空腹時に食べるのはNG?ビフィズス菌で「老化スピードを遅らせる」ための“正しい食べ方と食材の組み合わせ”とは | NewsCafe

空腹時に食べるのはNG?ビフィズス菌で「老化スピードを遅らせる」ための“正しい食べ方と食材の組み合わせ”とは

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空腹時に食べるのはNG?ビフィズス菌で「老化スピードを遅らせる」ための“正しい食べ方と食材の組み合わせ”とは
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肌のエイジングケアで「糖化」や「酸化」を意識している人も多いのではないでしょうか。実は老化に関わる要因として、もう一つ注目されているのが「炎症」です。体内で弱い炎症が長く続く「慢性炎症」は、さまざまな加齢性変化との関連が指摘されています。近年の研究では、腸内のビフィズス菌が、こうした過剰な炎症反応を抑える可能性が示されてきました。今回はビフィズス菌を研究している森永乳業株式会社 バイオティクス研究所の小田巻俊孝さんに、ビフィズス菌の抗炎症作用やビフィズス菌の効果を高める食事について聞きました。

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▶糖尿病やがんのリスクを抑制!?

知らぬ間に老化が進む!?糖尿病やがんの要因「慢性炎症」をビフィズス菌が抑制

――炎症が体によくないことは知られていますが、そもそも、なぜ炎症が続くことが老化につながるのでしょうか。

そうですね。免疫細胞は、病原菌などの異物を感知すると、体を守るために炎症に関わる物質を産生します。こうした炎症反応は本来、体を守るために必要な仕組みです。しかし、問題は炎症が必要以上に続いてしまうこと。たとえるなら、危険が去った後も警報が鳴り続けているような状態です。こうした自覚症状のない弱い炎症が長く続く「慢性炎症」は老化を促進する要因の一つと考えられています。また、動脈硬化や糖尿病、肥満などの生活習慣病をはじめ、がんやフレイルなど、さまざまな加齢関連疾患・状態との関連も研究されています。

――森永乳業が先日、ビフィズス菌が体内の炎症反応を抑制するという研究結果も発表されたそうですね。

はい。同じ刺激を受けても炎症性物質を多く作る人とそうでない人がいることから、研究では、その個人差に腸内細菌が関係しているのではないかと考えました。実際に調べると、腸内のビフィズス菌の割合が高い人ほど、免疫細胞が刺激を受けても過剰な炎症反応を起こしにくい傾向がみられました。

さらにビフィズス菌由来の成分にあらかじめ触れた免疫細胞は、その後に刺激を受けても炎症性物質を過剰に作りにくくなることも確認されました。ビフィズス菌は遺伝子の働き方に関わる仕組みに影響し、過剰な炎症反応を調節する可能性がある。これはいわば、ビフィズス菌が免疫細胞を炎症が起きにくい方向へ教育するような働きをしている可能性があるということです。

▶ビフィズス菌で寿命が延びた!?

からだの毒素を減らす?腎臓の負担減から寿命延伸まで期待される「ビフィズス菌」研究

――ビフィズス菌が尿毒素につながる代謝産物にも作用する実験結果も得られたそうですね。

腸内細菌は、食事に含まれるアミノ酸からさまざまな物質を作り出しています。その一つ「インドール」は体内に吸収された後、肝臓などで代謝され、腎臓に負担をかける「尿毒素」へと変化します。一方、ビフィズス菌BB536を加えた実験では、インドールが減少し、健康維持への働きが期待される「インドール乳酸(ILA)」が増えることが確認されました。つまりビフィズス菌には、尿毒素につながる物質を取り込んで有益物質に変換し、腸内で作られる代謝産物のバランスを、健康に好ましい方向へ変える可能性があることがわかったのです。

――ちなみに抗酸化とビフィズス菌の研究結果も出ているのでしょうか。

抗酸化作用については興味深い研究があります。線虫を用いた研究では、特定のビフィズス菌を与えることで酸化ストレスへの抵抗性が高まり、寿命が延びたことが報告されています。ただし、同様の効果がヒトでも得られるかについては、今後さらなる研究が必要です。

▶食後の新習慣で寿命が延びる

中高年世代へ。空腹時はもったいない?ビフィズス菌の効果を爆上げする「食後の新習慣」

――アンチエイジングのために、ビフィズス菌と一緒に摂ったほうがいい食品や効果的な摂り方を教えてください。

ビフィズス菌を摂るなら空腹時より食後がおすすめです。空腹時は胃酸の影響を受けやすいのですが、食後は食べ物によって胃酸が中和されるため、胃酸の影響を受けにくくなります。また、ビフィズス菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を一緒に摂ることも大切。野菜や果物、豆類、海藻類などさまざまな食品を食べることで、それぞれを好む腸内細菌が育ち、腸内細菌の多様性を保つことにもつながります。

特に中高年以降は、食生活だけでなく便秘や口腔環境にも注意が必要です。加齢によって消化管の機能などが低下すると腸内細菌のバランスが乱れやすくなり、口腔内の細菌が腸まで到達・定着することもあります。ビフィズス菌を摂るだけでなく、バランスのよい食事や便秘の予防、歯磨きなどの口腔ケアまで含めて考えることが、健やかな腸内環境を保つためには大切です。

小田巻 俊孝

森永乳業株式会社 研究本部 バイオティクス研究所長

1997年東京大学農学部卒業、1999年同大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了、森永乳業入社。飲料や乳製品の製造現場やヨーグルトの製品開発を経験した後に、ビフィズス菌をはじめとする腸内細菌の基礎・応用研究に約20年間従事。様々な外部研究機関との共同研究を推進し、理化学研究所やアイルランドのCork大学には自ら研究員として参画。京都大学にて客員教授等も務め、腸内細菌学会をはじめ複数の学会から受賞歴あり。


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