
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。
※ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです
※写真はイメージです
◆アキさん 62歳
児童養護施設に勤務。閉経を機に持病の頭痛がひどくなり生活が一変
54歳。片頭痛が頻発し寝込んでばかりの状態に。「もう、生きていてもしょうがない」
はじめまして、62歳のアキです。現在、児童養護施設で働いています。3年前までは介護の仕事をしていましたが、閉経を機に体調不良が始まり、続けられなくなりました。今はつらさのピークを越え、閉経前の体調におおむね戻っています。今日は、更年期のつらさが始まってから落ち着くまでの体験をお話ししたいと思います。
私が更年期のつらさを感じ始めたのは、52歳のときでした。もともとあった片頭痛の頻度が上がり、首のコリを感じたと思ったら頭痛が始まり、酷いときは吐き気を伴うほどでした。
54歳で閉経するとさらに悪化し、一度調子を崩すと3~4日間は寝込んでしまう状態になりました。気持ち悪くて何も食べられず、せめて水だけは飲もうと思っても、水さえ吐き戻してしまうほど。1日半たって、ようやく水やアイスクリームなら少し口にできるようになり、3日目でやっとお粥を口にする…… そんな状態が月に数回ありました。
有給休暇をすべて病欠にあて、それも使い果たし、体重は10kg減少。急激な減量は筋肉も体力も奪い、階段を登るのもつらくなりました。頻繁に寝込むようになったせいか心も弱くなっていき、次第に「もう、生きていてもしょうがない」と思うようになりました。
更年期のつらさから抜け出すためのホルモン補充療法が逆効果に
閉経を機に体調不良が続くようになったため、自宅近くの婦人科で診てもらうことにしました。診察の結果、更年期の症状とのことで、更年期に用いられる漢方薬の「加味逍遙散」を処方され、合わせて「ホルモン補充療法」という、パッチを貼って外から女性ホルモンを補充する治療を始めることになりました。
「これで苦しみから抜け出せる」と思ったのも束の間、症状が緩和するどころか、終わったはずの生理がきてしまい、さらなる痛みと貧血のつらさに悩まされることになりました。
そのことを担当医に伝えると、次に処方されたのは、まさかの葛根湯。「なんで葛根湯?風邪のひき始めに飲む、あの葛根湯?」と不思議に思いながらも飲んでみましたが、効果を感じないどころか、首のコリや頭痛がひどくなりました。再び担当医に伝えると、担当医は更年期の薬リストを広げて私に見せ、「どれがいい?」と聞いてきました。
「あ、この医師はだめだ」
そう思った私は病院を変えることにし、同世代の友人にお勧めの病院を聞きました。すると友人から、「車で片道1時間半はかかるけれど、いい病院があるよ」という情報が。峠を越えていく場所にあるため、一瞬「通い続けられるかな」と不安になりましたが、その病院には心療内科もあり、「生きていてもしょうがない」と思ってしまう状態の私にぴったりだと思い、行ってみることにしました。
本編では、52歳頃から持病の片頭痛が悪化し、54歳で閉経すると水さえ吐き戻すほどの症状に悩まされ、「もう、生きていてもしょうがない」と思うまで追い詰められたアキさんの体験をお伝えしました。
▶▶「この苦しみはいつまで続くの?」寝込んでばかりだった更年期、60歳でようやく実感したこと
では、寄り添ってくれる医師との出会いやさまざまな対策を経て、アキさんの体調が少しずつ落ち着きを取り戻していくまでについてお届けします。



