち――学校における教育虐待
第2章 なぜ、コミュニケーション教育で子どもは成長するのか
第3章 今風と昔風の学級崩壊――立て直し請負人による飛び込み授業
第4章 コミュニケーション科の学びとは? その効果とは?
第5章 堀之内くんと学級の2年間――集団の中で個を育てる
第6章 家庭でもできる菊池式実践法――子どもを「眺める」から始める

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菊池 省三先生プロフィール

1959年、愛媛県生まれ。山口大学教育学部卒業。2014年度まで北九州市立小学校の教諭を務めた後、教育実践研究家として活動を始める。全国の国公立小学校に招かれ、2026年時点で3000時間以上、飛び込み授業(示範授業)を行っている。教育実践研究サークル「菊池道場」主宰。8つの自治体の教育アドバイザーを務める。講演は年250回に上る。著書に、『新装版 授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術』(学陽書房)、『学級崩壊立て直し請負人 大人と子どもで取り組む「言葉」教育革命』(新潮社)など、共著に『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』(講談社)などがある。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」や日本テレビ系列「世界一受けたい授業」、ドキュメンタリー映画「挑む」シリーズなど多数出演。


《OTONA SALONE》

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